近年、インバウンド需要の高まりと共に、海外からの観光客に対応した決済システムの重要性が増しています。
その中で注目すべきが「Alipay+(アリペイプラス)」です。この記事では、「Alipay+(アリペイプラス)」の基本概念や特徴、従来のAlipayとの違い、導入するメリットを詳しく解説します。
記事後半では、「Alipay+(アリペイプラス)」に対応できる決済代行サービスも紹介していきますので、ぜひ最後までご覧頂けると幸いです。
Alipay+(アリペイプラス)とは?基本概念と特徴
「Alipay+(アリペイプラス)」は、アジアを中心とした世界各国のキャッシュレス決済を一つにまとめたサービスです。アリババグループ傘下の金融関連会社アントグループが運営しています。
「Alipay+(アリペイプラス)」の目的は、外国人観光客が自国のスマホ決済アプリを使って、海外でも簡単に買い物ができるようにすることです。
- 複数の国・地域の決済サービスを一つのプラットフォームで統合
- 店舗側は一つのシステム導入で複数の決済サービスに対応可能
- 利用者は自国のスマホ決済アプリをそのまま海外で使用可能
つまり、「Alipay+(アリペイプラス)」に対応すれば、店舗は一つのシステムで世界中の様々な決済方法に対応できるようになります。観光客にとっても、使い慣れた支払い方法で海外での買い物ができるので、利便性が向上します。
AlipayとAlipay+(アリペイプラス)の違い
「Alipay(アリペイ)」は、中国のアントグループが運営する単一の決済ブランドを指します。日本でいえば「PayPay」や 「d払い」のようなスマホ決済アプリとして知られています。
一方、「Alipay+(アリペイプラス)」は、様々な国の決済サービスを統合し、国境を越えた決済を可能にする決済プラットフォームです。
例えば、日本の店舗が「Alipay+(アリペイプラス)」に対応していれば、中国のAlipayユーザーだけでなく、韓国のKakaoPayユーザーやフィリピンのGCashユーザーなども、それぞれ自国のアプリを使って決済できるようになります。
Alipay+(アリペイプラス)が対応する決済サービス
「Alipay+(アリペイプラス)」を通じて対応可能な決済ブランドは、契約する決済代行サービスによって多少異なります。
ここでは、「Alipay+(アリペイプラス)」対応の決済ブランドを公開している『Square(スクエア)』『Airペイ(エアペイ)』『PayPay(直接契約)』の3社の情報をまとめました。
決済ブランド | Square | Airペイ | PayPay(直接契約) |
---|---|---|---|
18種対応※ | 16種対応※ | 15種対応※ | |
Alipay (中国) | 対応 | 対応 | 対応 |
AlipayHK (香港) | 対応 | 対応 | 対応 |
BigPay (マレーシア、タイ、シンガポール) | 対応 | 非対応 | 非対応 |
Changi Pay (シンガポール) | 対応 | 対応 | 対応 |
EZ-link (シンガポール) | 非対応 | 対応 | 非対応 |
GCash (フィリピン) | 対応 | 対応 | 対応 |
hellomoney (フィリピン) | 対応 | 対応 | 対応 |
Hipay (モンゴル) | 対応 | 対応 | 対応 |
K Plus (タイ) | 対応 | 非対応 | 非対応 |
Kakaopay (韓国) | 対応 | 対応 | 対応 |
Kaspi.kz (カザフスタン) | 対応 | 非対応 | 非対応 |
MPay (マカオ) | 対応 | 対応 | 対応 |
MyPB by Public Bank (マレーシア) | 対応 | 対応 | 対応 |
NAVER Pay (韓国) | 対応 | 対応 | 対応 |
OCBC Bank (シンガポール) | 対応 | 対応 | 対応 |
Tinaba (イタリア) | 対応 | 対応 | 対応 |
Toss Pay (韓国) | 対応 | 対応 | 対応 |
Touch’n Go eWallet (マレーシア) | 対応 | 対応 | 対応 |
true money (タイ) | 対応 | 対応 | 対応 |
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Alipay+(アリペイプラス)を店舗が導入するメリット
外国人観光客の利便性向上
「Alipay+(アリペイプラス)」を導入することで、外国人観光客は自国のスマホ決済アプリを使って、旅先でも簡単に決済できるようになります。普段使い慣れた決済方法で支払いができるため、購買のハードルが下がります。
売上アップに期待できる
現金決済の場合、外国人観光客は所持金額に制限があり、購買を躊躇する可能性があります。
「Alipay+(アリペイプラス)」に対応していれば、現金の持ち合わせを気にすることなく、お店で買い物や食事が楽しめるようになります。結果として、店舗の売上アップに期待できます。
外国人向けの決済サービスへの一括対応
「Alipay+(アリペイプラス)」に対応するだけで、複数の海外決済サービスを個別に導入する手間を省き、幅広い顧客層の決済に一括で対応できるようになります。
【料金比較表あり】ALIPAY+を導入できる決済代行サービス
ここでは、「Alipay+(アリペイプラス)」を導入できる決済代行サービスの比較情報をご紹介します。
決済サービス |
Square おすすめ |
Airペイ おすすめ |
stera pack |
PayCAS Mobile |
PayPay(直接契約) |
---|---|---|---|---|---|
評価 | 4.69/5 | 4.30/5 | 4.29/5 | 3.40/5 | 3.28/5 |
提供元 | Square株式会社 | 株式会社リクルート | SMBC GMO PAYMENT株式会社 | PayPay株式会社 | PayPay株式会社 |
初期費用 | 無料※決済端末が必要な場合は4,980円~ | 無料※今ならiPadとカードリーダーが無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額利用料 | 無料 | 無料 |
| 1980円(税別) |
|
決済手数料 | 2.50%~3.25% | 0.99%~3.24% |
| 2.80%~3.24% |
|
