決済サービス「Square」では4種の決済端末を提供しています。この中で、「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」は見た目が似ており、違いがわかりにくいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」の2つのSquare製品の違いをテーマに、それぞれの端末の違いを徹底比較していきます。
なお、Squareが提供する決済端末をまとめて比較したいという方は以下の記事をご覧ください。

※この記事には一部PRが含まれます
最大の違いは「iPadが必要かどうか」|各端末の違いを簡単に解説
「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」は、見た目こそ似ていますが、全く異なる決済端末です。
決済端末 |
Squareスタンド |
Squareレジスター |
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特徴 | iPadを使用するため、Square以外のアプリも利用可能 | Square専用のレジ端末 |
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Square以外のアプリも利用したい場合は、柔軟性に優れる「Square Stand(スクエアスタンド)」の利用が適しています。
ここでは、各端末の特徴を簡単に解説します。
Square Register(スクエアレジスター)とは?
「Square Register(スクエアレジスター)」は、iPadなどの追加デバイスなしに、単体で利用可能なオールインワン決済端末です。

(スクエアレジスター)
Squareのソフトウェアが予めインストールされているため、箱から出してすぐに使うことができます。

Square Stand(スクエアスタンド)とは?
一方、「Square Stand(スクエアスタンド)」は、決済端末の機能がついたiPad用スタンドです。

(スクエアスタンド)
利用には別途iPadが必要で、Squareアプリのインストールといった簡単なセットアップを行えば、Square以外のアプリもインストールして使用できます。

【一目でわかる!】「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」の比較表
ここでは、「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」の細かな違いが一目でわかるように表にまとめました
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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本体価格 | 84,980円 | 29,980円※iPadは加盟店側で用意 |
必要機器 | 不要 | iPad |
POSレジ機能 | POSレジ内蔵 |
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連携できるPOSレジ | SquarePOSレジ |
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クレジットカードの読み取り方式 |
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接続回線 |
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保証期間 |
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続いて、「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」の違いについて、8つの項目に分けて、一つずつ解説します。
「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」の8つの違い
「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」は、用途や機能面で8つの主な違いがあります。
- 本体価格
- 必要な周辺機器
- カスタマーディスプレイ
- 他社アプリの利用
- 他社POSレジとの連携
- 磁気カードの読み取り
- インターネットの接続方法
- 保証期間
それぞれ詳しくみていきましょう。
本体価格
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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本体価格 | 84,980円 | 29,980円※iPadは加盟店側で用意 |
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「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」は、本体価格に大きな差があります。
「Square Stand(スクエアスタンド)」の本体価格は29,980円で、「Square Register(スクエアレジスター)」に比べて安価ですが、iPadを別途購入する必要があります。
新品のiPadを購入する場合、旧モデルの第9世代でも49,800円の追加費用が発生します。
結果として、「Square Stand(スクエアスタンド)」とiPadを両方新規購入する場合の導入費用は、「Square Register(スクエアレジスター)」とほぼ同等です
必要な周辺機器
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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必要機器 | 不要 | iPad |
プリンター | 必要な場合は別途購入※無くても利用可 | 必要な場合は別途購入※無くても利用可 |
周辺機器との接続方法 |
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「Square Stand(スクエアスタンド)」の利用には別途iPadが必須です。対して「Square Register(スクエアレジスター)」はオールインワン型端末のため、単体での利用も可能です。
ただし、現実的にレジ端末として利用するには、レシートプリンターやキャッシュドロワ(現金を管理する引き出し)といった周辺機器が必要です。
これらの周辺機器を含めた導入費用については、当記事の後半「周辺機器を加味した導入費用はどれくらい違いがある?」にて解説します。
初期費用を抑えたい場合は、プリンター内蔵型の決済端末「Square Terminal(スクエアターミナル)」の導入も検討すると良いでしょう。

カスタマーディスプレイ
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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カスタマーディスプレイ | 7インチのカスタマーディスプレイ搭載 | スタンドを回転させて、iPadをカスタマーディスプレイとして使用 |
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「Square Register(スクエアレジスター)」は「7インチのカスタマーディスプレイ」を搭載しています。このディスプレイには決済手段に応じた操作案内がわかりやすく表示されるため、お客様は迷わずスムーズに会計操作を行えます。
また、スタンド部分に立てて使用することに加え、付属ケーブルを利用して本体から分離して設置することもできます。


一方、「Square Stand(スクエアスタンド)」は、スタンド底部が回転式のため、1台のiPadを操作用・カスタマー用、双方に向けて使用します。

「Square Register(スクエアレジスター)」は会計処理がスムーズに行える一方で、「Square Stand(スクエアスタンド)」はお客様とのコミュニケーションが取りやすい設計になっています。
他社アプリの利用
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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他社アプリの利用 | 不可 | iPadを利用するためiOS向けアプリ使用可能 |
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「Square Register(スクエアレジスター)」は、Square専用の端末なので、予めインストールされているSquareのソフトウェア以外のアプリのインストールはできません。
一方、「Square Stand(スクエアスタンド)」はiPadを利用するため、iOS対応のアプリであれば他社製のものも自由にインストール可能です。
Squareは店舗運営に必要な様々な機能を提供していますが、業種や店舗規模によってはカバーしきれない機能も出てくる可能性があります。
レジ専用の端末として割り切るのであれば、「Square Register(スクエアレジスター)」で十分ですが、予算を抑えて様々なアプリを利用したい場合には、iPadを利用する「Square Stand(スクエアスタンド)」の方が多くの用途に対応できるでしょう。
他社POSレジとの連携
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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POSレジ機能 | POSレジ内蔵 |
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連携できるPOSレジ | SquarePOSレジ |
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POSレジと決済端末を連携させることで、レジ上の会計情報が自動的に決済端末に反映されます。そのため、金額の入力ミスを防いだり、よりスムーズな会計処理が可能になります。

