この記事でわかること
- クレジットカード端末機の基礎知識
- クレジットカード端末機を選ぶ7つのポイント
- おすすめのクレジットカード端末機7選
- クレジットカード端末機を導入するメリットと注意点
カード決済に対応したいけど、決済端末はどれがいいの?
決済端末を導入する上での注意点やデメリットをしっかり知っておきたい!
この記事では、クレジットカード端末機の基礎知識や選ぶ際の重要なポイントを詳しく解説しています。さらに、おすすめの7つの決済端末を厳選して比較解説します。
記事の後半では、カード決済に対応するメリットと注意点についても深く掘り下げていきます。
ぜひ最後までご覧いただき、お店にぴったりの決済端末の選び方や、カード決済導入の是非を判断する際の参考にしてみてください。
おすすめのクレジットカード決済端末機(CAT端末)|比較一覧表
決済端末 |
Square Reader おすすめ |
Airペイカードリーダー おすすめ |
stera terminal おすすめ |
Square Terminal |
PAYGATE Station |
PayCAS Mobile |
JT-VT10 |
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評価 |
4.7/5 |
4.3/5 |
4.3/5 |
4.3/5 |
3.6/5 |
3.4/5 |
3.9/5 |
提供元 | Square株式会社 | 株式会社リクルート | SMBC GMO PAYMENT株式会社 | Square株式会社 | 株式会社スマレジ | PayPay株式会社 | 株式会社EPARK |
決済端末の種類 | モバイル決済端末 | モバイル決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 |
決済手段 | 全42種以上 | 全69種以上 | 全50種以上 | 全42種以上 | 全29種 | 全47種以上 | 全22種 |
本体価格 | 4,980円※スマホまたはタブレットは加盟店側で用意 | 20,167円※キャンペーン利用で無料 | 無料 | 39,980円 | 39,600円※キャンペーン利用で無料 | 無料 | 無料 |
月額利用料 |
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3300円(税込) | 1980円(税別) | 無料 |
決済手数料 |
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2.00%~ | 2.80%~3.24% | 2.90%~3.24% |
入金手数料 | 無料 | 無料 | 三井住友銀行は無料※他行は1回辺り220円 | 無料 | 無料 | 無料 | 550円/回 |
入金サイクル |
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月2回 |
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保証期間 |
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受取月を含む6ヶ月以内 | 契約期間中は常に保証対象 |
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決済端末の到着から12ヶ月以内 | 端末受取月含む4年間 | 受取から7ヶ月 |
持ち運びの可否 | 可 | 可 | 不可 | 可 | 可 | 可 | 不可 |
導入の目安 | 申込み当日~3営業日 | 申込みから約10日 | 申込みから1.5か月~ | 申込み当日~3営業日 | 申込みから約1か月 | 申込みから約1か月~ | 申込みから約2ヶ月 |
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決済端末機の比較:おすすめのCAT端末7選
Square Reader
スクエアリーダー
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- 継続課金・サブスク決済
- ICカード
- タッチ決済
- ユーザースキャン
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- 4,980円
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- Airレジ
- Bionly
- Orange Operation
- SquarePOSレジ
- poscube
- スマレジ
- ユビレジ
- ネットショップ作成
- カード決済可能な請求書発行
- リンク決済
- 継続課金・サブスク決済
- 電話
- メール
- 10:00~18:00(年末年始・臨時休業日除く)
- 【シンプルな料金設定】決済手数料以外の手数料負担なし!
- 【1年保証&30日は返品無料】端末代は4980円!保証外の交換費用が安い!
- 【審査結果は最短15分】事業実績がない個人事業主でも導入できる!面倒な書類提出は不要!
『Square(スクエア)
国内では、Square株式会社が運営しており、三井住友カードとの業務提携や出資があることから、安心して利用できるサービスです。
『Square(スクエア)
国際カードブランド6種に対応しており、ICカードとタッチ決済による読み取りが可能です。旧モデルではイヤホンジャックに差し込む磁気カードリーダーを同梱しておりましたが、新モデルの第二世代から廃止されました。
本体価格は4980円と決済端末では安価です。また、AndroidとiOS端末の両方に対応しているため、手持ちのスマホを使えば初期費用を大きく抑えることができます。
また、注文から30日以内の無料返品対応や、1年間の保証付きとアフターサポートも充実しております。本体価格が安いので保証期間以降に故障してしまっても、交換費用を抑えることができるのも魅力の一つです。
『Square(スクエア)
一般的にキャッシュレス決済導入時の加盟店審査は、申し込み時点の事業者情報を重視しますが、『Square(スクエア)』は、利用状況を重視する「途上審査重視型」です。
そのため、開業したてで売上実績が全くない個人事業主など、信用情報に不安が残る場合でも導入できます。さらに申込時には面倒な書類提出が不要で、審査結果は最短15分程度でわかります。
『Square Reader』は公式オンラインショップの他に、Amazonやビックカメラ、ヨドバシカメラでも取り扱いがあるため、最短即日からカード決済に対応できます。
- スマホやタブレットはお店側で用意
- 紙のレシート発行には別途プリンターが必要
- 磁気ストライプカードの読み取りができない
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
Airペイ
エアペイ
- キャッシュレス導入0円キャンペーン
-
実店舗を持つ事業者を対象に「iPad」と「カードリーダー型の決済端末」の2点を無料貸与。
公式でチェック
- 0円スタートキャンペーン
-
通常20,167円(税込)の「カードリーダー型の決済端末」を無料貸与。
公式でチェック
- iPhone
- iPad
- 必要な場合は別途購入
- 一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 受取月を含む6ヶ月以内
- 20,167円
- 外部のPOSレジと連携可
- Airレジ
- 電話
- メール
- チャット
- 【電話】年中無休9:30~23:00
- 【チャット】年中無休9:30~20:00
- 【初期費用0円】iPad&カードリーダーが無料
- 【全69種以上の決済手段】これ一つで国内主要キャッシュレス決済に対応!
