『Airペイ(エアペイ)』と『 楽天ペイ 』は、スマホやタブレットを利用することで、手軽にキャッシュレス決済が導入できるモバイル決済サービスです。
両サービスとも、対応可能な決済方法が充実しており、カード決済・電子マネー決済・QRコード決済をまとめて導入することができます。
当記事では、数あるモバイル決済サービスの中でも『Airペイ(エアペイ)』と『 楽天ペイ 』に絞り、両社の違いを8つの項目に分けて徹底解説します。
Airペイ(エアペイ)と楽天ペイの基本情報
Airペイ
エアペイ
|基本情報 早見表
- 0円スタートキャンペーン
-
通常20,167円(税込)の「カードリーダー型の決済端末」を無料貸与。
公式でチェック
- キャッシュレス導入0円キャンペーン
-
実店舗を持つ事業者を対象に「iPad」と「カードリーダー型の決済端末」の2点を無料貸与。
公式でチェック
- モバイル決済端末
- 20,167円
- iPhone
- iPad
- 必要な場合は別途購入
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 受取月を含む6ヶ月以内
- 外部のPOSレジと連携可
- iOSアプリ
- 無料
- iPhone
- iPad
- 外部のPOSレジと連携可
- Tap to Pay
- 無料
- iPhone
- 非対応
- タッチ決済
- -
- 外部のPOSレジと連携可
楽天ペイ
|基本情報 早見表
- モバイル決済端末
- 19,800円
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- 必要な場合は別途購入
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 受け取りから1年間
- 外部のPOSレジと連携可
- アプリ
- 無料
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- 非対応
- 外部のPOSレジと連携可
- QRコード
- 無料
- 不要
- 非対応
- なし
Airペイと楽天ペイのキャンペーン情報
Airペイのキャンペーン情報
キャッシュレス導入0円キャンペーン
キャンペーン期間 | 終了日未定 |
---|---|
キャンペーン特典 | 実店舗を持つ事業者を対象に「iPad」と「カードリーダー型の決済端末」の2点を無料貸与。 |
0円スタートキャンペーン
キャンペーン期間 | 終了日未定 |
---|---|
キャンペーン特典 | 通常20,167円(税込)の「カードリーダー型の決済端末」を無料貸与。 |
楽天ペイのキャンペーン情報
実施中のキャンペーンはありません。
決済代行サービス各社が実施中の「決済端末の導入キャンペーン情報」は以下の記事からまとめてご覧いただけます。
お得にスマホ決済を始めたい方は、ぜひチェックしてみてください。
現在、キャッシュレス決済サービス・決済代行サービス各社では、お得なキャンペーンを実施しているものも少なくありません。 「...
「Airペイ(エアペイ)」と「楽天ペイ」のサービス徹底比較
【比較1】決済ブランドの種類&決済手数料で比較
対応可能な決済ブランドの種類で比較すると以下の通りです。
決済サービス |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
カード決済の対応ブランド | カード決済全7種
VISA
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
DISCOVER
銀聯(UnionPay)
決済手数料
3.24%(非課税)
| カード決済全6種
VISA
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
DISCOVER
決済手数料
3.24%(非課税)
|
電子マネーの対応ブランド | 電子マネー決済全12種
iD
QUICPay
決済手数料
3.24%(非課税)
交通系IC (9種)
決済手数料
2.95%(税別)
| 電子マネー決済全14種
楽天Edy
nanaco
WAON
交通系IC (9種)
決済手数料
2.95%(税別)
iD
QUICPay
決済手数料
3.24%(非課税)
|
QRコード決済の対応ブランド | QRコード決済全50種以上
決済手数料
2.95%(税別)
COIN+
決済手数料
0.99%(税別)
| QRコード決済全45種以上
決済手数料
2.95%(税別)
PayPay
d払い
決済手数料
3.24%(税別)
|
