「クレジットカードをお店に導入したいけど、決済手数料(加盟店手数料)が安いサービスはどこ?」
そんなお悩みをお持ちの事業者の方に向けて、決済手数料が安い決済サービス7社を紹介していきます。
この記事では、クレジットカードの決済手数料相場やカードブランドのシェアといった基礎知識からカードブランド別に決済サービス6社の決済手数料を比較し、もっとも決済手数料が安い決済サービスを解説していきます。
時間がなく、結論だけ知りたいという方は「結局のところ、決済手数料がもっとも安い決済サービスはどれ?」からご覧ください。
クレジットカードの決済手数料が安い決済サービス
これまでクレジットカードの決済手数料は、事業者規模や年間の決済額、業種、取り扱い商品などによって、店舗ごとに定められることが一般的でした。
この場合、審査に時間や手間が掛かるため、個人事業主や中小企業など売上規模の小さい事業者の場合、決済手数料は4~7%と高く設定されることも少なくありませんでした。
最近では、一律の決済手数料でサービス提供することで、導入や運用に掛かるコストを削減し、事業者規模や決済額に関わらず1~3%の決済手数料でカード決済を導入できるものも増えてきました。
具体的には、以下の決済サービスが挙げられます。
決済サービス | カード決済手数料 | 導入費用 | 月額費用 |
---|---|---|---|
stera pack スタンダードプラン | 2.70~3.24% | 無料 | 3300円/月 |
stera pack お試しプラン | 3.24% | 無料 | 無料 |
Airペイ(エアペイ) | 3.24% ※COIN+のみ1.08% | 無料 | 無料 |
Square(スクエア) | 3.25% | 無料 | 無料 |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 3.24% ※交通系電子マネーは1.98% | 実質無料 ※スマホまたはタブレットを加盟店で用意 | 無料 |
楽天ペイ | 3.24% | 実質無料 ※スマホまたはタブレットを加盟店で用意 | 無料 |
TimesPay | 3.24% | 38,000円(税込) | 無料 |
一律の決済手数料でサービスを提供するものの多くは、モバイル端末(スマホまたはタブレット)とカードリーダーを接続して、決済処理を行うモバイル決済サービスです。
しかし、こうしたモバイル決済サービスの増加の動きに合わせて、三井住友グループの『stera pack 』といった高機能なマルチ決済端末でも事業者規模を問わず一律の決済手数料でサービスを提供するようになりました。
『stera pack 』では導入時に端末が無料提供されるため、導入費用(初期費用)が一切掛かりません。
一方、モバイル決済サービスの多くではカードリーダーを無料提供しているものの、モバイル端末(スマホまたはタブレット)など周辺機器を店舗側で用意する必要があります。
クレジットカード決済の手数料相場
カード決済の決済手数料相場は、決済ブランド毎に異なります。
2.70%~3.25%
3.25%
JCB、Mastercardは他のカードブランドに比べて、安価な料率で導入できる決済サービスもあります。
以前までJCB系の決済手数料は3.74~3.95が相場でしたが、2023年4月より各社一斉に手数料引き下げを行い、VISA、Mastercardと横並びの料率になりました。
決済ブランド別の国内シェア(利用率)
カード決済に限らず、キャッシュレス決済を導入する上で大切なのは使われる決済方法にしっかり対応するということです。
キャッシュレス対応の最大の目的は、お客様の利便性を高めることでの売上アップなので、人気のないキャッシュレス決済に対応してもあまり意味がありません。
2020年に行われたキャッシュレス決済大規模調査※によると、日本国内における国際ブランドのシェアは以下の通りです。
国際ブランド | 国内のシェア |
---|---|
50.8% | |
JCB | 28.0% |
MasterCard | 17.8% |
AMEX | 3.1% |
ダイナースクラブ | 0.3% |
銀聯 | 0.1% |
Discover | ※Discoverは国内発行不可のため、調査対象外 |
VISA、JCB、MasterCardの3ブランドの利用率が高く、国内シェアの96.6%を占めます。
国内シェアの96.6%
つまり、これら3つのブランドに対応することでほとんどの顧客のニーズを満たすことができます。
ただし、AMEX(アメリカン・エキスプレス)は、ステータスを重視する人が多く所有しているカードブランドです。
そのため、高単価商品を扱っているお店では、AMEXに対応することで顧客の利便性が向上し、売上げアップにつながる可能性があります。
高単価商品を扱いお店は対応推奨
【カードブランド別】決済サービス7社の決済手数料比較
ここからは、決済サービス7社の決済手数料をカードブランド別に比較していきます。
VISA/Mastercardの決済手数料比較
VISA/Mastercardの決済手数料は『stera pack』が2.70%~と他社より安く、残る6社は横並びです。
決済サービス | |
---|---|
stera pack スタンダードプラン | 2.70% |
stera pack お試しプラン | 3.24% |
Airペイ(エアペイ) | 3.24% |
Square(スクエア) | 3.25% |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 3.24% |
楽天ペイ | 3.24% |
TimesPay | 3.24% |
『stera pack』の決済手数料の適用基準は以下の通りです。
- お試しプラン…決済手数料3.24%/月額費用が1年間無料
- スタンダードプラン…決済手数料2.70%/月額費用3300円が掛かる
決済手数料に大きく違いが出るのは、プラン毎の月額費用の有無です。
一定以上の決済額があれば、月額費用3300円を加味しても他社サービスよりお得なのが『stera pack』の特徴です。
お試しプランは月額費用が1年間無料となる代わりに、初年度のVISA、Mastercardの決済手数料が3.24%と少し高くなるというものです。初めてのキャッシュレス決済を導入する方で『stera pack』の導入を検討している方におすすめのプランです。
【初期費用0円】決済手数料2.70%~!