- 【シンプルな料金設定】加盟店負担の費用は1.08~3.24%の決済手数料のみ!
『Airペイ(エアペイ)
決済端末は、iPadまたはiPhoneと接続し、決済を行うモバイル決済端末(カードリーダー)提供しています。
全7種のカードブランドに対応し、ICカード・磁気ストライプカードの読み取りが可能です。タッチ決済はVisa、Mastercard、JCB、AMEXの4社のみ対応しています。
現在実施中の『キャッシュレス導入0円キャンペーン
さらに、『Airペイ(エアペイ)
- キャンペーン利用した場合、iPad、カードリーダーは解約時に返却が必要
- QRコード決済の売上分のみ月末締め翌月末の月1回入金
- 入金先にゆうちょ銀行は使えない
- Diners Club、Discover、銀聯(UnionPay)はタッチ決済に非対応
stera terminal
ステラターミナル
- オールインワン決済端末を無料提供
- お試しプラン
- stera packスタートキャンペーン
-
2024年10月1日(火)~2024年12月31日(火)の期間、「スモールビジネスプラン」または「スタンダードプラン」に新規申し込みすると、月額サービス利用料6か月分相当の20,000円がキャッシュバック
公式でチェック
- 不要
- 端末に内蔵
- ロール紙無料
- 一括払い
- 2回払い
- 分割払い
- リボ払い
- ボーナス一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 契約期間中は常に保証対象
- 無料
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- assetforce for stera
- BUSICOM
- Emusen easy「スキャンレジ」
- Foody Pocket POS
- LORS SYSTEM
- medipo
- NECモバイルPOS
- POS+
- stera pack POS
- Uレジ
- コアレジ
- スマレジ
- リアレジ
- 電話
- メール
- 【TEL】平日9時~17時30分
- 【メール】365日24時間受付
- 【業界最安水準】VISA、Mastercardの決済手数料2.70%!
- 【豊富な決済手段】全50種以上もの決済ブランドに対応!
- 【初期費用0円】高性能なマルチ決済端末を無料で導入できる!
- 【充実のサポート】契約中は修理・交換無料!レシートロールは何度でも無料発注可!
『stera terminal』は、三井住友カード系の決済サービス『stera pack
全7種のカードブランドに対応でき、電子マネー決済やQRコード決済を含めると全50種以上もの決済手段に対応可能です。
決済処理はICカード、磁気ストライプカード、タッチ決済の全てに対応しております。お客様自身に読み取り操作をしていただくため、会計スタッフがカードを預かる必要がなく、お客様がより安心して決済できます。
また、VISA、Mastercardの決済手数料は2.70%と他社相場の3.24%と比べて0.54%も安価です。
一方で、月額サービス利用料3,300円が掛かるため、VISA、Mastercardの月間決済額61.1万円未満の場合、他社端末の方がトータルのコストは安価です。
しかし、アフターサポートも充実しており、「故障時の修理・交換」「レシートロール紙の追加発注」が何度でも無料です。
また、1年間月額無料のお試しプランの提供や、契約期間の縛りがなく、いつでも解約できるので、はじめて決済端末を導入する方でも安心して導入できます。
- お試しプラン契約中はVISA、MasterCardの決済手数料が3.24%
- 三井住友銀行以外への入金は1回辺り220円の振込手数料が掛かる
- 申込から導入まで1.5~2か月ほど時間がかかる
- 持ち運べない
- 解約時には端末の返却が必要
Square Terminal
スクエアターミナル
- 不要
- 端末に内蔵
- 一括払い
- 継続課金・サブスク決済
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ユーザースキャン
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- 39,980円
- POSレジ内蔵
- SquarePOSレジ
- ネットショップ作成
- カード決済可能な請求書発行
- リンク決済
- 継続課金・サブスク決済
- 電話
- メール
- 10:00~18:00(年末年始・臨時休業日除く)
- 【周辺機器不要】プリンター内臓!android OS採用のオールインワン決済端末
- 【POSレジ対応】無料のSquarePOSレジにも対応!
