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stera packの手数料と消費税|税区分は税込・税抜・非課税のどれ?

stera packの手数料と消費税|税区分は税込・税抜・非課税のどれ?

三井住友カード系の決済代行サービス『stera pack(ステラパック)は、初期費用無料で高性能なオールインワン端末を導入できる店舗向けのサービスです。

stera packで提供されるマルチ決済端末『stera terminal』

国内で利用者が多いカードブランド「VISA・Mastercard」の決済手数料は2.70%で、他社よりも低料率です。

しかし、公式サイト上では、決済手数料の消費税の取り扱いについてはっきりとした記載がなく、他の決済ブランドの消費税を考慮すると、実際にはコストが割高になる可能性があります。

この記事では、『stera pack(ステラパック)』の手数料と消費税をテーマに、決済手数料にかかる消費税区分について詳しく解説します。記事の後半では、消費税を考慮した場合の他社サービスとの手数料比較も行います。

『stera pack(ステラパック)』の導入を検討されている方はぜひ最後までご覧ください。

目次

そもそも決済手数料に消費税ってかかるの?

決済手数料には、決済手段によって消費税が「課税されるもの」と「非課税となるものがあります。

大まかに以下のように分類されます。

  • 非課税対象
    クレジットカード決済
    ポストペイ式電子マネー決済
  • 課税対象
    プリペイド式電子マネー決済
    QRコード決済

ただし、『stera pack(ステラパック)』のような決済代行サービスを通じて契約する場合、契約内容によっては非課税対象の手数料も課税対象になることがあります。

stera pack(ステラパック)の料金と消費税の取り扱い

『stera pack(ステラパック)』を利用する際の料金と消費税の取り扱いは以下の通りです。

初期費用無料
月額費用 お試しプランは1年間無料
 スタンダードプランは3300円(税込)
決済手数料VISA/MasterCard
お試しプランは2.70%※
スタンダードプランは3.24%※

その他の決済ブランド
3.24%※

※決済ブランドごとに「非課税」または「税別」扱いとなりますが、詳細は非公開です。
入金手数料三井住友銀行の口座:無料
その他の口座:1回あたり220円(税込)

決済手数料以外の料金は全て税込で表記されていますが、決済手数料の消費税区分は非公開です。

しかし、『stera pack(ステラパック)』のサービス資料には以下の記載があります

  • 上記手数料には、一部非課税の手数料が含まれています。
  • ご請求時は課税の手数料に対する消費税相当額を別途申し受けます。
sterapack(ステラパック)の留意事項資料には次の記載がある。※上記手数料には、一部非課税の手数料が含まれています。※ご請求時は課税の手数料に対する消費税相当額を別途申し受けます。
画像引用元:sterapack公式サイト

つまり、決済ブランドごとの消費税区分は明示していないものの、決済手数料の取り扱いは決済ブランドによって「非課税」または「税別」が適用されることがわかります。

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解説記事はこちら

次に、なぜ『stera pack(ステラパック)』では決済手数料の消費税区分を明示していないのかについて解説します。

【サポートに聞いてみた】stera pack(ステラパック)が決済手数料の消費税区分を公開していない理由

私が以前、とある飲食店のデジタル化支援を行った際、『stera pack(ステラパック)』の導入を検討し、その際にカスタマーサポートに決済手数料の消費税の取り扱いに関して質問しました。

以下は、その時の質問と回答です。

決済ブランドごとの消費税の取り扱いはどうなっていますか?

決済ブランドごとの消費税の取り扱いについては公開していません。

なぜ、決済ブランドごとの消費税の取り扱いを公開していないのですか?

決済手数料にかかる消費税の取り扱いが複雑で、明確にお伝えすることが難しいためです。

では、決済手段によっては、表記されている決済手数料に対して、別途10%の消費税がかかるのですか?

はい、そうです。ただし、どの決済手段が課税対象となるのかの詳細はサポートデスクにも共有されておらず、お答えすることができません。

『stera pack(ステラパック)』を導入した場合、決済手数料にかかる消費税はどうやって把握すれば良いですか?

毎月の明細に、合計決済額と課税対象の消費税額が記載されています。ただし、決済手段別の詳細は記載されず、課税対象となる決済手数料の総額のみが表記されています。

つまり、カスタマーサポートからの回答を要約すると以下の通りです。

  • 消費税の取り扱いが複雑であるため、決済手数料の消費税区分を公開していない
  • 決済手段によっては、別途10%の消費税がかかる可能性がある
  • 決済手数料に関する消費税額は、毎月の明細書で確認できるが、決済手段別の詳細な内訳の記載はない

