この記事でわかること
- キャッシュレス決済端末の種類とその違い
- 決済端末選びの重要な6つのポイント
- 2024年12月時点でのおすすめのキャッシュレス決済端末
- キャッシュレス決済端末導入までの流れ
- キャッシュレス決済導入のメリットとデメリット
店舗にキャッシュレス決済を導入したいけど、どのサービスが良いのかわからない…
キャッシュレス決済を導入したいけど、導入費用や決済手数料が高いのでは?
このようなお悩みをお持ちの方に向けて、決済端末を選ぶ上で重要な6つのポイントを基に、おすすめのキャッシュレス決済端末を比較していきます。
さらに、キャッシュレス決済の導入までの具体的な流れや、そのメリット・デメリットも解説していきます。
【比較一覧表】キャッシュレス決済端末14種の違いが一目でわかる!
ここでは14種の決済端末を一覧で比較できるように表にまとめました。
決済端末 |
Squareリーダー おすすめ |
Airペイ おすすめ |
stera terminal おすすめ |
PayCAS Mobile |
PAYGATE Station |
スマホでタッチ決済 |
Squareターミナル |
Squareスタンド |
Squareレジスター |
JT-VT10 |
stera terminal(EPARK提供) |
stera mobile(EPARK提供) |
PAYPAY(直接契約) |
楽天ペイ |
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評価 |
4.7/5 |
4.3/5 |
4.3/5 |
3.4/5 |
3.6/5 |
4.4/5 |
4.3/5 |
4.3/5 |
4.1/5 |
3.9/5 |
3.6/5 |
3.4/5 |
3.3/5 |
3.5/5 |
提供元 | Square株式会社 | 株式会社リクルート | SMBC GMO PAYMENT株式会社 | PayPay株式会社 | 株式会社スマレジ | Square株式会社 | Square株式会社 | Square株式会社 | Square株式会社 | 株式会社EPARK | 株式会社EPARK | 株式会社EPARK | PayPay株式会社 | 楽天ペイメント株式会社 |
決済端末の種類 | モバイル決済端末 | モバイル決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | Tap to Pay | ポータブル型オールインワン決済端末 | iPadスタンド型決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | QRコード | モバイル決済端末 |
決済手段 | 全42種以上 | 全69種以上 | 全50種以上 | 全47種以上 | 全29種 | 全30種以上 | 全42種以上 | 全42種以上 | 全42種以上 | 全22種 | 全21種 | 全21種 | 全17種 | 全65種以上 |
本体価格 | 4,980円※スマホまたはタブレットは加盟店側で用意 | 20,167円※キャンペーン利用で無料 | 無料 | 無料 | 39,600円※キャンペーン利用で無料 | 無料※スマホは加盟店が用意 | 39,980円 | 29,980円 | 84,980円 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 19,800円 |
月額利用料 |
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1980円(税別) | 3300円(税込) | 0円 |
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無料 | 0円 | 0円 |
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無料 |
決済手数料 |
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2.80%~3.24% | 2.00%~ |
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2.90%~3.24% | 2.90%~3.24% | 2.90%~3.24% |
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2.95%~3.24% |
入金手数料 | 無料 | 無料 | 三井住友銀行は無料※他行は1回辺り220円 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 550円/回 | 550円/回 | 550円/回 | 無料 | 楽天銀行は無料 ※他行は1回辺り330円 |
入金サイクル |
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月2回 |
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月1回※最短翌日入金の早期振込サービスあり |
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審査通過率 | ||||||||||||||
導入の目安 | 申込み当日~3営業日 | 申込みから約10日 | 申込みから1.5か月~ | 申込みから約1か月~ | 申込みから約1か月 | 申込みから最短15分 | 申込み当日~3営業日 | 申込み当日~3営業日 | 申込み当日~3営業日 | 申込みから約2ヶ月 | 申込みから約2ヶ月 | 申込みから約2ヶ月 | 申込みから1週間~ | 申込みから3~4週間 |
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【2024年12月】おすすめのキャッシュレス決済端末14選
これまでの内容を加味した上で、おすすめのキャッシュレス決済端末は以下の14種です。
各決済端末の初期費用や手数料など一つずつ詳しくみていきましょう。
なお、各決済端末の評価は、相対的なものとなります。
Square Reader
スクエアリーダー
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- 継続課金・サブスク決済
- ICカード
- タッチ決済
- ユーザースキャン
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- 4,980円
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- Airレジ
- Bionly
- Orange Operation
- SquarePOSレジ
- poscube
- スマレジ
- ユビレジ
- ネットショップ作成
- カード決済可能な請求書発行
- リンク決済
- 継続課金・サブスク決済
- 電話
- メール
- 10:00~18:00(年末年始・臨時休業日除く)
- 【高いデザイン性】清潔感のある白を基調としたコンパクトな決済端末
- 【途上審査重視型】事業実績がない個人事業主でも導入できる!面倒な書類提出は不要!
- 【スピード導入】審査結果は最短15分!申込当日からカード決済に対応!
- 【シンプルな料金設定】加盟店負担の費用は2.50%~3.25%の決済手数料のみ!