- 【バッテリー内蔵】持ち運びができるのでイベント・催事出店、タクシーなど屋外でも利用可能
『Square Terminal』は『Square(スクエア)』が提供する決済端末の一つで、決済処理からレシート印刷まで、この1台でできるマルチ決済端末です。
この端末は、6種のカードブランドの決済が可能で、ICカードから磁気ストライプカード、タッチ決済まで全ての読み取り方式に対応しています。
本体価格39,980円と初期費用がかかりますが、据置型のレシートプリンターの相場は約5万円です。さらに、POSレジアプリにも対応しているため、キャッシュドロア(レジのお金を入れる引き出し)を用意すれば、コンパクトなレジカウンターが実現します。
周辺機器の購入が必要ないため、これから開業する方にとってはコスパの高い機種と言えます。
『SquareReader』同様に、『Square Terminal』も売上実績のない個人事業主でも利用でき、最短15分で審査結果がわかります。
- Square以外のアプリをインストールができない
- 他社のPOSレジとの連動ができない
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
PAYGATE Station
ペイゲートステーション
- 不要
- 端末に内蔵
- 一括払い
- 2回払い
- 分割払い
- リボ払い
- ボーナス一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 決済端末の到着から12ヶ月以内
- 39,600円
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- スマレジ
- 電話
- メール
- 【TEL】365日24時間対応
- 【メール】平日9:00~18:00
- 【初期費用0円】高性能なマルチ決済端末を無料で導入できる!
- 【豊富な決済手段】全29種もの決済ブランドに対応!
- 【屋外決済にも対応】無料で使えるPOSレジ+プリンター+4G通信付き!
『PAYGATE Station』は、株式会社スマレジの決済サービス『PAYGATE
全7種のカードブランドに対応しており、ICカードから磁気カード、タッチ決済といった全ての読み取り方式に対応しています。また、ボーナス一括払いや分割払いなど、一括払い以外のお支払方法も可能です。
この1台でカード決済を始めとした全29種の決済手段に対応でき、明細の印字までできます。また、4G回線付きなので、通信環境がないお店や屋外でも決済できます。
さらに、無料で使える「PAYGATE POS」というPOSレジアプリをインストールすれば、簡易的なレジとしても機能します。
今なら通常39,600円の端末代が0円になるキャンペーンを実施しているため、初期費用0円で導入できます。
- 決済手数料の詳細は個別にお問い合わせが必要
- 利用開始月(端末到着月)から最低1年間の契約期間がある
- 申し込み状況によっては導入に3か月以上かかる
PayCAS Mobile
ペイキャスモバイル
- 不要
- 端末に内蔵
- 一括払い
- 2回払い
- 分割払い
- リボ払い
- ボーナス一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 端末受取月含む4年間
- 78,800円
- 外部のPOSレジと連携可
- blayn
- nRegi-mini
- リアレジ
- 電話
- メール
- 365日24時間対応
- 【初期費用0円】今なら通常78,800円の決済端末が無料
- 【決済手数料2.80%~】VISA、Mastercard、PayPayの決済手数料が安い
- 【周辺機器不要】ソフトバンク通信回線搭載&プリンター内臓のオールインワン決済端末
『PayCAS Mobile』は、PayPay株式会社が提供するオールインワン決済端末です。
周辺機器不要で決済処理からレシート印刷まで対応できます。さらに、ソフトバンク通信回線を搭載しているため、ネット環境がないお店や屋外でも利用できます。
7種類のカードブランドに対応しており、ICカード、磁気ストライプカード、タッチ決済のすべての読み取り方式に対応しています。
また、VISAとMastercardの決済手数料は2.80%、PayPayは3.08%(税別2.80%)と、他の決済代行サービスより安価な手数料で利用できます。
ただし、JCB系の決済ブランドの手数料は消費税の課税対象です。免税事業者の場合、他社より消費税分、手数料負担が大きくなります。
- JCB系の決済ブランドの手数料は消費税の課税対象
- 月額利用料1980円がかかる
- 電子マネー決済を利用する場合はさらに月額1020円が掛かる
- 4年間の契約の縛りがあり、解約時は残月数に応じた違約金が発生する
- 既に他社の決済端末を導入している場合、導入できない可能性あり
JT-VT10
- 不要
- 端末に内蔵
- ロール紙無料
- 一括払い
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- ストアスキャン
- 受取から7ヶ月
- 126,300円(税別)
- 外部のPOSレジと連携可
- BUSICOM
- NEC
- NECプラットフォームズ
- スマレジ
- 寺岡精工
- デジジャパン
- 富士通
- ポータルリンク
- 電話
- 平日10:00~18:00
- 【3つの無料】初期費用・月額費用・レシートロールの追加発注、全て無料!