両サービスともに「カード決済」「電子マネー決済」「QRコード決済」の全てに対応しております。対応可能な決済ブランドには大きな違いはなく、どちらも国内主要決済ブランドから外国人向けQRコード決済まで幅広く対応しています。
決済手数料も大きな違いはありませんが、QRコード決済においては『Airペイ(エアペイ)』が0.99%~2.95%に対して、『楽天ペイ』は一律2.95%~3.24%と『Airペイ(エアペイ)』の方が低いです。
それでは決済方法別に、『Airペイ(エアペイ)』と『楽天ペイ』、それぞれが対応している決済ブランドと決済手数料を見ていきましょう。
クレジットカード決済可能ブランドで比較
カード決済は、全てのキャッシュレス決済の中で最も利用者が多い決済方法です。カード決済の手数料は、両サービスともに横並びです。
決済サービス |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
カード決済の対応ブランド | カード決済全7種
VISA
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
DISCOVER
銀聯(UnionPay)
決済手数料
3.24%(非課税)
| カード決済全6種
VISA
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
DISCOVER
決済手数料
3.24%(非課税)
|
対応ブランド数は、『Airペイ(エアペイ)』が1種多く、銀聯カード(Union Pay)に対応しております。
銀聯カード(Union Pay)は、中国本土を中心に全世界で70億枚以上発行されており、中国人観光客をターゲットとする事業者は対応しておきたい決済ブランドです。
電子マネー決済可能ブランドで比較
電子マネー決済は、5000円以下の少額決済時での利用が多いため、会計単価が低いお店は積極的に対応しておきたい決済方法です。
決済サービス |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
電子マネーの対応ブランド | 電子マネー決済全12種
iD
QUICPay
決済手数料
3.24%(非課税)
交通系IC (9種)
決済手数料
2.95%(税別)
| 電子マネー決済全14種
楽天Edy
nanaco
WAON
交通系IC (9種)
決済手数料
2.95%(税別)
iD
QUICPay
決済手数料
3.24%(非課税)
|
電子マネー決済への対応は『 楽天ペイ 』の方が多く、『nanaco』や『WAON』、『楽天Edy』といったプリペイド式の電子マネー決済にも対応しています。
会計単価が低いお店など少額決済が多いお店は『 楽天ペイ 』がおすすめです。
QRコード決済可能ブランドで比較
QRコード決済は、近年急激に利用者が増えている決済手段です。『PayPay(ペイペイ)』や『d払い』など通信キャリア系の決済ブランドが主要となっています。
決済サービス |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
QRコード決済の対応ブランド | QRコード決済全50種以上
決済手数料
2.95%(税別)
COIN+
決済手数料
0.99%(税別)
| QRコード決済全45種以上
決済手数料
2.95%(税別)
PayPay
d払い
決済手数料
3.24%(税別)
|
QRコード決済への対応は『Airペイ(エアペイ)』の方が多く、全50種以上に対応しています。
ただし、対応数の違いがある決済ブランドはマイナーなものが多いため、種類で選ぶならどちらでも問題ないでしょう。
手数料面では、『Airペイ(エアペイ)』の方が安く利用できるため、少しでも費用負担を抑えたい方は『Airペイ(エアペイ)』の利用がおすすめです。
決済ブランドと決済手数料での比較まとめ
- 決済手数料はAirペイ(エアペイ)の方が安い
- Airペイ(エアペイ)は、とにかく多くのキャッシュレス決済に対応したいお店向け
- 楽天ペイは、電子マネー決済に力を入れたいお店向け
【比較2】導入費用(初期費用)&周辺機器で比較
『Airペイ(エアペイ)』では導入に必要な機器全てが提供されるため、初期費用0円です。一方、『楽天ペイ』は全ての必要機器が加盟店負担です。
それでは、周辺機器ごとに詳しく解説していきます。
モバイル端末(スマホorタブレット)
モバイル端末は、スマホでもタブレットでも利用可能ですが、サービスによって対応OSに違いがあります。
- 『Airペイ(エアペイ)』=iOSのみ
- 『 楽天ペイ 』=iOS・andlodどちらでも可
『Airペイ(エアペイ)』はiOS端末のみの対応となるため、iPadまたはiPhoneを持っていない場合は加盟店側で別途購入する必要があります。