『Square(スクエア)
日本ではSquare株式会社がサービス展開を行っております。また、国内三大カード会社の一つである「三井住友カード」の出資と業務提携があるため、サービスの信頼性は高いです。
『Square Reader』は『Square(スクエア)
コンパクトな形状と清潔感のある白を基調としたデザインは、店舗の雰囲気やブランドイメージを重視するお店におすすめです。
他社サービスのように無料キャンペーンの実施はありませんが、本体価格4980円と決済端末の中では非常に安価で、30日以内なら使用後でも無料返品ができます。
『Square(スクエア)
一般的にキャッシュレス決済導入時の加盟店審査は、申し込み時点の事業者情報を重視しますが、『Square(スクエア)』は、利用状況を重視する「途上審査重視型」です。
そのため、開業したてで売上実績が全くない個人事業主など、信用情報に不安が残る場合でも導入できます。さらに申込はオンライン上で完結し、審査結果は最短15分程度でわかります。
『Square Reader』は公式オンラインショップの他に、Amazonやビックカメラ、ヨドバシカメラでも取り扱いがあるため、最短即日からカード決済に対応できます。
- スマホやタブレットはお店側で用意
- 紙のレシート発行には別途プリンターが必要
- 磁気ストライプカードの読み取りができない
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
Airペイ
エアペイ
- キャッシュレス導入0円キャンペーン
-
実店舗を持つ事業者を対象に「iPad」と「カードリーダー型の決済端末」の2点を無料貸与。
公式でチェック
- 0円スタートキャンペーン
-
通常20,167円(税込)の「カードリーダー型の決済端末」を無料貸与。
公式でチェック
- iPhone
- iPad
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 受取月を含む6ヶ月以内
- 20,167円
- 外部のPOSレジと連携可
- Airレジ
- 電話
- メール
- チャット
- 【電話】年中無休9:30~23:00
- 【チャット】年中無休9:30~20:00
- 【全69種以上の決済手段に対応】これ一つで国内主要キャッシュレス決済ができる!
- 【初期費用0円】iPad&カードリーダーが無料
- 【シンプルな料金設定】加盟店負担の費用は1.08~3.24%の決済手数料のみ!
リクルートが提供する『Airペイ(エアペイ)
決済端末は、iPadまたはiPhoneと接続し、専用アプリから決済を行うモバイル決済端末(カードリーダー)を提供しています。
『全69種以上』のキャッシュレス決済に対応し、国内主要決済ブランドからマイナーなQRコード決済まで幅広く対応できます。
現在実施中の『キャッシュレス導入0円キャンペーン
導入後の加盟店側の費用負担は1.08~3.24%の決済手数料のみで、コスト面が非常に優れています。
国内主要決済手段に幅広く対応できる点で評価が高く、初期費用や手数料のコストも低く抑えられる点から「とりあえずキャッシュレス決済に対応したい」という方におすすめの決済端末です。
- キャンペーン利用した場合、iPad、カードリーダーは解約時に返却が必要
- QRコード決済の売上分のみ月末締め翌月末の月1回入金
- 入金先にゆうちょ銀行は使えない
- Diners Club、Discover、銀聯(UnionPay)はタッチ決済に非対応
stera terminal
ステラターミナル
- オールインワン決済端末を無料提供
- お試しプラン
- stera packスタートキャンペーン
-
2024年10月1日(火)~2024年12月31日(火)の期間、「スモールビジネスプラン」または「スタンダードプラン」に新規申し込みすると、月額サービス利用料6か月分相当の20,000円がキャッシュバック
公式でチェック
- 不要
- 端末に内蔵
- ロール紙無料
- 一括払い
- 2回払い
- 分割払い
- リボ払い
- ボーナス一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 契約期間中は常に保証対象
- 無料
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- assetforce for stera
- BUSICOM
- Emusen easy「スキャンレジ」
- Foody Pocket POS
- LORS SYSTEM
- medipo
- NECモバイルPOS
- POS+
- stera pack POS
- Uレジ
- コアレジ
- スマレジ
- リアレジ
- 電話
- メール
- 【TEL】平日9時~17時30分
- 【メール】365日24時間受付
- 【豊富な決済手段】全50種以上もの決済ブランドに対応!
- 【業界最安水準】VISA、Mastercardの決済手数料2.70%!
- 【初期費用0円】高性能なマルチ決済端末を無料で導入できる!
- 【充実のサポート】契約中は修理・交換無料!レシートロールは何度でも無料発注可!
- 【カスタマイズ性】会員証発行やPOSレジ機能などアプリによる拡張機能あり!
『stera terminal』は、三井住友カード系の決済サービス『stera pack
周辺機器は不要で、この1台で全50種以上の決済手段に対応でき、さらにレシート印刷も可能です。レシートロール紙の追加発注は何度でも無料です。
この端末は、Android OSを採用しているため、アプリによる機能拡張が可能です。会員証やポイント発行など、さまざまな店舗向けアプリをインストールできます。
さらに、一部のPOSレジアプリをインストールすることで、stera terminalをレジ端末として使用することができます。また、他社のPOSレジアプリとも連携可能です。
ただし、据え置き型の決済端末のため、客席上の決済や屋外での利用は対応していません。
導入時に費用発生はせず、初期費用は0円です。また、利用者の多いVISA、MasterCardの決済手数料は2.70%と他社より低いです。
月額費用は3,300円が掛かるため、決済額が小さいお店では他社端末のほうがトータルの決済手数料が安いかもしれません。しかし、1年間月額無料のお試しプランも提供しているため、興味がある方はこちらを利用すると良いでしょう。
- お試しプラン契約中はVISA、MasterCardの決済手数料が3.24%
- 三井住友銀行以外への入金は1回辺り220円の振込手数料が掛かる
- 申込から導入まで1.5~2か月ほど時間がかかる
- 持ち運べない
- 解約時には端末の返却が必要
PayCAS Mobile
ペイキャスモバイル
- 不要
- 端末に内蔵
- 一括払い
- 2回払い
- 分割払い
- リボ払い
- ボーナス一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 端末受取月含む4年間
- 78,800円
- 外部のPOSレジと連携可
- blayn
- nRegi-mini
- リアレジ
- 電話
- メール
- 365日24時間対応
- 【初期費用0円】PayPayからの申込みで通常78,800円の決済端末が無料
- 【決済手数料2.80%~】VISA/Mastercard/PayPayが安い
- 【周辺機器不要】ソフトバンクSIM対応&プリンター内臓のマルチ決済端末
『PayCAS Mobile』は、PayPay株式会社が提供するマルチ決済端末です。
周辺機器を必要とせず、単体で決済できるだけでなく、ソフトバンクSIMに対応しているため、ネット環境がなくても利用できます。
PayPay公式サイトから申し込みを行うことで、端末代78,800円が無料になり、決済手数料の引き下げられます。
とくにVISA、mastercard、PayPayの3ブランドは他社より低い2.80%~利用できます。しかし、JCBなど他の決済サービスは他社より決済手数料が高いものもあり、全体的に見てsterapackなどの他社サービスに比べて決済手数料が特に安いわけではありません。
また、月額利用料が発生することや4年間の契約縛りがあるなど、柔軟性にやや欠ける印象があります。
- JCB系の決済ブランドの手数料は消費税の課税対象
- 月額利用料1980円がかかる
- 電子マネー決済を利用する場合はさらに月額1020円が掛かる
- 4年間の契約の縛りがあり、解約時は残月数に応じた違約金が発生する
- 既に他社の決済端末を導入している場合、導入できない可能性あり
PAYGATE Station
ペイゲートステーション
- 不要
- 端末に内蔵
- 一括払い
- 2回払い
- 分割払い
- リボ払い
- ボーナス一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 決済端末の到着から12ヶ月以内
- 39,600円
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- スマレジ
- 電話
- メール
- 【TEL】365日24時間対応
- 【メール】平日9:00~18:00
- 【初期費用0円】高性能なマルチ決済端末を無料で導入できる!