- 【低コスト】VISA/Mastercardを決済手数料2.90%で利用できる
- 【契約の縛りなし】契約期間の縛りや違約金はなく、いつでも解約できる
- 【豊富なPOSレジ連携】POSレジシステムと個別連携開発に対応!
- 【柔軟設置】スタッフとお客様、それぞれが操作する端末が分かれているため、段差や奥行のあるレジカウンターにも柔軟に設置可能!
「JT-VT10」は、株式会社EPARKの決済代行サービス『EPARKペイメント
※業種により契約条件が異なる場合があります。
「JT-VT10」は、低コストかつ柔軟な契約が特徴的な決済端末です。初期費用0円で導入でき、月額費用もかかりません。VISAとMastercardの決済手数料は2.90%で利用でき、他は3.24%です。
他社サービスでも同様の手数料が提供されていますが、月額サービス利用料や契約期間の縛りがある場合があります。『EPARKペイメントサービス』は、初期費用や月額費用が無料で、レシートロール紙の追加注文も無料です。契約期間の縛りもなく、いつでも解約できます。
また、端末はスタッフ用とお客様用、2つに分かれているため、段差や奥行のあるレジカウンターで使用する場合でも使いやすい設計になっています。
さらにPOSレジと個別連携開発が可能です。既にPOSレジを導入済みの場合でも、POSレジに合わせて決済端末が連携できるよう柔軟に対応してくれます。
連携機能により、POSレジの会計情報が自動的に決済端末に共有され、スムーズな会計処理が実現します。金額の入力ミスも防げるため、キャッシュレス決済の導入による会計業務の効率化が期待できます。
このように、契約の縛りがなく、低コストでPOSレジと連携できるため、初めて決済端末を導入する店舗にもおすすめです。
- QRコード決済はPayPayのみ対応
- 主な対象は飲食業※他業種の申込みもできるが、契約条件が変わる可能性あり
- 持ち運べない
- 多くのPOSレジと連携可能だが、システム側のバージョンによっては連携不可のため、要問い合わせ
- 保証期間以降の修理・交換費用が高額
クレジットカード決済端末機(CAT端末)とは?
クレジットカード決済端末機とは、クレジットカードやデビットカードによる支払いを受け付けるための電子端末です。CAT端末(Credit Authorization Terminal=信用照会端末)とも呼ばれ、端末上で読み取ったカード情報の照会や決済処理を行います。
以下は、クレジットカード決済端末機の主な機能です。
- カード情報の読み取り
⇒ICチップ、磁気ストライプ、タッチ決済など、さまざまな方法でカード情報を読み取ります。 - 決済処理
⇒カード会社と連携して、リアルタイムで決済の承認や拒否を行います。カードの有効期限や利用限度額を確認が行われ、問題がなければ決済処理が完了します。 - セキュリティ
⇒カード情報の暗号化や安全な通信プロトコルを用いてセキュリティを確保します。
近年では、電子マネー決済やQRコード決済など、カード決済以外のキャッシュレス決済にも対応しているものも珍しくありません。
クレジットカードの3つの読み取り方式
対面決済におけるクレジットカードの読み取り方式は大きく以下の3つです
- ICカード
-
ICチップ内蔵のカードを端末に挿入し、読み取ります。磁気ストライプカードに比べて、高いセキュリティかつ、素早く正確な決済が行えます。
- 磁気ストライプカード
-
端末にカードをスワイプし、読み取ります。ただし、磁気情報の劣化や磁気干渉の影響を受けやすいため、カードを読み取れない場合があります。
- タッチ決済
-
端末にカードをかざすだけで、読み取ることができます。スピーディーな決済が可能ですが、暗証番号の入力が不要なため、一度に決済できる1~1.5万円の上限額が設けられています。
磁気ストライプカードは、不正利用やスキミングなどセキュリティ面の問題が多く、一部の決済端末では読み取りに対応していないものもあります。
現在、国内発行のクレジットカードのほとんどはICチップ付きカードです。また、海外発行のカードもイギリスなど先進国では全てのカード決済をICチップに移行するなど、一部の途上国を除き、磁気カードの廃止は進んでおります。
そのため、ICカードとタッチ決済の読み取りに対応している決済端末を導入することで、カード決済への対応は問題ないと言えるでしょう。
対応すべきカードブランドは?