Squareは他社のPOSレジと連携可能ですが、Squareアプリと他社のPOSレジアプリを同じデバイスにインストールしておく必要があります。
ただし、「Square Register(スクエアレジスター)」は、アプリのインストールができないため、他社のPOSレジアプリとの連携ができません。
他社のPOSレジを利用し、Squareと連携させたい場合には「Square Stand(スクエアスタンド)」を選ぶ必要があります。
また、コンパクトかつ本体価格が4,980円と安価な「Square Reader(スクエアリーダー)」もおすすめです。

磁気カードの読み取り
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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クレジットカードの読み取り方式 |
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「Square Register(スクエアレジスター)」は、クレジットカード決済における全ての読み取り方式に対応しています。一方、「Square Stand(スクエアスタンド)」は磁気カードの読み取りに非対応です。
磁気カードは不正利用のリスクが高く、国際的に廃止の流れにあります。そのため、磁気カードへの対応はさほど重要視する必要はありません。
また、Squareではカード情報を手入力して決済する機能も備えているため、「Square Stand(スクエアスタンド)」でも現金がなく、磁気カードしか持っていないというレアケースに対応することができます。

インターネットの接続方法
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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接続回線 |
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Squareの決済処理はインターネットを通じて行われます。
「Square Register(スクエアレジスター)」は、Wi-Fi接続に加え、購入時に同梱されている専用ハブを使うことで、イーサネット(有線LAN)接続にも対応しており、より安定した通信環境で利用できます。
一方、「Square Stand(スクエアスタンド)」はiPad経由で、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信、いずれかの方法でインターネットに接続します。ネット環境がない場所でも、SIMカードを契約すれば利用できるなど、設置場所による接続の柔軟性に優れています。
保証期間
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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保証期間 |
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Square製品は発送日から1年間の保証がついています。ただし、「Square Register(スクエアレジスター)」は本体価格が高額であるため、発送日から2年間と他の端末より長期保証がついています。
長期間安心して使用したい場合は、保証期間の長い「Square Register(スクエアレジスター)」がおすすめです。
なお、Square製品は注文から30日以内なら使用済みでも無料で返品することができます。。「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」、どちらを導入するか迷っている方は、両方注文し、使い勝手を試した上で端末を選ぶことも可能です。
周辺機器を加味した導入費用はどれくらい違いがある?
「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」は、それぞれ利用する上で必要な周辺機器に違いがあります。
ここでは、各端末の利用に必要な周辺機器に加え、POSレジとして使う上で欠かせない「レシートプリンター」と「キャッシュドロア」を含めた導入費用を比較していきます。
決済端末 |
Squareレジスター |
Squareスタンド |
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本体価格 | 84,980円 | 29,980円※iPadは加盟店側で用意 |
周辺機器 |
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合計費用 | 150580円 | 145380円 |
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上述の通り、「Square Stand(スクエアスタンド)」のほうが導入費用は若干安いです。また、iPadを中古で購入することでさらに導入費用を抑えることができます。
さらに、専用のアプリしか使えない「Square Register(スクエアレジスター)」に比べ、「Square Stand(スクエアスタンド)」はiPadを使用するため、用途の幅が広く、コスト面で選ぶなら「Square Stand(スクエアスタンド)」がおすすめです。
【まとめ】Square RegisterとSquare Standの選び方

- POSレジ専用の端末をお探しの方
- よりスムーズな会計業務を求める方
- インターネットに有線LANで接続したい方

- 導入費用を抑えたい方
- お客様とのコミュニケーションを重視するお店
- 他社のPOSレジアプリを使いたい方
- Square以外のアプリを利用する方
- ネット環境がなく、モバイルデータ通信を利用したい方
以上、「Square Register(スクエアレジスター)」と「Square Stand(スクエアスタンド)」の違いについて解説しました。見た目は似ている製品ですが、違いは多く、全く異なるニーズに対応した製品ということがお分かりいただけたでしょうか。
個人的には、導入費用が横並びであること、iPadを使用するためSquare以外のアプリも使えることから「Square Stand(スクエアスタンド)」をおすすめします。
また、Square製品は注文から30日以内なら使用済みでも無料で返品可能です。返送時の送料もSquareが負担するため、金銭的リスクなく使い勝手を試すことができます。
Squareの利用にはアカウント作成が必要ですが、月額固定費や契約期間の縛りなど一切なく、いつでも解約可能です。
Squareの導入を検討している方は、まずはSquareアカウントを作成し、端末を実際に試してみることをおすすめします。
Squareでは、全4種の決済端末を提供していますので、他のSquare製品が気になる方は以下の記事をご覧ください。

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