入金手数料 | 無料 | 無料 | 三井住友銀行は無料※他行は1回辺り220円 | 無料 | 無料 |
決済手段 | 全42種以上 | 全69種以上 | 全50種以上 | 全47種以上 | 全17種 |
入金サイクル |
|
|
| 月2回 | 月1回※最短翌日入金の早期振込サービスあり |
審査通過率 | |||||
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Square
スクエア
- Tap to Pay
- 無料
- iPhone
- Androidスマホ
- 必要な場合は別途購入
- タッチ決済
- -
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- モバイル決済端末
- 4,980円
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- 必要な場合は別途購入
- ICカード
- タッチ決済
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- ポータブル型オールインワン決済端末
- 39,980円
- 不要
- 端末に内蔵
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- POSレジ内蔵
- iPadスタンド型決済端末
- 29,980円
- iPad
- 必要な場合は別途購入
- ICカード
- タッチ決済
- 注文日から1年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- 据置型オールインワン決済端末
- 84,980円
- 不要
- 必要な場合は別途購入
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 注文日から2年間
- 注文から30日以内なら使用後で無料返品可
- POSレジ内蔵
- 利用状況に応じて、追加で書類提出を求められることがある
Airペイ
エアペイ
- 0円スタートキャンペーン
-
通常20,167円(税込)の「カードリーダー型の決済端末」を無料貸与。
公式でチェック
- キャッシュレス導入0円キャンペーン
-
実店舗を持つ事業者を対象に「iPad」と「カードリーダー型の決済端末」の2点を無料貸与。
公式でチェック
- モバイル決済端末
- 20,167円
- iPhone
- iPad
- 必要な場合は別途購入
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 受取月を含む6ヶ月以内
- 外部のPOSレジと連携可
- iOSアプリ
- 無料
- iPhone
- iPad
- 外部のPOSレジと連携可
- Tap to Pay
- 無料
- iPhone
- 非対応
- タッチ決済
- -
- 外部のPOSレジと連携可
- キャンペーン利用した場合、iPad、カードリーダーは解約時に返却が必要
- QRコード決済の売上分のみ月末締め翌月末の月1回入金
- 入金先にゆうちょ銀行は使えない
stera pack
ステラパック
- stera packスタートキャンペーン
-
2024年10月1日(火)~2024年12月31日(火)の期間、「スモールビジネスプラン」または「スタンダードプラン」に新規申し込みすると、月額サービス利用料6か月分相当の20,000円がキャッシュバック
公式でチェック
- 据置型オールインワン決済端末
- 無料
- 不要
- 端末に内蔵
- ロール紙無料
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 契約期間中は常に保証対象
- POSレジ内蔵
- 外部のPOSレジと連携可
- お試しプラン契約中はVISA、MasterCardの決済手数料が3.24%
- 三井住友銀行以外への入金は1回辺り220円の振込手数料が掛かる
- 申込から導入まで1.5~2か月ほど時間がかかる
- 持ち運べない
- 解約時には端末の返却が必要
PayCAS Mobile
ペイキャスモバイル
- ポータブル型オールインワン決済端末
- 無料
- 不要
- 端末に内蔵
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 端末受取月含む4年間
- 外部のPOSレジと連携可
- JCB系の決済ブランドの手数料は消費税の課税対象
- 月額利用料1980円がかかる
- 電子マネー決済を利用する場合はさらに月額1020円が掛かる
- 4年間の契約の縛りがあり、解約時は残月数に応じた違約金が発生する
- 既に他社の決済端末を導入している場合、導入できない可能性あり
PayPay(直接契約)
ペイペイ
- アプリ
- 無料
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- 非対応
- なし
- QRコード
- 無料
- 不要
- 非対応
- -
- なし
- 入金サイクルが月1回と少ない
- 最短翌営業日に入金される早期振込サービスを提供しているが別途手数料がかかる
- 他社端末と併用する場合、運用や管理がバラバラになる
- PayPayとALIPAY系以外の決済手段に対応できない
- POSレジ連携ができない
まとめ
- 複数の国・地域の決済サービスを一つのプラットフォームで統合
- 店舗側は一つのシステム導入で複数の決済サービスに対応可能
- 利用者は自国のスマホ決済アプリをそのまま海外で使用可能
以上、「Alipay+(アリペイプラス)」について解説しました。
近年増加するインバウンド需要に対応する上で、「Alipay+(アリペイプラス)」への対応は非常に重要です。特にアジア圏の外国人観光客の集客に力を入れたいお店は導入を検討すべきでしょう。
当サイトで紹介した決済代行サービスは、クレジットカード決済にも対応しているため、アジア圏だけでなく欧米からの観光客にも対応できます。
特におすすめは『Square(スクエア)
- 導入後の費用は決済手数料(2.50%~3.25%)のみ
- 月額費用や入金手数料は一切無料
- いつでも解約OK
- 申込から最短即日で導入可能
- 独自の審査基準により、他社で審査落ちした方でも導入できる可能性が高い
これらの特徴により、『Square(スクエア)
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