店舗事業者を中心にキャッシュレス対応できる決済サービスである「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」。
両サービスともにサポート体制に力をいれているモバイル決済サービスで、IT機器が苦手な方でも安心して利用できるサービスです。
そんな2つの決済サービスを8つの項目で比較しつつ、違いや特徴を徹底解説していきます。
「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」の基本情報
おてがるPay
|基本情報 早見表
- モバイル決済端末
- 38,280円
- iPhone
- iPad
- 導入時に提供
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- なし
- 外部のPOSレジと連携可
Times Pay
タイムズペイ
|基本情報 早見表
- モバイル決済端末
- 38,000円
- 不要
- 導入時に提供
- ICカード
- 磁気カード
- タッチ決済
- 決済機器発送日から1年間(※タブレットは保証外)
- なし
おてがるペイとTimes Payのキャンペーン情報
現在、『おてがるペイ』と『Times Pay』はどちらも実施中のキャンペーンはありません。
決済代行サービス各社が実施中の「決済端末の導入キャンペーン情報」は以下の記事からまとめてご覧いただけます。
お得にスマホ決済を始めたい方は、ぜひチェックしてみてください。
現在、キャッシュレス決済サービス・決済代行サービス各社では、お得なキャンペーンを実施しているものも少なくありません。 「...
「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」を8項目で比較!
【比較1】決済ブランドの種類&決済手数料で比較
対応可能な決済ブランドの種類で比較すると以下の通りです。
対応決済ブランド数では「おてがるPay」の方が多く、両サービスともにQRコード決済には未対応です。
それでは決済方法別に、「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」それぞれが対応している決済ブランドと決済手数料を見ていきましょう。
クレジットカード決済可能ブランドで比較
おてがるペイ | Times PAY |
---|---|
種類 全8種 | 種類 全6種 |
決済ブランド Visa 決済手数料3.24% Mastercard 決済手数料3.24% AMEX 決済手数料3.24% JCB 決済手数料3.24% Diners Club 決済手数料3.24% Discover 決済手数料3.24% 銀聯(UNION PAY) 決済手数料3.24% JCB PREMO 決済手数料3.24% | 決済ブランド Visa 決済手数料3.24% Mastercard 決済手数料3.24% AMEX 決済手数料3.24% JCB 決済手数料3.24% Diners Club 決済手数料3.24% Discover 決済手数料3.24% |
決済ブランドの料率は横並びですが、銀聯(union)に対応しているおてがるPayの方が対応ブランド数は多いです。
銀聯(union)は中国本土を中心に全世界70億枚以上発行されるカードブランドです。
訪日中国人の集客を行う場合には、対応しておきたい決済ブランドです。
電子マネー決済可能ブランドで比較
おてがるペイ | Times PAY |
---|---|
種類 全12種 | 種類 全14種 |
決済ブランド iD 決済手数料3.24% QUICPay 決済手数料3.24% 交通系IC 決済手数料3.24% Apple Pay 決済手数料3.24% | 決済ブランド iD 決済手数料3.24% QUICPay 決済手数料3.24% nanaco 決済手数料3.24% WAON 決済手数料3.24% 交通系IC 決済手数料3.24% Apple Pay 決済手数料3.24% |
対応ブランド数では「おてがるPay」が多いですが、各サービスで対応しているブランドが異なります。
「おてがるPay」はクレジットカードに紐づく電子マネー決済に対応、「Times Pay(タイムズペイ)」は事前チャージ型の電子マネーに対応することができます。
決済手数料は横並びです。
QRコード決済可能ブランドで比較
QRコード決済には両サービスともに対応しておりません。QRコード決済に対応したい場合には、他社サービスと併用する必要があります。
PayPayや楽天ペイなど国内主要QRコード決済全てに対応している決済サービスは以下が挙げられます。
どちらも導入費用は無料です。
『スマレジ・PAYGATE 』は月額費用として3300円が掛かってしまいます。一方、『stera pack 』は通常であれば月額費用3300円が掛かりますが、『お試しプラン』を利用すると1年間月額無料で利用可能です。
【初期費用0円】決済手数料2.70%~!
