『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は、2025年7月23日にSquareから発売された最新の決済端末です。価格は44,980円(税込)で、バーコードスキャナーとカメラを内蔵した多機能なハンディターミナルとなっています。
持ち運び可能なPOS一体型端末として、飲食店や小売店、美容業はもちろん、イベント出店、移動販売、訪問サービスなど幅広いシーンで利用できます。
本記事では、『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の機能や特徴、他のSquare端末との違い、業種別の活用方法まで詳しく解説します。導入を検討している事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』とは?2025年7月発売の新型決済端末
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は、Square株式会社が提供する最新のオールインワン決済端末です。

エントリーモデルのSquareリーダーやスマホでタッチ決済とは異なり、より高機能で業務効率化に特化した端末です。
この端末の最大の魅力は、1台で業務が完結する点です。キャッシュレス決済機能とPOSレジを搭載し、内蔵バーコードスキャナーにより在庫管理や商品登録、スムーズな注文受付まで対応できます。
「Squareの魅力が、全てここに」というコンセプトが示すとおり、決済処理から在庫管理、売上分析まで、事業運営に必要な機能をわずか315gの軽量端末に集約されています。
店舗での対面販売はもちろん、屋外イベントやマルシェ、移動販売車、訪問サービスなど、場所を選ばず様々なビジネスに活用できます。業務の効率化とお客様へのサービス向上を両立できる端末です。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の4つの特徴
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は、単なる決済端末を超えた多機能性と使いやすさを兼ね備えています。
【特徴.01】POSレジ機能内蔵でこれ1台で完結
月額無料のSquare POSレジアプリが標準搭載され、商品登録から売上管理まで端末内で処理可能です。

別途タブレットやPCを用意する必要がなく、この1台で完全なレジシステムが構築できます。
実際の操作は非常にシンプルで、商品登録から決済処理まで数タップで完了します。画面も見やすく設計されており、忙しい業務中でもミスを防げます。
【特徴.02】バーコードスキャナーとカメラによる業務効率化
内蔵スキャナーで商品バーコードを読み取り、16MPカメラで商品画像を撮影できます。

外付けのバーコードリーダーやカメラが不要なため、業務効率が大幅に向上します。
【特徴.03】持ち運び可能な軽量・頑丈設計
315gの軽量ボディにIP54防水防塵性能を搭載し、屋内外での使用に対応しています。ポケットやエプロンに収まるサイズで、移動しながらの業務に最適です。

【特徴.04】見やすい大画面とシンプルなデザイン
ミネラルホワイトのボディに6.22インチの大型ディスプレイを搭載。
iPhone 16 Pro(6.3インチ)とほぼ同じ画面サイズで、商品一覧や売上データも見やすく表示されます。スマートフォンと同じような操作感で、誰でもすぐに使いこなせます。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の5つの主要機能
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』には、5つの主要機能が搭載されています。
他社の端末と比較して、バーコードスキャナーとカメラの両方を搭載している点が大きな差別化ポイントです。さらに、直感的なタッチ操作により、スタッフがすぐに使いこなせるようになります。
【機能.01】高性能バーコードスキャナー内蔵
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』に内蔵されたバーコードスキャナーは、一般的なバーコードとQRコードの両方に対応しています。具体的には、商品に付いている一般的なバーコード(UPC-A、UPC-E、EAN-8、EAN-13、コード39、コード128など)や、QRコード、PDF417などの高度なコードも読み取れます。

会計時には、商品のバーコードをスキャンするだけで瞬時に商品情報と価格が表示され、スピーディーなレジ処理が可能です。メニューや商品カタログにバーコードを付けておけば、注文を受ける際もスキャンするだけで正確に入力できます。
商品登録では、バーコードをスキャンするだけで商品情報を自動入力できます。また、入荷時や棚卸し時にスキャンすることで、正確な在庫管理を行えます。
スキャン精度は非常に高く、照明が暗い環境でも白色LEDライトが自動点灯して確実に読み取ります。読み取り距離は最小2インチから最大19インチまで対応し、様々な角度からのスキャンも可能です。
【機能.02】1600万画素カメラで商品撮影も可能
1600万画素の高画質カメラは、商品画像の撮影に最適です。F値1.8の明るいレンズを搭載し、オートフォーカス機能により鮮明な写真を撮影できます。内蔵フラッシュも装備されているため、暗い場所でも商品の細部まで撮影可能です。
商品ライブラリへの画像追加は、撮影後すぐに実行できます。ECサイトやメニュー表に使用する商品画像も、その場で撮影して登録できるため、別途カメラを用意する必要がありません。