JCBの決済手数料比較
JCBの決済手数料は3.24~3.25%とサービスによって幅があります。
決済サービス | |
---|---|
stera pack スタンダードプラン | 3.24% |
stera pack お試しプラン | 3.24% |
Airペイ(エアペイ) | 3.24% |
Square(スクエア) | 3.25% |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 3.24% |
楽天ペイ | 3.24% |
TimesPay | 3.24% |
決済手数料が高いイメージの強いJCBですが、2023年4月から手数料が引き下げられましたため、VISA、Mastercardと横並びの料率で利用できる決済サービスも増えてきました。
AMEX/Diners Club/Discoverの決済手数料比較
AMEX/Diners Club/Discoverの決済手数料は3.24%~3.25%と横並びです。
決済サービス | |
---|---|
stera pack スタンダードプラン | 3.24% |
stera pack お試しプラン | 3.24% |
Airペイ(エアペイ) | 3.24% |
Square(スクエア) | 3.25% |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 3.24% |
楽天ペイ | 3.24% |
TimesPay | 3.24% |
AMEXはゴールドカードやプラチナカード等、ステータスの高いカードになるつれて、シェアが高くなるため、高単価商品を扱うお店は対応しておくべきでしょう。
顧客に富裕層が多いお店ではVISAやMastercard®、JCBに並ぶ決済割合になることもあります。
Diners Club/Discoverはいずれも国内でのシェアが少なく、使われる機会が少ないカードブランドなので、決済手数料率はあまり重視する必要はありません。
銀聯(UnionPay)の決済手数料比較
銀聯(UnionPay)は対応している決済サービスは限定的です。
決済サービス | |
---|---|
stera pack スタンダードプラン | 3.24% |
stera pack お試しプラン | 3.24% |
Airペイ(エアペイ) | 3.24% |
Square(スクエア) | 非対応 |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 非対応 |
楽天ペイ | 非対応 |
TimesPay | 非対応 |
決済手数料は3.24%または3.25%と横並びです。
国内でのシェアはほとんどありませんが、世界シェアは約13%とVISA、MasterCardに次ぎます。
銀聯(UnionPay)は、中国本土を中心に全世界で70億枚以上発行されており、中国人観光客をターゲットとする事業者は対応しておきたい決済ブランドです。
結局のところ、決済手数料がもっとも安い決済サービスはどれ?