カード決済に対応する上で、大切なのは利用者の多いカードブランドにしっかりと対応することです。
日本国内における国際カードブランドのシェア率は以下の通りです。
国際ブランド | 国内のシェア |
---|---|
50.8% | |
JCB | 28.0% |
MasterCard | 17.8% |
AMEX | 3.1% |
ダイナースクラブ | 0.3% |
銀聯 | 0.1% |
Discover | ※Discoverは国内発行不可のため、調査対象外 |
VISA、Mastercard、JCBの三社で国内の約97%のシェアを誇ります。また、AMEXは約3%とシェア率は小さいですが、ステータスの高い富裕層の会員が多く、高単価商品を扱うお店では利用率が高い傾向にあります。
当記事で紹介するクレジットカード端末は上記4社に全て対応しておりますが、『stera terminal』など一部の決済端末ではVISA、Mastercardの手数料が2.70%で利用できるなど他社より安価な料率設定をしております。
つまり、これら4ブランドの決済手数料の違いは、端末機を選ぶ上で重視するポイントの一つとなります。
なお、楽天カードやUCカードなど、国内カードブランドはほぼ全てのものに国際ブランドいずれかと連携しているため、国際カードブランドに対応しているクレジットカード端末機を導入することで決済可能です。
クレジットカード決済端末機の種類と特徴
モバイル決済端末 | マルチ決済端末 (据置型) | マルチ決済端末 (ポータブル型) | |
---|---|---|---|
おすすめ ポイント | |||
メリット | コンパクトなので場所を取らない 導入が早いものが多い 持ち運びができる | 機能性が高い 周辺機器が不要 有線接続なので安定した決済が行える | 機能性が高い 周辺機器が不要 持ち運びができる |
デメリット | スマホやタブレットが必要 通信エラーが起きやすい | レジカウンターでしか決済できない 導入に時間がかかるものが多い | 導入に時間がかかるものが多い |
クレジットカード決済端末機を選ぶ7つのポイント
クレジットカード端末機を選ぶ上で重要なポイントは以下の7つです。
- 初期費用
- 各種手数料
- 入金サイクル
- 分割払いやボーナス払いへの対応
- 審査難易度と導入スピード
- カード決済以外の決済手段
- POSレジ連動
基本的な考え方としては、カード決済に対応する上での加盟店としての負担を最小限に抑えつつ、顧客の利便性を高めることです。
それでは一つずつ見ていきましょう。
初期費用
導入時にかかる初期費用は、おもに端末機の本体代です。
初期費用は、端末機の種類や提供元によって異なります。しかし、近年ではモバイル決済端末の登場により、端末機を無料提供する会社も珍しくありません。
ただし、マルチ決済端末のような性能の高い端末は、端末代金が高価であるため、端末を無料提供する代わりに、一定の契約期間が設けられているものもあります。
一方、モバイル決済端末はスマホまたはタブレットの用意は店舗側で必要なものの、契約期間の縛りがないものがほとんどです。
初期費用と併せて、解約時の条件も併せて確認しておくと良いでしょう。
各種手数料
導入後に発生する手数料は、おもに以下の2つが挙げられます。
- 決済手数料…クレジットカードの売上に対して一定の割合で発生
- 入金手数料…クレジットカードの売上を振込入金する際に発生
決済手数料の相場は3.24%です。以前はJCB系の決済手数料は高く設定される傾向にありましたが、2023年4月より引き下げが行われました。
また、月額サービス利用料が掛かる代わりに、決済手数料が安くなったり、決済端末の永久保証を受けられる『stera terminal』といったものもあります。
入金手数料は一部の金融機関のみ無料のものから、条件なく無料のものまで様々です。
いずれにしても、各種手数料は導入後に継続的に発生するため、少しでも料率が低いものを選ぶべきです。
入金サイクル
決済から入金されるまでの期間や頻度を入金サイクルと呼びます。
カード決済の売り上げは、後日、指定口座に振り込まれます。
入金サイクルは、決済した翌日に入金されるものから、翌月末日に入金されるものもまで様々です。また、決済サービスによっては、金融機関によって入金サイクルが異なるものもあります。
現金払いのように売上がすぐに手元に入らないため、資金繰りに影響する重要なポイントです。
分割払いやボーナス払いへの対応
カード決済に対応する最大のメリットは、顧客が手持ちの現金以上の金額を支払えることで、売上アップに繋がることです。
さらに、クレジットカードは、分割払いやボーナス払いなど、一度に大きな出費をせずに済む支払方法も可能です。
しかし、分割払いやボーナス払いは決済時に店舗側で処理する必要があります。
決済端末によっては、一括払いしか対応できないものもあるので、注意が必要です。また、ボーナス払いで決済処理した売上は、入金サイクルが半年以上先になってしまうものもあります。
カードの支払いは顧客側でリボ払いに設定できるものも多いので、入金サイクルに影響が出るのが嫌な場合は、あえて一括払いのみ対応のものを選ぶこともおすすめです。
審査難易度と導入スピード