- 【豊富な決済手段】全29種もの決済ブランドに対応!
- 【屋外決済にも対応】無料で使えるPOSレジ+プリンター+4G通信付き!
『PAYGATE Station』は、株式会社スマレジの決済サービス『PAYGATE
この1台で全29種ものキャッシュレス決済に対応できます。
POSレジメーカーが提供する決済サービスですが、屋外決済の利用にも適しており、持ち運びはもちろん、4G通信付きなのでネット環境がない場所でも決済可能です。
また、アプリによるカスタマイズも可能です。例えば、「PAYGATE POS」という無料POSレジアプリをインストールすれば、簡易的なレジとしても機能します。
プリンターも内蔵しているので、キッチンカーやイベント・催事出店など屋外で販売を行う事業者の決済業務をこれ1台で行うことができます。また、屋外で利用する場合、交通系電子マネーに対応できない決済端末が多いですが、『PAYGATE
今なら通常39,600円の端末代が0円になるキャンペーンを実施しているため、初期費用0円で導入できます。
- 決済手数料の詳細は個別にお問い合わせが必要
- 利用開始月(端末到着月)から最低1年間の契約期間がある
- 申し込み状況によっては導入に3か月以上かかる
スマホでタッチ決済
- iPhone
- Androidスマホ
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- 継続課金・サブスク決済
- タッチ決済
- ユーザースキャン
- -
- -
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- Airレジ
- Bionly
- Orange Operation
- SquarePOSレジ
- poscube
- スマレジ
- ユビレジ
- ネットショップ作成
- カード決済可能な請求書発行
- リンク決済
- 継続課金・サブスク決済
- 電話
- メール
- 10:00~18:00(年末年始・臨時休業日除く)
- 【初期費用0円】スマホそのものを決済端末として使える!
- 【途上審査重視型】事業実績がない個人事業主でも導入できる!面倒な書類提出は不要!
- 【スピード導入】審査結果は最短15分!申込当日からカード決済に対応!
- 【シンプルな料金設定】加盟店負担の費用は3.25%の決済手数料のみ!
『スマホでタッチ決済』は、『Square(スクエア)
専用端末を必要としないため、初期費用0円で導入できます。また、『Square(スクエア)』の審査は、申し込みから最短15分で完了します。『スマホでタッチ決済』を使えば、審査後すぐにカード決済の受付が可能です。
『Square(スクエア)』の決済は、SquarePOSレジアプリを通じて行います。名前の通りPOSレジ機能も備えているため、手持ちのスマホをカード決済可能なPOSレジとして利用できるわけです。
専用端末を持ち運ぶ必要がないので、イベント出店やキッチンカー、個人タクシーなど屋外での決済がメインの事業者にもおすすめです。
- タッチ決済に非対応のクレジットカートやデビットカードは決済不可
- 電子マネー決済が行えない
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
Square Terminal
スクエアターミナル
- 不要
- 端末に内蔵
- 一括払い
- 継続課金・サブスク決済
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ユーザースキャン
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- 39,980円
- POSレジ内蔵
- SquarePOSレジ
- ネットショップ作成
- カード決済可能な請求書発行
- リンク決済
- 継続課金・サブスク決済
- 電話
- メール
- 10:00~18:00(年末年始・臨時休業日除く)
- 【周辺機器不要】プリンター内臓!android OS採用のオールインワン決済端末
- 【POSレジ対応】無料のSquarePOSレジにも対応!