美容業では、施術前後の写真を撮影してお客様カルテに保存する用途にも活用できます。髪型やネイルのデザインを記録しておくことで、次回来店時の参考資料として活用でき、お客様満足度の向上につながります。
【機能.03】315gの軽量設計で持ち運び簡単
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の重量はわずか315gで、iPhone 16 Pro(199g)の約1.6倍程度の軽さです。サイズは縦179mm × 横79.3mm × 厚さ21.9mmで、iPhone 16 Pro(縦149.6mm × 横71.5mm × 厚さ8.25mm)よりも一回り大きい程度で、ポケットやエプロンにすっぽり収まるサイズ感です。
飲食店のホールスタッフは、エプロンのポケットに入れて持ち歩けます。フードトラックやキッチンカーでの移動販売、マルシェやフェスでのイベント出店、公園や観光地での屋外販売時も、荷物を増やすことなく決済端末を持ち運べます。
【機能.04】IP54防水防塵で屋外でも安心
IP54規格の防水防塵性能により、屋内外を問わず安心して使用できます。
IP54とは?
IP54の「5」は防塵等級を表し、機器の正常な作動に支障をきたすほどの粉塵が内部に侵入しません。「4」は防水等級で、300〜500mmの高さから全方向に10リットル/分の放水を10分間行っても影響を受けません。
画面には強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を採用しており、日常的な使用での傷や衝撃から画面を保護します。
フードフェスやマルシェ、音楽フェス、スポーツイベントなどの屋外イベントでも安心して使用できます。キッチンカーやフードトラックでの移動販売時も、突然の雨や砂ぼこりを気にせず営業を続けられます。
別売りの専用ケース(Belkin SheerForce™ケース)を装着すれば、さらに保護性能が向上し、万が一の落下時も本体を守ります。

【機能.05】終日持続する大容量バッテリー
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は、フル充電で1日中使用できる大容量バッテリーを搭載しています。朝の開店から夜の閉店まで、充電を気にすることなく業務に集中できます。
効率的な電力管理システムにより、待機時の消費電力を最小限に抑えています。画面の明るさ自動調整機能も搭載され、周囲の明るさに応じて最適な輝度に調整することで、バッテリー寿命を延ばします。
充電はUSB-Cケーブルで行い、急速充電にも対応しています。イベント会場でのモバイルバッテリーからの充電も可能で、万が一バッテリーが少なくなった場合でも、短時間の充電で営業を再開できます。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の基本スペックと仕様
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の詳細なスペックと仕様について解説します。本体サイズから通信方法まで、導入前に知っておくべき技術的な情報をまとめました。
本体サイズと操作性
項目 | 仕様 |
---|---|
本体サイズ | 179mm(縦)× 79.3mm(横)× 21.9mm(幅) |
画面サイズ | 6.22インチディスプレイ |
重量 | 315g |
材質 | 成形プラスチック、ガラス、アルミニウム |
カラー | ミネラルホワイト |
6.22インチのディスプレイは、iPhone 16 Pro(6.3インチ)とほぼ同じサイズです。大画面のため、商品一覧や売上データも見やすく表示されます。スマートフォンと同じようなタッチ操作で使用できます。
決済読み取り方式
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の決済読み取り方式は、最新のセキュリティ基準に対応しています。
クレジットカード決済の読み取り方式
クレジットカード決済では、ICカードとタッチ決済の2つの方式に対応しています。
ICカード決済は、国際標準のEMV規格に準拠し、カードを端末に挿入することで暗号化された安全な取引を実現します。タッチ決済はNFC技術を採用し、カードやスマホを端末にかざすだけで決済が完了します。『Apple Pay』や『Google Pay』などのモバイル決済にも対応しています。
磁気カードには対応していませんが、これはセキュリティの脆弱性から世界的に廃止する方向になっているためです。例えば、Mastercardでは磁気ストライプを2024年から段階的に廃止し、2033年までにチップを搭載したカードに移行する予定です。より安全な決済方法のみに対応している点は時代に即した仕様といえます。
電子マネー決済の読み取り方式
電子マネー決済は、非接触決済と同じNFC技術を使用しています。交通系IC(Suica、PASMO、ICOCA、Kitaca、TOICA、manaca、SUGOCA、nimoca、はやかけん)の全国相互利用可能な9種類に対応しています。
さらに、iDやQUICPayといった後払い型電子マネーにも対応。カードやスマホを端末の上部にかざすだけで、電車に乗る時と同じようにスムーズに決済できます。
QRコード決済の読み取り方式
QRコード決済は、内蔵バーコードスキャナーを使用した読み取りには対応していません。
代わりに、端末画面上に動的なQRコードを生成し、お客様がスマホでスキャンする方式(ユーザースキャン)を採用しています。金額が自動的にQRコードに組み込まれるため、お客様側での金額入力ミスを防げます。PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYなどの主要なQRコード決済に対応しています。
通信仕様とPOS機能
通信・機能 | 詳細 |
---|---|
通信方式 | Wi-Fi 6E対応(SIMカード非対応) |
推奨通信速度 | 下り25Mbps以上、上り3Mbps以上 |
POSレジ機能 | Square POSレジアプリ標準搭載(月額無料) |
Wi-Fi 6E対応により、高速で安定した通信が可能です。店舗内のWi-Fiに接続するだけでなく、スマホのテザリング機能やモバイルWi-Fiルーターを使用すれば、屋外イベントや移動販売車、訪問サービスでも利用できます。
Square POSレジアプリは月額無料で使用でき、商品登録、在庫管理、売上分析、お客様管理など、店舗運営に必要な機能が含まれています。オンラインで管理できるシステムのため、複数端末での情報共有も簡単です。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の料金体系と導入コスト
決済端末 |
Squareハンディ |
---|---|
![]() |
|
本体価格 | 44,980円 |
決済手数料 |
|
月額利用料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
契約期間 | なし |
解約金 | なし |
公式サイトへ |
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の導入コストは非常にシンプルです。端末代金の44,980円以外に、初期費用や月額固定費は一切かかりません。分割払いも可能で、月額3,749円の12回払いを選択できます。
契約期間の縛りや解約金もなく、事業の状況に応じて柔軟に対応できます。万が一サービスが合わなかった場合も、注文から30日以内であれば使用済みでも無料返品が可能です。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の対応決済方法一覧と決済手数料の詳細