クレジットカード端末機を導入するには、加盟店審査に通過する必要があります。この審査では、事業者の信頼性や安全性の確認が行われ、端末機の提供会社によって審査基準が異なります。
審査自体は、決済端末を提供する決済代行会社と、VISAやMastercardのようなカード会社でそれぞれ行われます。
そのため、審査が比較的早いVISA、Mastercardの審査に通過した時点で端末機の提供する場合や、全ての決済ブランド(電子マネーやQRコード決済等を含む)の審査に通過した後に端末機を提供する場合など、提供元によって導入できる期間にも大きな違いがあります。
とくにマルチ決済端末は、全ブランドの審査完了後に端末が提供されるケースが多いため、導入には時間がかかります。
すぐにカード決済を始めたいのであれば、導入スピードの早いモバイル決済端末を先に導入し、マルチ決済端末の審査を待つ間の代替として利用すると良いでしょう。
カード決済以外の決済手段への対応
クレジットカード端末機は、カード決済以外にも電子マネー決済やQRコード決済など、多様な決済手段に対応できるものが多いです。
さまざまな決済手段に対応することでお客様の利便性が向上する一方で、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
- キャッシュレス決済の割合が増加することで、決済手数料の負担が増える可能性がある
- 審査や導入に時間がかかる
- 決済手段ごとに異なる端末の操作が求められる
その上で、あまり利用されないキャッシュレス決済に対応することの必要性についても、検討する点があります。
2020年12月に消費者庁が調査した「キャッシュレス決済に関する意識調査結果」によると、比較的利用する頻度の高いキャッシュレス決済手段は以下の通りです。
決済手段 | 全体 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クレジットカード | 81.5% | 73.9% | 78.6% | 81.8% | 83.0% | 79.8% | 84.0% |
交通系電子マネー | 33.8% | 65.2% | 22.0% | 30.9% | 35.5% | 38.2% | 35.9% |
交通系以外の電子マネー | 51.5% | 43.5% | 55.4% | 51.5% | 54.0% | 51.4% | 36.6% |
QRコード決済 | 42.1% | 56.5% | 53.6% | 49.8% | 41.1% | 35.0% | 17.6% |
カード決済の利用頻度は81.5%と他の決済手段より頭一つ多いです。
ただし、年齢層や決済金額にもよるところがあるので、カード決済以外の決済手段への対応の必要性は、お店によって検討すべきでしょう。
私は飲食店のデジタル化のお手伝いをすることがありますが、過去に決済端末導入に関わったお店では、カード決済とPayPay決済の利用率が高く、他はあまり利用されません。
そのため、カード決済とPayPay決済に対応し、他の決済手段はお客様からのニーズに応じて導入することをおすすめします。
POSレジ連動
クレジットカード端末機をPOSレジを連動することで、POSレジ上の会計情報を自動的に決済端末に連動するため、決済端末上で金額入力を行う必要がなくなります。
これにより、会計ミスを防止したり、会計業務が効率化されます。
POSレジとの連動は必ずしも必須ではありませんが、小売店など会計業務が多く必要な業種や、多くのスタッフが会計業務を行う業種では重要です。
ただし、モバイル決済端末はBluetoothで接続するため、利用環境によっては連動エラーが多く発生することがあります。例えば、決済端末上は決済処理ができているが、POSレジ上は決済が完了していないなど、
このようなトラブル発生が起きた場合の対応までスタッフに落とし込みが必要なため、不安な場合は、比較的通信が安定しやすいマルチ決済端末の導入がおすすめです。
クレジットカード決済端末機の導入までの流れ
クレジットカード決済端末の申込み手続きは各社の公式ウェブサイトから行います。必要な情報を申し込みフォームに入力し、関連する書類を提出します。
なお、必要書類はサービスによって異なります。『Square』なら申込時に書類提出が不要なため、すぐにカード決済に対応したい方におすすめです。
加盟店審査では、申込内容に基づいて、事業の信頼性と安全性の確認が行われます。審査期間はサービスにより異なり、一般的にモバイル決済端末は早く結果が出ますが、マルチ決済端末では1か月以上かかることもあります。
特に、『Square』では最短15分程度で審査結果がわかるため、新規開業など審査に不安がある方におすすめです。
審査が無事に通過すると、決済端末が配送されます。モバイル決済端末は審査後2営業日程度で行われるものが多く、マルチ決済端末は数週間かかる場合があります。
端末が届いたら、付属のマニュアルに従ってセットアップを行います。Wi-Fiの接続設定や周辺機器との連携など、約5~10分で完了します。
初期設定を完了すると、決済処理が可能になります。
審査スピードが早いモバイル決済端末は、VISA、Mastercardの審査に通過すると、端末が配送されるため、利用開始直後はVISA/Mastercard決済しか決済できない場合があります。他の決済ブランドは順次利用できるようになります。