- 【バッテリー内蔵】持ち運びができるのでイベント・催事出店、タクシーなど屋外でも利用可能
『Square Terminal』は『Square(スクエア)
プリンター内臓の決済端末ながら、iPhoneに近い画面サイズ感に仕上がっています。また、バッテリー内蔵型なので、持ち運ぶことができ、イベントや催事出店、タクシー等、屋外でも利用できます。
本体価格39,980円と一見高く感じられるかもしれませんが、据置型のレシートプリンターを新規購入する場合には約5万円程度かかるため、プリンター代を含めた金額としてはコスパの高い端末と言えます。
さらに、POSレジとしても利用できるため、キャッシュドロア(レジのお金を入れる引き出し)と併せて使えば、コンパクトなレジカウンターが実現します。
『SquareReader』同様に、『Square(スクエア)』は、売上実績のない個人事業主でも利用でき、最短15分で審査結果がわかります。
- Square以外のアプリをインストールができない
- 他社のPOSレジとの連動ができない
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
Square Stand
スクエアスタンド
- iPad
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- 継続課金・サブスク決済
- ICカード
- タッチ決済
- ユーザースキャン
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- 29,980円
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- Airレジ
- Bionly
- Orange Operation
- SquarePOSレジ
- poscube
- スマレジ
- ユビレジ
- ネットショップ作成
- カード決済可能な請求書発行
- リンク決済
- 継続課金・サブスク決済
- 電話
- メール
- 10:00~18:00(年末年始・臨時休業日除く)
- 【レジ周りをシンプル化】カードリーダー内蔵型のiPad用スタンド
- 【POSレジ連動】SquarePOSレジはもちろん、他社のPOSレジアプリとの連動にも対応
- 【直感的な操作】ディスプレイ・カードリーダー一体化によるスムーズな操作を実現
『Square Stand』は『Square(スクエア)
ディスプレイ横のカードリーダーで、ICカードやタッチ決済を行います。
スタンドの底部は回転式となっているため、決済時にお客様側にディスプレイを向けることができます。そのため、クレジットカードをお客様から預かる必要がなく、安心して決済してもらえます。
本体価格29,980円で、iPad用スタンドとしては高価ですが、iPadのPOSレジアプリを使っているお店なら、すっきりとおしゃれなレジカウンターを作ることができます。
『SquareReader』同様に、『Square(スクエア)』は、売上実績のない個人事業主など信用に不安の方でも利用でき、最短15分で審査結果がわかります。
- iPadはお店側で用意
- 持ち運べない
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
Square Register
スクエアレジスター
- 不要
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- 継続課金・サブスク決済
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ユーザースキャン
- 注文日から2年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- 84,980円
- POSレジ内蔵
- SquarePOSレジ
- ネットショップ作成
- カード決済可能な請求書発行
- リンク決済
- 継続課金・サブスク決済
- 電話
- メール
- 10:00~18:00(年末年始・臨時休業日除く)
- 【操作性の高さ】POSレジと連動する2つの大画面ディスプレイを搭載
- 【簡単セットアップ】オールインワン端末ならではのセットアップの手軽さ
- 【安心保証】2年間の長期保証と、注文から30日以内なら使用後でも無料返品に対応
『Square Register』は『Square(スクエア)
「操作用ディスプレイ」と「カスタマーディスプレイ」、2つの大画面ディスプレイを搭載しているため、使いやすさや視認性の高さが特徴的な端末です。
カスタマーディスプレイは取り外し可能なため、レジカウンターの広さや高さに合わせて配置することができます。
また、Square専用の端末なので、必要なソフトウェアがあらかじめインストールされており、箱から出して電源を入れれば、すぐに使い始めることができます。
本体価格84,980円とSquare製品の中で最も高額です。しかし、保証期間は2年間と長く、注文から30日以内なら使用済みでも無料で返品ができます。
他のSquare製品同様に、売上実績のない個人事業主など信用に不安の方でも利用でき、最短15分で審査結果がわかります。ある程度、予算をかけても、スタイリッシュなレジ環境を構築したい店舗事業者向けの端末です。
- Square以外のアプリをインストールができない
- 他社のPOSレジとの連動ができない
- 持ち運べない
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
JT-VT10
- 不要
- 端末に内蔵
- ロール紙無料
- 一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 受取から7ヶ月
- 126,300円(税別)
- 外部のPOSレジと連携可
- BUSICOM
- NEC
- NECプラットフォームズ
- スマレジ
- 寺岡精工
- デジジャパン
- 富士通
- ポータルリンク
- 電話
- 平日10:00~18:00
- 【3つの無料】初期費用・月額費用・レシートロールの追加発注、全て無料!
- 【低コスト】VISA/Mastercardを決済手数料2.90%で利用できる
- 【契約の縛りなし】契約期間の縛りや違約金はなく、いつでも解約できる
- 【豊富なPOSレジ連携】POSレジシステムと個別連携開発に対応!
- 【柔軟設置】スタッフとお客様、それぞれが操作する端末が分かれているため、段差や奥行のあるレジカウンターにも柔軟に設置可能!
「JT-VT10」は、株式会社EPARKの決済代行サービス『EPARKペイメント
※業種により契約条件が異なる場合があります。
対応可能な決済手段は全22種と決して多くはありませんが、国内で利用者の多いカード決済とPayPay決済に対応しています。
コスト面でも優れており、VISAとMastercardの決済手数料は2.90%です。
他社サービスでも同様の手数料が提供されていますが、月額サービス利用料や契約期間の縛りがある場合があります。『EPARKペイメントサービス』は、初期費用や月額費用が無料で、レシートロール紙の追加注文も無料です。契約期間の縛りもなく、いつでも解約できます。
さらにPOSレジと個別連携開発が可能です。既にPOSレジを導入済みの場合でも、POSレジに合わせて決済端末が連携できるよう柔軟に対応してくれます。
連携機能により、POSレジ上の会計情報が自動的に決済端末に共有され、スムーズな会計処理が実現します。金額の打ち間違いも防げるため、キャッシュレス決済の導入による会計業務の効率化が図れます。
このように契約の縛りなく、低コストかつPOSレジ連携できるため、初めて決済端末を導入するお店にもおすすめの決済端末です。
- QRコード決済はPayPayのみ対応
- 主な対象は飲食業※他業種の申込みもできるが、契約条件が変わる可能性あり
- 持ち運べない
- 多くのPOSレジと連携可能だが、システム側のバージョンによっては連携不可のため、要問い合わせ
- 保証期間以降の修理・交換費用が高額
stera terminal(EPARK提供)
ステラターミナル
- 不要
- 端末に内蔵
- ロール紙無料
- 一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 受取から7ヶ月
- 97,000円(税別)
- 外部のPOSレジと連携可
- BUSICOM
- NECモバイルPOS
- POS+
- Uレジ
- シャープ
- スマレジ
- 東芝テック
- 富士通
- ユビレジ
- 電話
- 平日10:00~18:00
- 【3つの無料】初期費用・月額費用・レシートロールの追加発注、全て無料!
