モバイル決済サービス「Square(スクエア)」では、オリジナルプリペイドカードを発行できる「Square(スクエア)ギフトカード」というサービスを利用することができます。
イメージ的には、Amazonギフトカードのお店オリジナルバージョンが作れるサービスです。
ただし、「Square(スクエア)ギフトカード」は、贈与品としてお店のサービスを販売できるだけではありません!
既存顧客の囲い込みはもちろん、使い方次第では新規顧客の獲得も可能です。
この記事では、「Square(スクエア)ギフトカード」を使うメリットから利用料金、販売方法など徹底解説していきます。
Square(スクエア)ギフトカードの3つの特徴
【低コスト】利用料金は決済手数料のみ
通常、オリジナルプリペイドカードなどハウスカードを発行する場合、システムを開発する必要があるため、高額な費用が掛かります。
Square(スクエア)ギフトカードであれば、月額固定費や初期費用は掛からず、利用料金はカード決済時の手数料(3.25%~)のみで利用することできます。
ただし、ギフトカードを0円で販売する場合や、ギフトカードを現金で購入した場合には、決済手数料が掛からないため「無料」で利用できます。
プリペイドカードをデータとして販売する「バーチャルカード」であれば、発行に掛かる費用は掛かりません。
プラスチックカードを発行する場合は、カード代金が掛かりますが、1枚辺り120円~(注文ロットによる)で注文可能です。
【リピート促進】来店促進に効果的な機能が豊富
ギフトカード販売時には、お客のメールアドレスを取得できるため、ダイレクトメールによる来店促進が可能です。
ギフトカードの残高は、1度のお会計で使いきる必要がなく、残高が残っていれば再来店する可能性が増えます。
単に贈与品としてではなく、11000円分のギフトカードを10000円で販売するといったディスカウント販売も可能です。
【誰でも簡単】シンプルな操作性で誰でも簡単に販売可能
プリペイドカードの販売に必要な作業は以下の2点。
- Square(スクエア)アカウントの登録
- Square(スクエア)ギフトカードの初期設定
Square(スクエア)アカウントの登録
Square(スクエア)アカウント登録は、フォームに従って情報を入力するだけなので、15分程度で完了します。
書類提出など一切不要で、登録完了後、すぐにSquare(スクエア)のサービスを利用することができます。
Square(スクエア)アカウントでは、ギフトカード以外にも、店頭でのカード決済やカード決済可能な請求書発行など、様々な決済サービスの利用が可能です。
Square(スクエア)ギフトカードの初期設定
Square(スクエア)ギフトカードの初期設定は、シンプルな操作性かつ視覚的にわかりやすいため、非常に簡単です。
オンライン上でデザインを選んだり、画像データをアップロードするだけで、オリジナルデザインのプリペイドカードの発行が可能です。
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Square(スクエア)ギフトカードを販売するメリットは?
特徴と重複する点もありますが、Square(スクエア)ギフトカードを販売するメリットをいくつかご紹介していきます。
- 資金繰りの改善
- 無形のサービスを贈与品としての販売できる
- 既存顧客の再来店の促進や囲い込み
- メールリストの獲得
- 広告・キャンペーンなどの効果測定
それでは、一つずつ解説していきます。
資金繰りの改善
Square(スクエア)ギフトカードの売上金は、販売時点で入金されるため、感染症や災害時など、直近の来店が見込めない場合の資金繰りの改善策としても効果的です。
入金サイクルは最短翌営業日入金ですが、金融機関によります。
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
上記以外の金融機関は、「毎週木~水曜日の売上が翌金曜日」にまとめて入金されます
それぞれの入金サイクルは以下の通り、
対象曜日 | 入金日 |
---|---|
月~木曜日 | 翌日入金 |
金~日・祝前日 | 休み明け |
対象期間 | 入金日 |
---|---|
毎週木~翌週水曜日 | 翌週金曜日 |
無形のサービスを贈与品として販売できる
美容室やマッサージ店、飲食店での食事など、「無形のサービス」を提供するお店がギフトカードを販売することで、贈与品として販売が可能になります。
「母の日ギフト」「誕生日プレゼント」など季節イベントやお祝いシーンでの購買促進を行うことで、販路拡大に繋げることも可能です。
既存顧客の再来店の促進や囲い込みに効果的
Square(スクエア)ギフトカードは、一度に使い切る必要がないため、顧客の再来店や囲い込みに効果的です。
例えば、10000円のギフトカードを購入し、5000円のお会計で使用した場合、残金の5000円は次回来店時に使うことが出来ます。
10000円分のギフトカードを9000円で販売するといったディスカウント販売もできるため、お得な回数券のような使い方もできるわけです。
また、ギフトカード販売するとメールアドレスといった顧客情報が貯まっていきます。
販売したギフトカード毎の残高は、管理画面情報確認することができます。
長らくお店に来店していない顧客がギフトカード残高が残ったままであれば、「〇〇円分の残高が残っています」とお知らせすることができます。
メールリストの獲得
ギフトカードを購入すると、購入者のメールアドレスなど顧客情報がSquare(スクエア)上に保存され、アプリから確認することが出来ます。
応用として、メールアドレスを獲得のため、ギフトカードの無料配布をすることも可能です。
例えば、500円分のディスカウント設定を行えば、500円分のギフトカードを0円で販売できます。
ディスカウント設定は、
- そのコードを知っている人だけが値引が適用される「クーポンコード」
- 全てのギフトカードに値引が適用される「プロモーション」
上記、2つから設定可能です。
広告・キャンペーン・SNSなどの効果測定
「クーポンコード」を活用することで、広告出稿やキャンペーン、SNSの効果測定にも役立てることができます。