クレジットカード決済に対応するメリット
- 売上の増加
- 現金の取り扱いの削減
- 海外からの顧客対応
売上の増加
クレジットカード決済に対応することで、現金を持っていない顧客も気軽に商品・サービスを購入できます。
クレジットカードの利点として、支払いを翌月以降に先延ばしできることや、分割払い・リボ払いを使えば一度に高額な出費をする必要がなくなります。これらの機能は顧客の利便性を高め、購買意欲を促します。
とくに高額商品を取り扱っている場合、クレジットカード決済はほぼ必須と言えるでしょう。
これらの利点により、売上の増加を期待することができます。
現金の取り扱いの削減
現金払いでは、釣銭の用意や売上の計算といった管理に手間がかかります。また、窃盗や紛失など安全面のリスクも少なくありません。
クレジットカード決済の売上は、後日、振込入金されるため、現金のような管理が必要ありません。
もちろん、すべての取引がクレジットカードを通じて行われるわけではありませんが、もしトラブルが発生しても、被害を小さく抑えられるでしょう。
カード決済の導入は、会計作業を効率化し、店舗の安全性も高めることに期待できます。
海外からの顧客対応
外国人観光客(インバウンド)をターゲットにしているお店にとって、クレジットカード決済の導入は必須です。
世界各国では現金よりキャッシュレス決済が普及していることも理由の一つですが、何かと手間のかかる現金に比べて、カード決済は便利だからです。
【一般社団法人キャッシュレス推進協議会】キャッシュレス・ロードマップ2022(https://paymentsjapan.or.jp/wp-content/uploads/2022/08/roadmap2022.pdf)
カード決済なら、両替の手間を省けるだけでなく、多額の現金を持ち運ぶ必要もありません。さらに、多くのクレジットカードには、盗難や不正利用時の保証制度や保険が付帯しているため、旅先では現金より安心して利用できます。
これらの理由から、カード決済に対応することで、外国人観光客が利用しやすくなり、集客に繋がります。
クレジットカード決済に対応する前に知っておくべき注意点
- 手数料の負担
- 入金サイクル
- 加盟店審査
- クレジットカード端末機の設置と管理
- 契約期間と解約
- 決済エラーなどトラブル対応
- クレジットカード以外のキャッシュレス決済との兼ね合い
手数料の負担
クレジットカード決済は取引ごとに決済手数料が発生します。売上に対して約2~3%かかるため、とくに利益率が低い業種は注意が必要です。
クレジットカード決済の導入前後の売上や利益の変動を精査することが大切です。もし導入後に、売上アップなど十分な効果を感じられない場合は、対応そのものの見直しも必要です。
そのため、クレジットカード端末機は契約の縛りがないものを選ぶことをおすすめします。
入金サイクル
クレジットカード決済の売上は、後日、指定口座に振込まれます。現金払いと異なり、すぐに手元にお金が入るわけではないので、資金繰りに影響する可能性があります。
入金サイクルは決済サービスによって異なります。
Square Reader Square Terminal | 三井住友、みずほ銀行 | 翌営業日 |
その他の金融機関 | 週1回 | |
Airペイ | 三井住友、みずほ、三菱UFJ銀行 | 月6回 |
その他の金融機関 | 月2回 | |
STORES決済 | 自動入金 | 月1回 |
※管理画面から振込依頼 | 手動入金翌々営業日 | |
stera terminal | 月2回・月6回から選択式 | |
PAYGATE Station | 月2回 | |
PayCAS Mobile | 月2回 |
当記事で紹介したクレジットカード端末機では、上記の通りです。月1回入金といった極端に頻度が少ないものはありませんが、資金に余裕があまりない場合、少しでも入金サイクルが早いものを選ぶことをおすすめします。
加盟店審査
クレジットカード端末機を導入するには、加盟店審査を通過する必要があります。
加盟店審査は、申込情報を元に行われ、業種に応じて様々な書類の提出が求められます。具体的には、以下のようなものです。
加盟店審査に必要な書類
個人事業主 | 法人 |
---|---|
代表者の本人確認書類 | 登記簿謄本 |
許可証/免許証 ※業種によっては不要 | 許可証/免許証 ※業種によっては不要 |
店舗確認書類 ※店舗の写真やメニューなど事業実態が確認できるもの | 店舗確認書類 ※店舗の写真やメニューなど事業実態が確認できるもの |
また、決済サービスによっては、申込内容の細かな確認が行われます。
私が以前Airペイ(エアペイ)を申し込んだ時、営業許可証に記載の住所と申込した住所表記が完全に一致していないことから、住所の確認を求められたことがありました。
- 【営業許可書の住所】
⇒東京都X区Y町ビルディング 2階 - 【申込フォームに入力した住所】
⇒東京都X区Y町ビルディング 2F
上述の場合、「2階」ではなく「2F」という表記の違いが原因でした。
このように書類や申込情報に不備がある場合、提供元から不備の連絡がメールで入ります。このメールへの返信が遅れるほど、審査にも時間が掛かります。また、返信をせずに放置していると申し込みがキャンセルされてしまいます。