- 【低コスト】VISA/Mastercardを決済手数料2.90%で利用できる
- 【契約の縛りなし】契約期間の縛りや違約金はなく、いつでも解約できる
- 【豊富なPOSレジ連携】POSレジシステムと個別連携開発に対応!
三井住友カード系の決済端末『stera terminal』は、株式会社EPARKが提供する飲食業向け※の決済代行サービス『EPARKペイメント
※多業種でも申込み可能|契約条件が変わる可能性あり
『EPARKペイメントサービス』経由で『stera terminal』を導入する最大のメリットは、月額サービス利用料の負担なく、VISAとMastercardを決済手数料2.90%で利用できる点です。
三井住友カードの関連会社「SMBC GMO PAYMENT」が提供する『stera pack』では、VISAとMastercardを2.70%の決済手数料で利用できますが、月額サービス利用料として3,300円がかかります。
『EPARKペイメントサービス』では、初期費用や月額費用が無料で、レシートロール紙の追加発注も無料です。また、契約期間の縛りもなく、いつでも解約可能なので、初めて決済端末を導入するお店にもおすすめです。
さらにPOSレジと個別連携開発が可能です。既にPOSレジを導入済みの場合でも、POSレジに合わせて決済端末が連携できるよう柔軟に対応してくれます。
POSレジとの連携により、会計の入力が一度で済み、スピーディな会計処理が可能です。金額の打ち間違いも防げるため、キャッシュレス導入による会計業務の効率化を最大限に活用できます。
ただし、『stera terminal』はPayPay決済に未対応※です。『EPARKペイメントサービス』では複数の決済端末を提供しており、同じ据え置き型の決済端末「JT-VT10」ならPayPay決済にも対応しています。より多くの決済手段に対応したい場合は「JT-VT10」をおすすめします。
- 対応可能な決済手段が少ない
- 主な対象は飲食業※他業種の申込みもできるが、契約条件が変わる可能性あり
- 持ち運べない
- 多くのPOSレジと連携可能だが、システム側のバージョンによっては連携不可のため、要問い合わせ
- 保証期間以降の修理・交換費用が高額
stera mobile(EPARK提供)
ステラモバイル
- 不要
- 端末に内蔵
- ロール紙無料
- 一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 受取から7ヶ月
- 83,000円(税別)
- なし
- なし
- 電話
- 平日10:00~18:00
- 【初期費用0円】持ち運び可能なオールインワン決済端末
- 【低コスト】VISA/Mastercardを決済手数料2.90%で利用できる
- 【プリンター内臓】レシートロールの追加発注は何度でも無料
- 【モバイル通信搭載】ネット環境がないお店や屋外でも使える
- 【契約の縛りなし】契約期間の縛りや違約金はなく、いつでも解約できる
『stera mobile』は、株式会社EPARKが提供する飲食業向け※の決済代行サービス『EPARKペイメント
※他業種でも申込みが可能ですが、契約条件が変わる場合があります。
ポータブル型オールインワン端末なので持ち運びができ、これ1台で決済処理が可能です。また、モバイルデータ通信を搭載しているため、ネット環境がないお店でもすぐに利用できます。
初期費用0円で導入でき、レシートロール紙の追加発注も無料です。決済手数料はVISAとMastercard2.90%、それ以外は3.24%です。ただし、決済手数料以外に通信料として月額990円、入金手数料が550円/回かかります。
なお、『EPARKペイメントサービス』では複数の決済端末を提供しています。持ち運ぶ必要がなく、ネット環境がお店にあるという場合には『JT-VT10』『stera terminal』といった据置型の決済端末がおすすめです。
これらの端末は月額無料で利用でき、Airレジを除くほぼすべてのPOSレジと連携できます。『JT-VT10』はPayPay決済にも対応できるので、とくにおすすめです。
- 対応可能な決済手段が少ない
- 主な対象は飲食業※他業種の申込みもできるが、契約条件が変わる可能性あり
- 通信費として月額990円(税込)かかる
- 外部のPOSレジとの連携不可
- 保証期間以降の修理・交換費用が高額
PayPay
ペイペイ
- 不要
- 非対応
- ユーザースキャン
- -
- -
- なし
- なし
- 電話
- メール
- チャット
- 【年中無休】24時間対応
- 【決済手数料がお得】1.76~2.178%(税別1.60~1.98)でPayPay決済に対応
- 【初期費用0円】QRコードの設置のみで導入
『
直接契約すれば決済端末は不要で、代わりに決済用のQRコードの設置、または加盟店向けアプリからQRコードを読み取って決済を行います。
直接契約する最大のメリットは、PayPayとALIPAY系のQRコード決済に1.76~2.178%(税別1.60~1.98)と他社より安価で対応できる点です。
1.76%の決済手数料が適用されるには、月額1980円(税別)のPayPayマイストアライトプランに加入することが条件となります。ライトプランは、手数料が安くなる他に、PayPayユーザーに向けてクーポン配信など広告出稿(別途広告費が発生)が行うことができます。
他社の決済サービス経由だと3.24%の決済手数料がかかるため、少しでも決済手数料を安く抑えたい方は直接契約がおすすめです。
また、PayPay以外の決済手段は他社端末を利用し、併用することもできます。この場合、決済業務や経理業務に手間がかかるため、業務効率を優先したい場合は他社サービスの利用がおすすめです。
- 入金サイクルが月1回と少ない
- 最短翌営業日に入金される早期振込サービスを提供しているが別途手数料がかかる
- 他社端末と併用する場合、運用や管理がバラバラになる
- PayPayとALIPAY系以外の決済手段に対応できない
- POSレジ連携ができない
楽天ペイ
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- ユーザースキャン
- 受け取りから1年間
- 19,800円
- 外部のPOSレジと連携可
- Bionly
- POS+
- poscube
- スマレジ
- ユビレジ
- 電話
- メール
- 9:30〜23:00(土日・祝も対応)
- 【最短翌日入金】振込先が楽天銀行なら売上は翌日入金
『 楽天ペイ 』は楽天グループの決済会社「楽天ペイメント株式会社」が提供する決済サービスです。
スマホまたはタブレットと接続して、決済処理を行うモバイル決済端末を提供しております。カードリーダーは、Airペイ(エアペイ)やSTORES決済と同タイプですが、赤・黒・白の三色から申込時に好きなものを選ぶことができます。
さらに、売上の入金先が楽天銀行の場合、土日祝日を問わず、翌日入金となるため、入金サイクルを重視するお店にもおすすめです。
- カードリーダー代19,800円は加盟店負担
- スマホまたはタブレットはお店側で用意
- 入金先が楽天銀行以外だと管理画面上から振込依頼&入金手数料が必要
- 対応可能なQRコード決済が限定的
キャッシュレス決済端末とは?