決済手数料は、中小企業プランの場合、クレジットカード決済は一律2.50%で利用でき、他の決済ブランドは3.25%です。
中小企業プランの適用条件
- 中小企業・個人事業主であること
- 年間決済金額3,000万円以下であること
- Square決済を初めて導入すること
通常プランでは、一律3.25%の決済手数料が適用されます。ただし、業種・取扱高によっては決済手数料の個別相談が可能です。

『Squareハンディ(スクエアハンディ)』のキャンペーン情報
現在、『Square ハンディ(スクエアハンディ)』に関する特別なキャンペーンは実施されていません。
Squareでは不定期的に端末を20%OFFで購入できるキャンペーンや、決済手数料をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。
また、Square製品はAmazonでも販売されており、セール時期には通常より安価に購入できることもあります。Squareのキャンペーン情報については以下の記事をご覧ください。

他のSquare製品との違いは?【比較表あり】
Squareでは6つの決済端末を提供しており、業種やニーズに合った端末を選ぶことができます。
決済端末 |
Squareハンディ |
Squareスマホでタッチ決済 |
Squareリーダー |
Squareターミナル |
Squareスタンド |
Squareレジスター |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
決済端末の種類 | ポータブル型オールインワン決済端末 | Tap to Pay | モバイル決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | iPadスタンド型決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 |
本体価格 | 44,980円 | 無料※スマホは加盟店が用意 | 4,980円※スマホまたはタブレットは加盟店側で用意 | 39,980円 | 29,980円※iPadは加盟店側で用意 | 84,980円 |
決済手段 | 全42種以上 | 全30種以上 | 全42種以上 | 全42種以上 | 全42種以上 | 全42種以上 |
決済手数料 | 2.50%~3.25% | 2.50%~3.25% | 2.50%~3.25% | 2.50%~3.25% | 2.50%~3.25% | 2.50%~3.25% |
月額利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
保証期間 |
|
–※専用端末の提供がないため、保証の概念がない |
|
|
|
|
必要機器 | 不要 |
|
|
不要 | iPad | 不要 |
クレジットカードの読み取り方式 |
|
タッチ決済 |
|
|
|
|
持ち運びの可否 | 可 | 可 | 可 | 可 | 不可 | 不可 |
プリンター | 必要な場合は別途購入※無くても利用可 | 必要な場合は別途購入※無くても利用可 | 必要な場合は別途購入※無くても利用可 | 端末に内蔵 | 必要な場合は別途購入※無くても利用可 | 必要な場合は別途購入※無くても利用可 |
POSレジ機能 | POSレジ内蔵 |
|
|
POSレジ内蔵 |
|
POSレジ内蔵 |
リテールPOSレジへの対応 | 対応 | 非対応 | 対応※iOS端末利用時のみ | 非対応 | 対応 | 対応 |
周辺機器との接続方法 | Wi-Fi |
|
|
|
|
|
導入の目安 | 申込み当日~3営業日 | 申込みから最短15分 | 申込み当日~3営業日 | 申込み当日~3営業日 | 申込み当日~3営業日 | 申込み当日~3営業日 |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は、特に移動が多い業種や在庫管理が必要な事業者、屋外での販売活動を行う事業者に最適です。
価格面では中価格帯に位置しますが、搭載機能を考慮すると高いコストパフォーマンスを実現しています。他の端末と組み合わせて使用することも可能で、店舗の規模拡大に応じて柔軟に対応できます。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』と『Squareターミナル(スクエアターミナル)』との違いは?
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』と『Squareターミナル(スクエアターミナル)』は、どちらもポータブル型のオールインワン決済端末ですが、明確な違いがあります。