申込み後はしっかりとメールチェックを忘れずに行いましょう。
また、不正利用防止の観点から、とくに事業年数が浅い場合や、新規開業で売上がない場合、事業実態の確認が取れない等の理由で、審査に落とされてしまう場合があります。
審査に不安がある場合は、申込時の信用情報より、利用実績を重視する『Square(スクエア)』の申込がおすすめです。『Square(スクエア)』は個人事業主や法人など事業性さえあれば、ほぼ審査に通ります。
『Square(スクエア)』では申込時の書類提出が不要なので、審査に必要な書類の準備に時間をかけることなく、申込むことができます。
クレジットカード端末機の設置と管理
お店の業態や客の動線に応じて、適切なクレジットカード端末機を選ぶ必要があります。
例えば、客席で会計を行うレストランなど、レジカウンター以外で会計を行う場合には、持ち運び可能な決済端末の導入を検討する必要があります。一方、レジカウンター専用の場合、設置できるスペースや、周辺機器との兼ね合いも考慮しなければなりません。
さらに、クレジットカード端末機は電子機器のため、経年劣化で故障することがあります。保証期間が終了した後の故障時の交換や修理費用は加盟店負担となります。
そのため、長期的な運用を見据える場合、契約中は何度でも無料で修理・交換対応してくれる『stera pack』や、端末代そのものが安価な『Square Reader』がおすすめです。
契約期間と解約
決済サービスの中には、最低利用期間を設けているものがあり、期間内に解約すると違約金が発生することがあります。
当記事で紹介しているクレジットカード端末機の中では、『PAYGATE Station』のみ最低契約期間を設けております。『PAYGATE Station』は最低1年間の契約が必要で、期間内の解約は残月数×3300円の違約金がかかります。
『PAYGATE Station』以外の当記事で紹介している決済サービスは契約期間の縛りがなく、いつでも解約可能です。
契約期間や違約金などの条件が厳しいサービスを選んでしまうと、辞めたくても辞めづらくなり、余計なコストを負担することになるため、注意が必要です。
決済エラーなどトラブル対応
クレジットカード端末機は、通信環境によって決済エラーが起こることがあります。
とくにモバイル決済端末は、スマホやタブレットとBluetoothで接続し、そのデバイスのネット環境を利用するため、マルチ決済端末と比べてエラーが発生しやすいです。
多くの場合、決済エラーはカードの再度読み取ることで解決しますが、端末の故障が原因だと決済ができません。
こうした状況でとくに困るのは「お客様が現金の持ち合わせがなく、支払いができない」場合です。不足の事態に備えて、予備のクレジット端末機を準備しておくことも対策の一つです。
予備の決済端末としては価格が安く、申込みが簡単な『Square Reader』がおすすめです。
このようにトラブルが発生した際の対応について、事前に定めておくことが重要です。
クレジットカード以外のキャッシュレス決済との兼ね合い
クレジットカード端末機は、カード決済以外にも多くの決済手段に対応できるものが多いです。対応できる決済手段の種類は、決済サービスによって大きく異なります。
初めは、「カード決済のみで良い」と考えていたとしても、後に電子マネーやQRコード決済を導入したくなった場合、端末の変更や追加の検討が必要です。
ただし、一部の決済サービスは、他社の端末と併用できない場合があります。また、複数の決済端末を使用すると、会計業務や入金サイクル、情報管理が複雑になってしまいます。
このため、より多くのキャッシュレス決済に対応したい場合は、クレジットカード端末機を変更すると良いでしょう。
将来的に多くのキャッシュレス決済に対応する可能性が少しでもあるなら、対応できる決済手段の多い『Airペイ(エアペイ)』や『stera pack』の導入がおすすめです。
まとめ
以上、クレジットカード端末機について、比較解説しました。
クレジットカード決済は、多くの人々に利用されており、キャッシュレス決済の中でも中心的な役割を果たしています。電子マネーやQRコード決済の多く、クレジットカードに紐づいており、カード決済に対応することで、キャッシュレスの多くの需要をカバーできるでしょう。
クレジットカードは、決済手数料の負担や、すぐに現金が手元に入らないなどデメリットもあります。しかし、顧客が手持ちの現金以上の支払いをできたり、分割払いやリボ払いによって一度の出費を抑えられることから、購買意欲の向上と売上アップに繋がることに期待できます。
現在は、初期費用0円で導入でき、いつでも解約できるクレジットカード端末機も増えてきました。この機会に、一度カード決済に対応してみることをおすすめします。
当記事は、おもにクレジットカード決済の導入を目的とした事業者向け情報です。QRコード決済や電子マネー決済など、カード決済以外のキャッシュレス決済への対応も検討している方は以下の比較記事がおすすめです。
【参考】
※.『イプソス』キャッシュレス決済大規模調査(https://www.ipsos.com/ja-jp/cashless_monthly_survey_no10)
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