決済ブランドと決済手数料での比較まとめ
- クレジット決済の手数料率は横並び。対応数では銀聯に対応しているおてがるPayが多い
- 電子マネーは対応している種類に違いがあり、手数料はTimes Pay(タイムズペイ)が安い
- 両社ともQR決済に未対応
【比較2】導入費用(初期費用)&周辺機器で比較
「おてがるPay」は、カードリーダーとレシートプリンターの2点が提供され、導入費用は38280円(税込)です。
一方、「Times Pay(タイムズペイ)」は、専用タブレットとカードリーダーとレシートプリンターの3点が提供され、導入費用は38000円(税込)です。
また、「おてがるPay」はiPadまたはiPhoneを店舗側で用意する必要があることも考慮すると、導入費用は「Times Pay(タイムズペイ)」の方が安価です。
ただし、他社サービスでは、決済端末を無料提供しているものも少なくありません。
そのため、導入費用で選ぶのであれば、導入無料で端末を提供する他社サービスの利用がおすすめです。
「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」の比較に戻りますが、両サービスともに月額費用は掛かりません。
それでは、周辺機器ごとに詳しく解説していきます。
モバイル端末(スマホ・タブレット)
対応モバイル端末(スマホ・タブレット)は、
- おてがるPay=iOSのみ
- Times Pay(タイムズペイ)=専用タブレットのみ
「Times Pay(タイムズペイ)」は導入時に提供される専用タブレットを利用します。
また、ネット環境がない場合でも、「Times Pay(タイムズペイ)」で提供されるタブレットは「キャリア通信付き(auの4G回線)」のため、通信環境を店舗側で用意する必要がありません。
対して、「おてがるPay」ではiOS端末(iPhone/iPadのいずれか)を店舗側で用意する必要があります。
ただし、「Times Pay(タイムズペイ)」で提供される専用タブレットは他のアプリインストールなどが行えないため、「Times Pay(タイムズペイ)」での決済にしか使えません。
POSレジアプリなど他の業務管理アプリをインストールするといった使い方はできません。
決済端末(カードリーダー)
おてがるペイはキャンペーンを利用することでカードリーダーが無料提供されます。
どちらも充電式で持ち運びが可能、手のひらサイズのコンパクトな端末です。
レシートプリンター
モバイル決済サービスは、明細をメール送信できるため、レシートプリンターは必須ではありません。
しかし、お店によっては紙での明細を求められることが多いこともあるでしょう。
導入費用(初期費用)&周辺機器での比較まとめ
- どちらのサービスも導入費用が掛かる
- Times Pay(タイムズペイ)は利用に必要な周辺機器3点全てが提供される
- おてがるPayを提供するJMSでは導入費用無料の決済端末も提供している
【比較3】入金手数料&入金サイクルで比較
各サービスで決済を行った売上金の入金サイクル・入金手数料は以下の通り。
金融機関を問わず | 金融機関を問わず | |
---|---|---|
入金 サイクル | 月2回 | 月6回 |
決済から振込までの日数 | 16~31日 | 6~10日 |
入金 手数料 | 無料 | 無料 |
金融機関を問わず | |
---|---|
入金 サイクル | 月2回 |
決済から振込までの日数 | 15~31日 |
入金 手数料 | 無料 |
入金サイクルは、「月6回」を選択できる「おてがるPay」の方が多いです。
入金手数料はどちらも無料です。
【比較4】審査・導入スピードで比較
審査から導入までのスピードは、「Times Pay(タイムズペイ)」の方が若干早いですが、他社サービスと比較するとどちらも導入までに時間が掛かります。
導入スピードの早い「Square(スクエア)」「Airペイ(エアペイ)」を例に挙げると以下の通り。
- Square(スクエア)…申し込み直後から利用可能
- Airペイ(エアペイ)…申し込みから導入まで約10日
「審査結果をすぐに知りたい」「カード決済の導入を急いでいる」という方は、申し込み当日から利用できる「Square(スクエア)」の利用をおすすめします。
審査・導入スピードでの比較まとめ
- 両サービスともに導入には時間が掛かる
【比較5】お支払い方法(分割・ボーナス払い)で比較
カード決済において、各サービスが対応している「お支払い方法」は以下の通り。