サイズ面での大きな違いは、『Squareターミナル(スクエアターミナル)』(142.2mm × 86.4mm × 63.5mm)に対し、『Squareハンディ(スクエアハンディ)』(179mm × 79.3mm × 21.9mm)は厚さが約3分の1と薄型設計になっている点です。飲食店のホールスタッフがポケットに入れたり、屋外での持ち運びがより簡単です。
機能面では、『Squareターミナル(スクエアターミナル)』はプリンター内蔵型のため、1台で決済処理から紙の明細発行まで基本的な決済処理を完結できます。一方、『Squareハンディ(スクエアハンディ)』はバーコードスキャナーとカメラを内蔵し、商品管理や在庫管理に特化しています。
価格差は5,000円(Squareハンディが44,980円、Squareターミナルが39,980円)ですが、バーコードスキャナーとカメラの価値を考えると、在庫管理や商品撮影が必要な事業者にとっては十分に投資価値があります。
他社決済端末との比較
決済端末 |
Squareハンディ |
stera terminal |
PAYGATE |
Airペイ |
Squareスタンド |
stera tap |
PayCAS Mobile |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
評価 |
4.2/5 |
4.6/5 |
4.3/5 |
4.2/5 |
4.2/5 |
4.0/5 |
3.8/5 |
提供元 | Square株式会社 | SMBC GMO PAYMENT株式会社 | 株式会社スマレジ | 株式会社リクルート | Square株式会社 | SMBC GMO PAYMENT株式会社 | PayPay株式会社 |
決済端末の種類 | ポータブル型オールインワン決済端末 | 据置型オールインワン決済端末 | ポータブル型オールインワン決済端末 | モバイル決済端末 | iPadスタンド型決済端末 | Tap to Pay | ポータブル型オールインワン決済端末 |
決済手段 | 全42種以上 | 全30種以上 | 全30種以上 | 全71種以上 | 全42種以上 | 全6種 | 全47種以上 |
本体価格 | 44,980円 | 無料 | 39,600円※キャンペーン利用で無料 | 20,167円※キャンペーン利用で無料 | 29,980円※iPadは加盟店側で用意 | 無料※スマホは加盟店が用意 | 無料 |
月額利用料 |
|
|
|
|
|
|
|
決済手数料 |
|
|
|
|
|
|
|
入金手数料 | 無料 | 三井住友銀行は無料※他行は1回辺り220円 | 無料 | 無料 | 無料 | 三井住友銀行は無料※他行は1回辺り220円 | 無料 |
入金サイクル |
|
|
|
|
|
|
月2回 |
審査通過率 | |||||||
導入の目安 | 申込み当日~3営業日 | 申込みから1.5か月~ | 申込みから約1か月 | 申込みから約10日 | 申込み当日~3営業日 | 最短15分※Android版は最短5営業日 | 申込みから約1か月~ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
公式サイトへ |
他社端末では高性能なオールインワン端末を無料提供するサービスもあります。これらのサービスは決済手数料も1.98%〜とSquareより安価に設定されている一方で、月額費用が3,300円程度かかることが多いです。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は初期費用として端末代44,980円がかかるものの、導入後は決済手数料のみで利用できるシンプルな料金設定となっています。月額固定費0円、解約金なし、契約期間の縛りなしという点も大きなメリットです。
月間決済金額が少ない事業者や、繁忙期と閑散期の差が大きい事業者にとっては、月額費用がかからないSquareの料金体系の方が有利になるケースが多いです。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の業種別活用方法
『Square ハンディ(スクエアハンディ)』は、店舗運営から屋外ビジネスまで、幅広いシーンで活用できます。各業種・利用シーンでの具体的な導入効果と、実際の業務効率化の事例を紹介します。
飲食店での活用事例|テーブル会計で回転率向上