決済端末は、クレジットカードやデビットカード、電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済の決済処理を行う端末です。
飲食店や小売店、美容室などの店舗をはじめ、対面決済において、お客様が商品やサービスの支払いを行う際に利用されます。
近年では、決済端末の導入費用や決済手数料が下がってきており、小規模な店舗や個人事業主でも手軽にキャッシュレス決済を導入することが可能になりました。
キャッシュレス決済端末の種類と違い
決済端末にはさまざまな種類がありますが、大きく分けて以下の4種類に分けられます。
モバイル決済端末 | オールインワン決済端末 (据置型) | オールインワン決済端末 (ポータブル型) | QRコード | |
---|---|---|---|---|
おすすめ ポイント | ||||
メリット | コンパクトなので場所を取らない 導入が早いものが多い 持ち運びができる | 機能性が高い 周辺機器が不要 有線接続なので安定した決済が行える | 機能性が高い 周辺機器が不要 持ち運びができる | 導入がお手軽 導入費用がかからない 決済手数料が安価 |
デメリット | スマホやタブレットが必要 | レジカウンターでしか決済できない 導入に時間がかかるものが多い | 導入に時間がかかるものが多い | 対応できる決済手段が限定的 POSレジ連携に対応できない |
モバイル決済端末
モバイル決済端末は、スマホやタブレットと小型のカードリーダーを接続し、アプリで決済処理を行います。
決済処理にスマホやタブレットを活用することで、カードリーダーの機能を最小限に抑えることが可能となり、その結果、端末の価格が安価になります。
そのため、他の決済端末よりもコストを削減できるため、多くの決済サービスでカードリーダーを無料提供しております。
既にタブレット端末を利用しているお店では、初期費用0円でモバイル決済端末を導入できます。また、持ち運びもできるため、場所を選ばずに利用できます。
据置型オールインワン決済端末
オールインワン決済端末は、周辺機器を必要とせず、1台で決済処理から明細の印字まで行えます。
最近では、AndroidOSを採用し、アプリによるカスタマイズに対応しているものも珍しくありません。
据置型のオールインワン決済端末は、持ち運びができないため、レジカウンターでの決済に限定されてしまいます。一方、有線LANでの通信を採用しているため、安定した決済処理が行えます。
端末自体の機能性が高いため、価格は比較的高めのものが多いですが、モバイル決済端末の登場によって、初期費用0円で利用できるものも増えてきました。
ポータブル型オールインワン決済端末
ポータブル型オールインワン決済端末は、バッテリーを内蔵しているため、持ち運びが可能です。
そのため、レストランの客席での決済など場所を選ばずに決済ができます。また、4G通信を内蔵しているものもあるので、ネット環境がないお店や屋外での決済も可能です。
据置型同様に初期費用0円で導入できるサービスも少なくありません。
QRコード
厳密には決済端末ではありませんが、PayPay等のQRコード決済の中には、直接契約できるものがあります。直接契約する場合、決済用のQRコードを設置のみで導入できるため、初期費用は0円です。
また、専用端末の設置が必要がないので、初期設定の手間なく、手軽に導入することができます。さらに、QRコードさえあれば、どこでも決済できるので、イベントや催事、キッチンカーなど屋外でも利用できます。
ただし、カード決済や電子マネー決済には対応できないので、多くのキャッシュレス決済に対応したいお店には不向きです。
決済端末を選ぶ6つのポイント
- 初期費用と手数料
- 対応決済方法
- 使いやすさ
- 入金サイクル
- 審査難易度と導入スピード
- 信頼性とセキュリティ
初期費用と手数料
キャッシュレス決済に対応する上で、お店が負担する費用は大きく以下の2つです。
- 導入時に掛かる「初期費用」
- 導入後に継続的に掛かる「各種手数料」
初期費用は無料で導入できるケースが多いです。なぜなら、決済端末自体を無料で提供するサービスが増えているからです。
一方、各種手数料は、導入後に継続して掛かるため、少しでも手数料が低いものを選ぶべきです。中でも決済手数料は、決済額に対して一定の割合で発生します。
現在の決済手数料相場は3.24%です。
カード決済額100万円×3.24%=決済手数料32,400円
ただし、決済サービスによっては一部の決済ブランドのみ1~3%で利用できるものもあります。
以前は、ブラックボックスに包まれていた決済手数料ですが、現在は事業者規模に関係なく一律の決済手数料を設定するサービスが増えてきました。また、キャッシュレス決済の普及に伴い、決済手数料は低下傾向にあります。
対応決済手段
対面決済におけるキャッシュレス決済は、以下の3種類に分けられます。
決済手段 | 決済ブランド例 |
---|---|
クレジットカード | VISA、mastercard、JCB、AMEX |
電子マネー | Suica、楽天Edy、iD、QUICpay、nanaco、WAON |
QRコード決済 | PayPay、楽天ペイ、auPAY、d払い |
お店がキャッシュレス対応する上で、重要なのが「しっかりと使われる決済手段に対応すること」です。
2020年12月に消費者庁が調査した「キャッシュレス決済に関する意識調査結果」によると、比較的利用する頻度の高いキャッシュレス決済手段は以下の通りです。
決済手段 | 全体 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クレジットカード | 81.5% | 73.9% | 78.6% | 81.8% | 83.0% | 79.8% | 84.0% |
交通系電子マネー | 33.8% | 65.2% | 22.0% | 30.9% | 35.5% | 38.2% | 35.9% |
交通系以外の電子マネー | 51.5% | 43.5% | 55.4% | 51.5% | 54.0% | 51.4% | 36.6% |
QRコード決済 | 42.1% | 56.5% | 53.6% | 49.8% | 41.1% | 35.0% | 17.6% |
上記のデータから各決済手段の傾向は以下の通りです。
- クレジットカード
-