両サービスとも「VISA/Mastercard®」のみ、他ブランドは1回払いのみ対応しております。
※Times Pay(タイムズペイ)はDiners Clubのリボ払いに対応
おてがるPayは「ボーナス一括払い」に対応可能です。
【比較6】決済機能で比較
両サービスとも店舗での決済を対象としたサービスであるため、「対面決済」のみに対応しております。
両サービスとも「ジム」の月謝といった継続的に売り上げが発生する商品には対応しておりません。
こうしたお店は、モバイル決済サービスで唯一「継続課金」に対応している「Square(スクエア)」を利用すると良いでしょう。
【比較7】POSレジ・会計ソフトとの連携で比較
モバイル決済サービスは、外部サービスと連携することで会計業務が効率化されますが、連携せずとも利用することは可能です。
便利な機能ではありますが、連携しなくてもそこまで不便ではないため、導入費用や決済手数料など他の面を重視してサービスを選択することをおすすめします。
【比較8】サポート対応で比較
それぞれのサポート窓口の対応方法と対応時間は以下の通り。
おてがるPayのサポート窓口の受付は「東京」「大阪」「福岡」「札幌」4つの地域にサポートセンターを設置することで、スムーズなサポート体制を提供しております。
サポート受付時間では、「Times Pay(タイムズペイ)」の方が長く、年中無休9:00-23:00で電話サポートを提供しております。
結局、導入費用や手数料など料金はどっちがお得?
どちらの決済サービスを選ぶか、もっとも重要なポイントとして「いくら掛かるのか?」と料金面が気になる方が多いと思います。
そこで、以下の条件で、それぞれの決済サービスの料金を比較してみます。
- 決済額100万円
- 決済方法の利用率は全て同一
- 決済手数料は各サービスの対応ブランドの平均で計算
- おてがるPayはiPadを別途購入
おてがるペイ | Times PAY | |
---|---|---|
決済手数料 | 32,400円 | 32,400円 |
入金手数料 | 0円 | 0円 |
導入費用 | 88,080円 (内iPad代49,800円含む) | 38,000円 |
サービス利用料合計 | 120,480円 | 70,400円 |
結果としては、導入費用が安価な「Times Pay」の方が若干安いです。
しかし、どちらのサービスも3万円以上の導入費用が掛かるだけでなく、決済手数料が特別に安いわけではないので料金面ではどちらもおすすめできません。
料金で選ぶのであれば、導入無料の『stera pack 』『Airペイ(エアペイ)』など他社サービスがおすすめです。
【まとめ】「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」それぞれの強みとは?
以上、「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」、2社のモバイル決済サービスを比較してみました。
「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」の比較一覧は以下の通り。
おてがるペイ | Times PAY | |
---|---|---|
決済方法の種類 | 全20種 | 全20種 |
カード決済 | 全8種 | 全6種 |
電子マネー決済 | 全12種 | 全14種 |
QRコード決済 | 未対応 | 非対応 |
決済手数料 | 3.24% | 3.24% |
初期費用 | 36,900円~ | 38,000円 |
入金手数料 | 無料 | 無料 |
入金サイクル | 月2回or月6回 | 月2回 |
申込から導入までの期間 | 申込みから約1か月~ | 申込みから約1か月~ |
お支払い方法 | 1回払い/2回払い/分割払い/リボ払い/ボーナス一括払い | 1回払い/2回払い/分割払い/リボ払い |
対面決済 | 可 | 可 |
自動継続課金 (カード引き落とし) | 不可 | 不可 |
請求書決済 | 不可 | 不可 |
ネットショップ | 不可 | 不可 |
リンク型決済 | 不可 | 不可 |
ブラウザ決済 | 不可 | 不可 |
eコマースAPI | 不可 | 不可 |
サポート対応 | 電話 メール 対面訪問 | 電話 メール |
サポート受付時間 | 【平日】10:00~18:00 | 年中無休9:00~23:00 |
「おてがるPay」と「Times Pay(タイムズペイ)」導入を迷っている事業者の方が、この記事を読んで自分に合ったサービスを選ぶことが出来れば幸いです。
コメント