例えば、お店の集客のために、「インスタグラムやツイッターを活用している」という方は多いと思いますが、それぞれのSNSからどの程度の集客が出来ているのか効果がわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、各SNS毎にクーポンコードを作成し、投降やプロフィール欄に記載することで、効果測定ができるわけです。
具体例として、「インスタグラムの効果測定用のクーポンコード」を設定してみました。
- クーポンコード:「INSTA500」
- 割引内容:クーポンコードを使うと、500円引き
以下は、ギフトカードの販売ページです。
クーポンコードの箇所に「INSTA500」と入力し、「適用」をクリック。
すると、500円割引が適用され、500円分のギフトカードは0円で購入できるようになります。
上記のような形で、クーポンコードはいくつでも作成可能です。
クーポンコードの利用状況は、Square(スクエア)の管理画面から確認することができます。
【無料】Squareアカウント登録
Square(スクエア)ギフトカードで販売可能なギフトカードは2種類
Square(スクエア)ギフトカードは、
- 「eギフトカード(バーチャルカード)」
- 「ギフトカード(プラスチックカード)」
2つのタイプを販売することができます。
eギフトカード(バーチャルカード)
eギフトカード(バーチャルカード)は、実際のカード発行は行わず、購入後、カードデータをメール送信するタイプです。
eギフトカードは購入時に入力したメールアドレス宛てに、ギフトコードが届きます。
実際に届くメールは以下の通りです。
eギフトカードは、Square(スクエア)のアカウント登録した即日から販売可能です。
eギフトカードはオンライン上で販売ページを立ち上げるだけでなく、店頭での対面販売をすることができます。
ギフトカード(プラスチックカード)
ギフトカード(プラスチックカード)は、実際にプラスチックカードを発行するタイプです。
ギフトカードの販売には、事前にプラスチックカードを発注する必要があります。
プラスチックカードの価格は、発注ロットにより異なり、1枚辺り120円~注文可能です。
ギフトカードは店頭販売が基本となり、決済時にカードリーダーでスワイプすることで決済可能です。
カードリーダーは無くても使えなくはないですが、プラスチックカードを発行する意味があまりないので、「ギフトカード(プラスチックカード)」で販売したい場合には、別途購入(4980円)すると良いでしょう。
また、一度、発行したプラスチックカードは残高が0円になっても繰り返しチャージすることができます。
【無料】Squareアカウント登録
Square(スクエア)ギフトカードの利用料金
Square(スクエア)ギフトカードを利用する際に掛かる費用は決済手数料のみです。
例外として、「ギフトカードが0円の場合」や「店頭販売時のギフトカード購入を現金で行った場合」は、決済手数料は掛かりません。
初期費用や月額固定費は掛からず、売上金の入金手数料も無料です。
ただし、プラスチックカードでの販売時は、カード代金が掛かります。
決済手数料
決済手数料は、「国際ブランド」と「販売方法」により異なります。
カード決済 | 電子マネー決済 | QRコード決済 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Visa | Mastercard | AMEX | JCB | DinersClub | Discover | iD | QUICPay | 交通系IC詳細 | PayPay | auPAY | d払い | 楽天ペイ | メルペイ | WeChat Pay | ||
オンライン販売 ・チャージ | 3.25% (非課税) | 不可 | 不可 | 不可 | ||||||||||||
店舗販売・チャージ (決済端末を使用) | 2.50%(非課税) | 3.25%(非課税) | 3.25%(非課税) | 3.25%(税込) | 3.25%(税込) | |||||||||||
店舗販売・チャージ (カード情報手入力) | 3.75% (非課税) | 不可 | 不可 |
店頭でのチャージ方法には2つあります。
1つ目は決済端末を使用する方法で、これにはSquareの専用端末やスマホを決済端末として使う「スマホでタッチ決済」が含まれます。
決済端末を使用する方法は手数料が低く、より多くの決済手段に対応できるのが特徴です。特に「スマホでタッチ決済」は、専用端末の追加購入が不要なため、初期コストを抑えられるメリットがあります。
2つ目は決済アプリでカード情報を手入力する方法です。この方法は、決済端末を用いる場合に比べて、手数料が高く、対応できる決済手段も限られるため、端末の故障時など緊急時のみの利用が推奨されます。
プラスチックカード代金(※バーチャルカードの場合は不要)
プラスチックカード代金は、「枚数(ロット)」「デザイン」により異なります。
枚数(ロット) | 金額(税込) | 1枚辺り |
---|---|---|
250枚 | 82,500円 | 330円 |
500枚 | 110000円 | 220円 |
1000枚 | 165000円 | 165円 |
枚数(ロット) | 金額(税込) | 1枚辺り |
---|---|---|
500枚 | 165000円 | 330円 |
1000枚 | 220000円 | 220円 |
2500枚 | 412,500円 | 165円 |
5000枚 | 660000円 | 132円 |
プラスチックカードの販売は必須ではないので、最初はバーチャルカードのみを利用して様子を見ても良いでしょう。
Square(スクエア)ギフトカードのはじめ方
Square(スクエア)ギフトカードの利用には、Squareアカウント登録が必要です。
アカウント登録は以下の「Square公式サイト」から行えます。
【無料】Squareアカウント登録
フォームの従って情報入力するだけなので、15分程度で登録できます。
興味のある方はぜひお試しください。
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