全年齢層で最も利用されている決済手段で、特に70代では最も高い利用率を示しています。一方、20代では他の年齢層と比較して利用率がやや低いです。
- 交通系電子マネー
-
全体的に利用率は低いものの、20代では非常に高い利用率を示しています。逆に30代では最も利用率が低いです。
- 交通系以外の電子マネー
-
利用率は年齢層間で比較的均一で、30代と40代で特に高い利用率を示しています。ただし、70代ではやや低い利用率となっています。
- QRコード決済
-
若年層(特に20代と30代)での利用率が非常に高い一方、60代以降では利用率が低下しています。
上述からお店の利用者の年齢層に合わせて利用率の高い決済手段に対応しておくべきでしょう。
また、事前チャージが必要な交通系電子マネーやnanaco、WAONといった電子マネー決済は少額決済向きです。
QRコード決済も同様に事前チャージして利用するものもありますが、クレジットカードや銀行口座を紐づけられるため、電子マネー決済ほど少額決済の利用に偏りがあるわけではありません。
つまり、幅広い層に利用されるクレジットカード決済への対応が重要となり、電子マネーやQRコード決済は利用者層や価格帯に応じて導入を検討すると良いでしょう。
対応できる決済手段が多い端末を選ぶと、キャッシュレス需要に幅広く対応できます。
使いやすさ
日々の会計業務で利用する決済端末は、誰でも簡単に操作できるものを選ぶ必要があります。
とくにモバイル決済端末は、普段から使い慣れているスマホやタブレット端末を用いるため、直感的で使いやすいです。
また、操作性だけでなく、POSレジとの連動や決済ミスによる返金処理、初期設定やエラー時のサポートなども使いやすさにとって重要なポイントです。
入金サイクル
キャッシュレス決済の売上金は、現金払いと違って、後日、指定口座に振り込まれます。
決済日から入金までの日数が短ければ短いほど、資金繰りへの影響が少なく済むため、小規模事業者でも安心して導入できます。
入金サイクルは、決済サービスによって大きく違いがあり、早いものでは決済の翌日に入金される一方、遅いものでは決済日の翌月末に入金されるものまで様々です。
また、クレジットカード決済における分割払いやボーナス払いに対応している決済サービスの場合、お支払方法によって入金が半年以上に先になってしまうものもあるため、注意が必要です。
審査難易度と導入スピード
決済端末を導入するためには、加盟店審査を受ける必要があります。
加盟店審査では、不正利用の防止や、お客様とのトラブルが起きやすい商品・サービスの取り扱いがないか、等がチェックされます。決済サービスによって、取り扱い可能な商品やサービス、業種、取引方法などが定められております。
また、開業したばかりで売上実績がなかったり、事業年数が浅い場合には、事業実態の確認が取りにくいことから審査に落とされてしまうことも珍しくありません。
申し込みから導入までに要する時間も決済サービスごとに大きく違いあり、最短当日で利用できるものから3か月以上かかるものまで様々です。
審査に時間が掛かるものを申込する場合、一時的な代替手段として他社の決済端末を併用することで、スムーズなキャッシュレス対応が可能になります。
信頼性とセキュリティ
顧客のカード情報や決済情報を扱うため、セキュリティが確保されているか、また定期的な更新やメンテナンスが行われているかは大切な要素です。
お客様が安心してキャッシュレス決済を利用できるよう、決済端末を提供している会社の信頼性は非常に重要です。
また、キャッシュレス決済の売上は決済サービスから後日、振込入金されるため、提供元が破綻してしまった際に、最悪、売上の未回収が発生してしまうリスクがあります。
そのため、大手企業が提供しているものや、テレビCMで頻繁に見かけるもの、多くのチェーン店で導入されているサービスなど、信頼性の高い決済サービスを選ぶと良いでしょう。
キャッシュレス決済端末導入までの流れ
決済サービスへの申込みは、各社の公式ウェブサイトで行います。申込みの手順は、「必要情報の入力」と「必要書類の提出」の二つです。
審査通過後に端末の配送が行われます。モバイル決済端末は審査後2営業日程度で行われるものが多く、オールインワン決済端末は数週間かかる場合があります。
端末受取後、同梱のマニュアルに従って、初期設定を行います。端末を起動し、インターネットや周辺機器に接続するだけなので、5~10分程度完了します。
初期設定を完了すると、決済処理が可能になります。なお、対応可能な決済手段が多いものは、利用開始直後はVISA/Mastercard決済のみ利用でき、他の決済ブランドは順次利用できるようになるものもあります。
キャッシュレス決済導入のメリットとデメリット
- 売り上げアップ
- お客様の利便性向上
- 会計業務の効率化
- 不正防止・安全性向上
- 導入費用が掛かる場合がある
- 手数料負担が必要
- 売上がすぐに手元に入らない
- スタッフへの落とし込みが必要
- 端末故障する可能性がある
4つのメリット
売り上げアップ
キャッシュレス決済がお店の売上アップに繋がる理由として、以下が挙げられます。
- 顧客の支払い限度額の拡大
- ポイント還元やキャッシュバックによる購買意欲の向上
- レジでの支払い時間短縮による回転率アップ
とくに、カード決済は、
- 顧客が手持ちの現金以上の金額を支払える
- 分割やリボ払いなど、一度に大きな出費をせずに済む
という理由から購買行動を促すことができます。
また、PayPayなどQRコード決済各社は高い還元率のポイントキャンペーンを定期的に実施しております。
これらのキャンペーンはQRコード決済各社が費用負担します。そのため、お店は追加の費用負担なく、導入しているだけで販売促進に繋がります。
お客様の利便性向上
キャッシュレス決済は現金よりもスピーディーで手間がかからないため、顧客が支払いをより快適に行うことができます。
QRコード決済や、ApplePay・GooglePayといった電子ウォレットの登場により、スマホが財布代わりにもなります。そのため、現金をほとんど持ち歩かない人や、財布自体を持たないという人も増えています。
このような人々はキャッシュレス決済の利用が前提なので、現金払いのみではそもそも利用の選択肢から外れてしまいます。
会計業務の効率化
キャッシュレス決済は、釣銭の受け渡しが不要なため、現金払いに比べて、スムーズに会計を行うことができます。
でも、現金払いが残っている限り、効率化しないのでは?