ただし、現在実施中の『キャッシュレス導入0円キャンペーン 』ではiPadが無料提供されるため、iOS端末を持っていなくても初期費用0円で始めることができます。
一方、『 楽天ペイ 』は、android端末でも利用できますが、カードリーダーは有償です。
決済端末(カードリーダー)
決済端末 |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
決済端末の種類 | モバイル決済端末 | モバイル決済端末 |
持ち運びの可否 | 可 | 可 |
必要機器 |
|
|
カード決済と電子マネー決済の処理に必要な「カードリーダー」は、どちらも製造元が同じメーカーなので形に違いはありません。どちらも充電式で持ち運びが可能、手のひらサイズのコンパクトな端末です。
しかし、「ブラック」一色のみの『Airペイ(エアペイ)』に対して、『 楽天ペイ 』のカードリーダーは「ブラック」「ホワイト」「レッド」の三種類が展開されております。
どちらも約2万円ですが、『Airペイ(エアペイ)』ではキャンペーン利用で無料です。
レシートプリンター
明細は、デジタルレシートとしてメール送信できるため、レシートプリンターは必須ではありません。しかし、お店によっては紙での明細を求められる機会が多い可能性があります。
各サービスともに別途プリンターを用意することで紙での明細印字が可能です。
既にPOSレジを導入している場合は、各サービスでも利用できる場合があります。しかし、新規購入する場合、レシートプリンターの価格は安いものでも2万円前後します。
「レシートプリンターは絶対に必要!」という場合には、「液晶タッチパネル+カードリーダー+レシートプリンター」が一体となったオールインワン決済端末が初期費用0円で使える『stera pack』がおすすめです。
各周辺機器の保証期間
各サービスの周辺機器についての保証期間は以下の通り。
決済端末 |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
保証期間 | 受取月を含む6ヶ月以内 | 受け取りから1年間 |
保証期間外の交換費用 | 20,167円 | 19,800円 |
両サービスともに水没など利用者の不注意や意図的な破損の場合は対象外です。
保証対象外の場合、新規購入扱いとなり、通常価格で再購入する必要があります。
- Airペイ(エアペイ)…20,167円(税込)
- 楽天ペイ…19,800円(税込)
導入費用(初期費用)&周辺機器での比較まとめ
- Airペイ(エアペイ)は利用必要なiPadとカードリーダーが無料提供される
- Airペイ(エアペイ)はiOS端末のみ対応
- 楽天ペイはiOS/android端末の両方に対応
今なら"iPadと決済端末"が無料
【比較3】入金手数料&入金サイクルで比較
各サービスで決済を行った売上金の入金サイクル・入金手数料は以下の通り。
決済サービス |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
入金手数料 | 無料 | 楽天銀行は無料 ※他行は1回辺り330円 |
入金サイクル |
|
|
『Airペイ(エアペイ)』は、金融機関によって入金回数が「月3回」または「月6回」と異なるものの、金融機関を問わず入金手数料は無料です。
対して、『 楽天ペイ 』は、同グループが提供する「楽天銀行」を使うことで、「決済日の翌日入金」「入金手数料無料」と使い勝手がかなり良いです。
ただし、他行の場合は管理画面上から振込依頼が必要となり、依頼した翌営業日に入金されます。また、入金1回当たり330円の入金手数料が掛かります。
楽天銀行口座なら『 楽天ペイ 』がおすすめですが、他行の場合は手数料が掛からない『Airペイ(エアペイ)』がおすすめです。
入金手数料&入金サイクルでの比較まとめ
- 楽天銀行口座なら楽天ペイがおすすめ
- 楽天銀行以外の口座なら『Airペイ(エアペイ)』がおすすめ
【比較4】審査・導入スピードで比較
『Airペイ(エアペイ)』の方が申し込みから導入までの期間が早いです。『Airペイ(エアペイ)』では「VISA/Mastercard」の審査完了後、順次カードリーダーが発送されます。
導入当初は、「VISA/Mastercard」の決済しか行えませんが、他の決済は審査が通り次第、順次決済が可能となります。全ての決済ブランドが使えるまでには、約1か月程度掛かります。
『楽天ペイ』は以前まで最短即日に審査が完了しましたが、現在は3~4週間と時間が掛かるようになりました。
いずれのサービスも申し込み時の書類不備、申告情報に誤りがあると審査に遅れが出てしまうため、お気を付けください。