飲食店では、ホールスタッフが『Square ハンディ(スクエアハンディ)』を持ち歩くことで、テーブルでの注文受付から決済まで完結できます。注文内容は即座にキッチンに送信され、調理の遅延を防げます。
会計時もレジまで移動する必要がなくなり、顧客の待ち時間を大幅に短縮できます。
また、ファーストフード店やカフェのレジカウンターでは、メニュー表にバーコードを設置し、スキャンするだけで素早く注文を受け付けられます。注文ミスを防ぎ、正確な在庫管理も実現できます。
小売店での活用事例|在庫管理の革新
小売店では、商品の入荷時に『Square ハンディ(スクエアハンディ)』でバーコードをスキャンするだけで在庫登録が完了します。販売時も自動的に在庫が減少するため、リアルタイムで正確な在庫数を把握できます。
商品画像の撮影機能を活用すれば、ECサイトへの商品登録も効率化できます。実店舗とオンラインショップの在庫を一元管理することで、在庫切れによる機会損失を防げます。
美容業での活用事例|予約から決済まで一元管理
美容室やネイルサロンでは、予約管理から施術記録、決済まで『Squareハンディ(スクエアハンディ)』1台で管理できます。ネット予約機能「Square予約」も提供しており、オンライン予約の受付から決済まで一貫したシステムで運用可能です。顧客情報と施術履歴を紐付けることで、一人ひとりに合わせたサービスを提供できます。
施術前後の写真を顧客カルテに保存することで、スタイルの変化を記録できます。次回来店時に前回の仕上がりを確認しながら、より満足度の高いサービスを提供できます。
出張美容サービスや結婚式場でのヘアメイク、野外撮影現場でのメイクサービスなど、あらゆる場所で『Squareハンディ(スクエアハンディ)』が活躍します。顧客の自宅やイベント会場、屋外ロケーションでも、店舗と同じクオリティの決済・管理サービスを提供できます。
屋外イベント・移動販売での活用事例|天候を気にせず決済
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』のIP54防水防塵性能により、屋外での事業展開がより安心して行えるようになりました。
フードフェスやマルシェでは、急な雨や強風でも安心して使用できます。マラソン大会やスポーツイベントでの物販ブース、ビーチでのレンタルショップ、キャンプ場での売店など、あらゆる屋外環境で活躍します。
移動販売車やフードトラックでは、車内のスペースが限られるため、コンパクトで多機能な『Squareハンディ(スクエアハンディ)』が重宝されます。メニューのバーコードをスキャンして注文を受け、その場で決済まで完了できるため、行列ができても素早く対応できます。
訪問サービスでの活用事例|現場での確実な決済
訪問修理、訪問介護、家庭教師、出張料理人など、顧客の元へ直接サービスを提供する事業者にも『Square ハンディ(スクエアハンディ)』はおすすめです。
現金の持ち運びリスクがなくなり、その場でカード決済や電子マネー決済を受け付けられます。領収書もメールやSMSで即座に送信できるため、紙の領収書を持ち歩く必要もありません。
特に高額なサービスを提供する場合、現金決済では顧客も大金を用意する必要がありましたが、『Square ハンディ(スクエアハンディ)』なら安全かつスムーズに決済できます。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』を導入前に知っておくべき注意点
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は優れた端末ですが、導入前に知っておくべき注意点もあります。
本体価格が44,980円と比較的高額
他のSquare端末と比較して本体価格が高額です。小規模事業者にとっては慎重な検討が必要ですが、バーコードスキャナーとカメラを内蔵していることを考慮すると、コストパフォーマンスは良好です。
紙の明細発行には別途プリンターが必要
プリンターは内蔵されていないため、紙の明細が必要な場合は別途プリンターを用意する必要があります。すでにネットワーク接続対応のプリンターがある場合は、そのまま使える可能性があります。
プリンターがない場合は、モバイル型プリンター(約2万円)や据置型プリンター(約5万円)を追加購入するか、プリンター内蔵のSquareターミナル(39,980円)も選択肢として検討すると良いでしょう。