確かに、現金払いが残っている限り、完全な効率化は難しいかもしれません。しかし、2022年の経産省の調査によると、キャッシュレス決済の利用割合は36%に達しており、年々増加傾向にあります。
顧客の3人に一人がキャッシュレス決済を利用するだけでも、会計業務がスピーディになります。また、営業後の締め作業においても、手作業で集計が必要な現金の一部がキャッシュレス化によりデジタルでの自動化がされることで、業務負担が軽減されるでしょう。
不正防止・安全性向上
キャッシュレス決済を導入することで、現金取扱いの機会を減らし、結果として店舗内の現金保管リスクを低減します。
仮に被害にあっても、キャッシュレスの売上は盗まれることがないので、被害を抑えることができます。
このように、強盗や横領といった犯罪から店舗を守り、全体の安全性を向上させます。
4つのデメリット
導入費用が掛かる場合がある
決済端末が無料で提供される決済サービスでも、必要な周辺機器は店舗側で用意する必要があります。
例えば、モバイル決済端末を使用するにはスマートフォンまたはタブレットが必要です。これらの端末がお店に無い場合、別途購入が必要となります。
手数料負担が必要
キャッシュレス決済では売上に応じた決済手数料の負担が必要です。さらに、決済サービスによっては、売上の入金時に振込手数料や月額サービス利用料が発生することもあります。
決済手数料の相場は3.24%です。ただし、決済手数料は年々低下傾向にあります。
一部の決済サービスでは、特定の決済ブランドのみ1~2%の範囲で利用可能な場合があります。ただし、決済手数料が低い代わりに月額サービス利用料が掛かるものもあり、一定以上の決済額がないと他社より高くついてしまうこともあります。
売上がすぐに手元に入らない
キャッシュレス決済の売上は、後日指定の口座に振り込まれます。
そのため、適切な資金繰り計画と管理が必要であり、売上が手元に入るまでの期間をしっかりと把握することが大切です。
入金サイクルは決済サービスによって大きくことなり、月に1回のものから翌日入金まで様々です。また、入金先の金融機関によって条件が変わるものもあるので、注意が必要です。
スタッフへの落とし込みが必要
決済端末の操作方法を会計業務を担当するスタッフにレクチャーする必要があります。
この記事で紹介した決済端末は直感的に操作できるものが多いですが、操作性を重視する場合は、普段から使い慣れているスマートフォンやタブレットを使用するモバイル決済端末がおすすめです。
POSレジと連動する機能を利用すれば、レジの会計情報が決済端末に自動的に反映され、金額を二度打ちする必要がなくなります。これにより、会計ミスを防ぐことができます。
しかし、通信環境によっては決済エラーが発生したり、会計金額の誤りによる返金が必要となる場合もあります。そのため、トラブルが発生したときの対応策についてもスタッフは事前に把握しておくべきです。
端末故障する可能性がある
電子機器である決済端末は故障する可能性があり、修理や交換に時間とコストがかかることがあります。
保証期間は、決済サービスによって異なり、短いものだと6か月しかありません。比較的価格が安いモバイル決済端末であっても、修理・交換時には約2万円ほど掛かります。
そのため、決済端末が安価なSquare Reader(4,980円)や、契約期間中は無期限で保証を受けられるstera terminalといった決済端末は、安心して利用できるでしょう。
私の経験上、すぐに壊れるものではありませんが、利用環境により耐久性は大きく変わります。とくに、水回りや高温・多湿な環境にある飲食店や、屋外での使用には注意が必要です。
まとめ
以上、キャッシュレス決済端末の導入を検討している方に向けて、6つの視点で決済端末を比較してみました。
キャッシュレス決済を導入することで、顧客が持つ現金以上の支払いを可能にするとともに、ポイント還元などによって、売上アップに期待できます。
その一方で、決済手数料の負担や売り上げがすぐに手元に入らないなど、メリットばかりではないことも事実です。
しかし、キャッシュレス決済の普及に伴い、決済手数料が引き下げられたり、入金サイクルが早まるなど、お店が導入しやすいサービスも増えてきました。また、導入費用も大幅に下がり、無料で利用できるものも増えています。
このようにキャッシュレス決済はリスクなく、手軽に始められます。導入を迷っている方は、一度使ってみて、売上や利益の変化をチェックし、継続するかどうか判断することをおすすめします。
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