なお、「今すぐ、カード決済に対応したい」という方は申し込みから最短15分で審査結果がわかる『Square(スクエア)』という決済サービスがおすすめです。
審査・導入スピードでの比較まとめ
- 導入スピードはAirペイ(エアペイ)の方が早い
- 楽天ペイは申込みから導入まで2~3週間掛かる
- 即日導入なら『Square(スクエア)』がおすすめ
【比較5】お支払い方法(分割・ボーナス払い)で比較
両サービスともにカード決済は、「1回払い」のみ対応しております。
商品の単価が高いお店ほど、ボーナス一括払いや分割払いの需要が高く、対応しておくべきでしょう。
お支払い方法の種類が最も充実している決済サービスは三井住友グループの『stera pack』が挙げられます。
【比較6】決済機能で比較
各サービスともに、対面決済のみに対応しています。
月謝払いに便利なカード自動引き落としや、オンライン決済にはどちらも非対応です。
これらの決済方法に対応したい場合は『Square(スクエア)』がおすすめです。
決済手数料は2.50%~と安く、無料で導入できます。一部の業種は利用に制限があるものの、多くの事業者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
【比較7】POSレジとの連携で比較
POSレジと決済端末を連携させることで、会計処理や経理業務の効率化に繋がります。
外部のPOSレジとの連携機能は『 楽天ペイ 』の方が充実しています。
なお、『Airペイ(エアペイ)』は『Airレジ(エアレジ)』と連携すれば、『freee』『MFクラウド会計』との連携が可能です。
【比較8】サポート体制で比較
それぞれのサポート窓口の対応方法と対応時間は以下の通り。
決済サービス |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
サポート対応 |
|
|
サポート受付時間 |
| 9:30〜23:00(土日・祝も対応) |
ともに、サポート受付時間が長いですが、電話サポートは混線して繋がりにくいです。
私自身、過去に『Airペイ(エアペイ)』をお店で使っていた際、実際にサポートに電話をかけると30分~1時間くらい繋がらないことはザラでした。
ただし、『Airペイ(エアペイ)』のチャットサポートはすぐに担当者に繋がり、レスポンスも非常に早いです。
この点を比較すると、サポート対応の面ではチャットサポート窓口を設置している『Airペイ(エアペイ)』に軍配が上がります。
サポート対応での比較まとめ
- 両サービスともに電話サポートは繋がりにくく、評判はいまいち
- Airペイ(エアペイ)はレスポンスの早いチャットサポートを設置
【まとめ】Airペイと楽天ペイ、おすすめはどちら?
『Airペイ(エアペイ)』と『 楽天ペイ 』、2社の決済サービスを比較してみました。
当記事での比較結果を一覧でまとめると以下の通りです。
決済サービス |
Airペイ |
楽天ペイ |
---|---|---|
評価 | 4.30/5 | 3.54/5 |
提供元 | 株式会社リクルート | 楽天ペイメント株式会社 |
決済手段 | 全69種以上 | 全65種以上 |
初期費用 | 無料※今ならiPadとカードリーダーが無料 | 19,800円~ |
月額利用料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 0.99%~3.24% | 2.95%~3.24% |
入金手数料 | 無料 | 楽天銀行は無料 ※他行は1回辺り330円 |
入金サイクル |
|
|
申込みから利用開始までの目安 | 申込みから約10日 | 申込みから3~4週間 |
クレジットカードの支払い方法 | 一括払い | 一括払い |
POSレジ機能 | 外部のPOSレジと連携可 | 外部のPOSレジと連携可 |
その他機能 | なし | なし |
サポート対応 |
|
|
サポート受付時間 |
| 9:30〜23:00(土日・祝も対応) |
お申し込みはこちら | お申し込みはこちら |
『 楽天ペイ 』は導入に必要な機器を加盟店負担で用意する必要があります。一方、『Airペイ(エアペイ)』ならiPadとカードリーダーが無料提供されるため、初期費用0円で始められます。
店舗運営に欠かせないiPadの購入費用を考えると、これが無料で提供される『Airペイ(エアペイ)』は初期投資を大幅に抑えられる点で非常に魅力的です。
『Airペイ(エアペイ)』と『 楽天ペイ 』導入を迷っている事業者の方が、この記事を読んで自分に合ったサービスを選ぶことが出来れば幸いです。
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