決済手数料がもっとも安い決済サービスは、Visa、MasterCardの決済手数料が2.70%~利用できる『stera pack 』です。
しかし、『stera pack 』は月額費用の有無で決済手数料率が変動します。月額費用が掛かる場合、2.70%の料率で利用できますが、毎月の決済額によっては、他社サービスより毎月のコストが高くなります。
ここでは、
- 『stera pack』の毎月のコストが他社より安くなる毎月の平均決済額
- 『stera pack』を除いた6社で決済手数料がもっとも安い決済サービス
上記、2点について詳しく解説していきます。
『stera pack』の毎月のコストが他社より安くなる毎月の平均決済額
『stera pack 』をスタンダードプランで利用する場合、初年度のVisa、MasterCardの決済手数料は2.70%と他社サービスより0.54%ほど低い料率ですが、月額費用として3300円(税込)が掛かります。
この月額費用を加味すると、VISA、MasterCardの決済金額が月間61.1万円を境に、他社サービスより毎月の費用負担が安くなります。
決済額 | stera pack(決済手数料2.70%) | 他社相場(決済手数料3.24%) |
---|---|---|
25万円 | 6750円(決済手数料)+3300円(月額費用)=10050円 | 8100円(決済手数料) |
50万円 | 13500円(決済手数料)+3300円(月額費用)=16800円 | 16200円(決済手数料) |
61.1万円 | 16497円(決済手数料)+3300円(月額費用)=19797円 | 19796円(決済手数料) |
100万円 | 27000円(決済手数料)+3300円(月額費用)=30300円 | 32400円(決済手数料) |
125万円 | 33750円(決済手数料)+3300円(月額費用)=37050円 | 40500円(決済手数料) |
つまり、Visa、MasterCardの「月間決済額が平均61.1万円以上」または「年間決済額が733.2万円以上」ある場合は、『stera pack 』の決済手数料がもっとも安いです。
全50種以上に対応しており、国内で利用率が高い決済方法に網羅的に対応することができます。
はじめてキャッシュレス導入する場合や、決済額がわからない場合は『お試しプラン』ではじめてみると良いでしょう。
『stera pack』を除いた5社で決済手数料がもっとも安い決済サービス
『stera pack』は据え置き型の決済端末なので、持ち運びができません。また、導入に約1.5~2か月もの時間が掛かる点がネックであるなど、少なからずデメリットがあります。
では『stera pack』を除いた5社で比較した場合はどうなのかというと、決済手数料に大きな違いがありません。
そこで導入費用や入金手数料等、決済手数料以外のコストを加味した場合、もっとも安いサービスについて解説していきます。
決済サービス | カード決済手数料 | 導入費用 | 入金手数料 | 月額費用 |
---|---|---|---|---|
Airペイ(エアペイ) | 3.24% ※COIN+のみ1.08% | ※iPadまたはiPhoneを加盟店で用意 | 実質無料無料 | 無料 |
Square(スクエア) | 3.25% | 無料 | 無料 | 無料 |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 3.24% ※交通系電子マネーは1.98% | ※スマホまたはタブレットを加盟店で用意 | 実質無料自動入金…無料 手動入金(入金額10万円以上)…無料 手動入金(入金額10万円未満)…200円 | 無料 |
楽天ペイ | 3.24% | ※スマホまたはタブレットを加盟店で用意 | 実質無料楽天銀行…無料 その他の金融機関…1回辺り330円 | 無料 |
TimesPay | 3.24% | 38,000円(税込) | 無料 | 無料 |
5社の中でもっともコストが安いサービスは『Airペイ(エアペイ)』です。
ただし、『Airペイ(エアペイ)』は、iOS端末のみの対応です。android端末しか持っていない場合には『STORES 決済 (旧:Coiney)』の方がコストが安く済みます。
『STORES 決済 (旧:Coiney)』は一部条件があるものの、金融機関を問わず入金手数料が無料なので、androidユーザーにおすすめです。
クレジットカードの決済手数料に関するキャンペーンを実施しているサービスはある?
現在、クレジットカードの決済手数料に関するキャンペーンを実施しているサービスはありません。
以前は、『STORES 決済 (旧:Coiney)』が決済手数料をお得に導入できる『コトはじめキャンペーン』や『のっとくキャンペーン』を実施しておりました。
2021年8月末までに新規申し込みを行った場合、最大10万円分にかかる決済手数料をキャッシュバック
2020年4月末までに新規申し込みを行った場合、2020年7月1日~12月31日までの期間、決済手数料が実質2.16%
ちなみに、『STORES 決済 (旧:Coiney)』では現在、カードリーダーを無料提供しているため、手持ちのスマホまたはタブレットを使うことで実質無料で導入可能です。
決済サービス各社が現在実施しているキャンペーンは以下の記事をご覧ください。
まとめ
- VISA、MasterCardの月間平均決済額が61.1万円以上、または年間で733.2万円以上ある場合は『stera pack 』
- 「どのくらいの決済額になるかわからない」場合は『stera pack 』のお試しプランの利用がおすすめ
- 月間平均決済額が61.1万円未満の場合は、決済手数料以外の費用負担や周辺機器を用意する必要が一切ない『Airペイ(エアペイ)』もおすすめ
当たり前の話ですが、決済手数料は決済額が多ければ多いほど、お店側の負担額が増えるため、少しでも料率の低いものを選ぶと良いでしょう。
『stera pack 』がもっともお得に利用できるのは、VISA、Mastercardの決済額次第ですが、現在提供している『お試しプラン』であれば1年間、月額費用0円で利用できます。2年目以降は2.70%の決済手数料が適用されるため、「どのくらいの決済額になるかわからない」場合におすすめです。
また、解約から45日以内に端末を返却すれば解約金はかからず、いつでも解約できます。高性能なマルチ決済端末を試してみたい方は『stera pack』を申し込みしてみてはいかがでしょうか。
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【参考】
※.『イプソス』キャッシュレス決済大規模調査(https://www.ipsos.com/ja-jp/cashless_monthly_survey_no10)
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