QRコード決済はユーザースキャン方式のみ対応
QRコード決済は、画面にQRコードを表示してお客様がスキャンする方式(ユーザースキャン)のみ対応しています。店舗側がお客様のQRコードを読み取る方式(ストアスキャン)には対応していません。
内蔵バーコードスキャナーは商品バーコードの読み取りには使用できますが、QRコード決済の処理には使用できない点にご注意ください。
他社POSレジとの連携不可
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』は、他社のPOSレジとは連携できません。
SquareリーダーやSquareスタンド、スマホでタッチ決済など、スマホやタブレットを使う機種なら他社POSレジとも連携可能です。連携できるPOSレジは、Airレジ、Bionly、Orange Operation、SquarePOSレジ、poscube、スマレジ、ユビレジなどがあります。
Square専用端末で他のアプリは使用不可
他のアプリをインストールすることはできず、Square専用端末となります。ただし、注文から30日間なら使用済みでも無料返品保証があり、契約期間の縛りや解約金、月額固定費もないため、まずはお試しで利用することも可能です。
『Squareハンディ(スクエアハンディ)』の導入方法と必要準備
『Square ハンディ(スクエアハンディ)』をスムーズに導入するために、事前準備と導入手順について詳しく解説します。
適切な準備を行うことで、端末到着後すぐに営業を開始できます。設定は非常にシンプルで、技術的な知識がなくても問題ありません。
トラブルが発生した場合も、Squareのサポートチームが電話、メール、チャットで対応してくれます。平日10:00〜18:00の間にサポートを受けられます。
導入前に準備すべき3つのこと
準備項目 | 詳細内容 |
---|---|
Wi-Fi環境の確認 | Wi-Fi 6E推奨、最低でも下り25Mbps以上の安定した通信環境 |
Squareアカウントの作成 | メールアドレスとパスワードで無料登録、事業情報の入力 |
必要書類の準備 | 個人事業主は顔写真付き身分証明書が必要。 法人・個人事業主問わず営業許可書など追加書類の可能性あり。 |
Wi-Fi環境は、店舗の広さや構造によって電波の届きにくい場所がないか確認しておきます。必要に応じて、Wi-Fi中継器の設置も検討してください。
Squareアカウントの作成は、公式サイトから簡単に行えます。事業形態(個人事業主または法人)、業種、想定売上高などの基本情報を入力します。
本人確認書類は、個人事業主の場合は運転免許証やパスポートなどの顔写真付き証明書が必要です。法人の場合は、書類提出不要でアカウント作成できますが、場合によっては営業許可書など追加書類を求められることがあります。
申込みから利用開始までの5ステップ
導入プロセスは以下の5つのステップで進みます。
『Square公式サイト』からアカウント作成を行います。必要事項を入力後、審査が開始されます。最短15分で審査が完了する場合もありますが、業種や事業内容によっては3営業日程度かかる場合もあります。
審査が完了すると、登録したメールアドレスに承認通知が届きます。この時点で、Square ダッシュボードへのアクセスが可能になります。
承認後、端末を注文します。在庫がある場合は翌日発送されることも多く、早ければ2〜3日で到着します。地域や在庫状況によっては5営業日程度かかる場合もあります。
端末が到着したら、電源を入れてWi-Fiに接続します。画面の指示に従って初期設定を行い、必要に応じてアプリをアップデートします。
設定完了後、少額でテスト決済を行います。正常に処理されることを確認したら、本格的な運用を開始できます。
まとめ
以上、『Squareハンディ(スクエアハンディ)』について解説しました。
バーコードスキャナーとカメラ内蔵により、決済処理だけでなく在庫管理や商品登録まで1台で完結できます。315gという軽量設計とIP54防水防塵性能により、店舗内はもちろん、屋外イベント、移動販売、訪問サービスなど、あらゆる場所で活用できます。
月額固定費0円、決済手数料2.50%〜という低コスト運用も大きな魅力です。契約期間の縛りや解約金もないため、リスクを抑えて導入できます。
飲食店、小売店、美容業といった店舗事業から、フードトラック、マルシェ出店、出張サービスまで、幅広いビジネスシーンで即戦力として活躍します。特に、場所を選ばずビジネスを展開したい事業者や、天候に左右されない決済環境を求める事業者にとって、非常に魅力的な決済端末です。
コメント