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次に、消費税の取り扱いが複雑になる理由について解説します。

stera pack(ステラパック)の決済手数料にかかる消費税の取り扱いが複雑になる理由

『stera pack(ステラパック)』の決済手数料にかかる消費税の取り扱いが複雑になる理由について、以下の点が考えられます。

  • 同じ決済ブランドであっても消費税の取り扱い変わることがある
  • 手数料の内訳が「決済事業者手数料」と「決済代行サービス手数料」に分かれている

これはsterapack側の公式な回答ではありませんので、あくまで可能性ということをご理解ください。

同じ決済ブランドであっても消費税の取り扱い変わることがある

冒頭で触れたように、QRコード決済の手数料は通常消費税の課税対象となりますが、決済代行サービスとの契約内容によっては一部が非課税対象となることがあります。

一部のQRコード決済サービスでは「残高払い」と「クレジットカード払い」といった形で複数の支払い方法を利用できます。このうち、「クレジットカード払い」のみ非課税対象となる決済代行サービスが存在します。

具体例として「楽天ペイ(実店舗決済)」が挙げられます。このサービスでは、同名のQRコード決済「楽天ペイ」の決済を受け付ける際に、ユーザーが設定した支払い方法によって、手数料にかかる消費税の取り扱いが変わるのです。

「楽天ペイ(実店舗決済)」でQRコード決済「楽天ペイ」の決済を受け付ける場合
  • 支払い方法がクレジットカード払いの場合
    非課税対象
  • 支払い方法が残高払いの場合
    課税対象

『stera pack(ステラパック)』においても、同様の消費税の取り扱いが適用される可能性があります。

また、「楽天ペイ(実店舗決済)」と比較して、『stera pack(ステラパック)』が対応するQRコード決済の種類は多いです。

そのため、決済ブランドごと、さらには同じブランドでも消費税の取り扱いが変わることがあるなら、非常に複雑になることが理解できます。


手数料の内訳が「決済事業者手数料」と「決済代行サービス手数料」に分かれている

決済代行サービスとの契約によって決済手数料の内訳が「決済事業者手数料」「決済代行サービス手数料」に分けられる場合、それぞれの手数料の性質が異なるため、消費税の取り扱いも異なります。

決済事業者手数料とは?

加盟店が持つ売掛金をカード会社に譲渡する対価として支払われる手数料です。

消費税法では、売掛金など債権譲渡の際に生じる手数料は非課税対象とされています。

決済代行サービス手数料とは?

加盟店からカード会社への債権譲渡を仲介する対価として支払われる手数料です。

これは債権譲渡にはあたらず、仲介サービスの利用にかかる手数料なので課税対象となります。

この契約では、カードブランドAの決済手数料が3.24%の場合、手数料の内訳が以下のようになります。

  • 決済事業者手数料=3%
  • 決済代行サービス手数料=0.24%

この場合、決済代行サービス手数料の0.24%のみが課税対象となり、10,000円のカード決済を行った場合は以下のようになります。

10,000円のカード決済の場合
  • 決済手数料の総額:324円
    • 決済事業者手数料(非課税分):300円
    • 決済代行サービス手数料(課税分):24円
  • 追加される消費税:2円(課税分の24円に対して)
  • 実質的な手数料負担の合計:326円(300円+24円+2円)

多くの決済代行サービスでは、契約上、手数料の内訳がこのように分けられていないため、各決済ブランドごとに消費税の取り扱いを明記できます。

もし、『stera pack(ステラパック)』がこのような内訳を持つ契約である場合、「3.24%(税込)」「3.24%(税別)」という表記が難しくなり、決済手数料の消費税区分を公開していない可能性も考えられます。

【他社比較】stera pack(ステラパック)は消費税を加味すると他社サービスより決済手数料は高い?

決済手数料にかかる消費税の取り扱いによって、加盟店側の手数料負担はどの程度変わるのでしょうか?

以下の3つのポイントに沿って、他社サービスと比較して手数料負担がどれだけ増加するのかを解説します。

3つのポイント
  • stera pack(ステラパック)の決済手数料が課税対象となる場合の料率
  • 他サービスの決済手数料相場は3.24%で、消費税の扱いは「税込」または「非課税」
  • 【比較一覧表】各決済代行サービスの手数料と消費税を一覧で比較

stera pack(ステラパック)の決済手数料が課税対象となる場合の料率

『stera pack(ステラパック)』の決済手数料は、決済ブランドによって2.70%または3.24%が適用されます。

しかし、決済ブランドごとの消費税区分は公開していませんが、一部の決済ブランドは課税対象となり、表示されている手数料に別途消費税が請求されます。

仮に、全ての決済ブランドに消費税が課税される場合、実質的な手数料負担は以下のようになります。

決済ブランド決済手数料
お試しプランスタンダードプラン
VISA、Mastercard3.24%×消費税10%
3.56%
2.70%×消費税10%
2.97%
その他の決済ブランド3.24%×消費税10%
3.56%

他サービスの決済手数料相場は3.24%で、消費税の扱いは「税込」または「非課税」

他の決済代行サービスでは、決済手数料の相場が3.24%であることが一般的です。また、多くのサービスでは消費税の取り扱いを明記にしており、「税込」または「非課税」です。

例えば、リクルートが提供するAirペイ』の決済手数料と消費税の取り扱いは以下の通りです。

決済ブランド決済手数料
カード決済
3.24%(非課税)
クレジットカード系電子マネー
3.24%(非課税)
プリペイド式電子マネー
3.24%(税込)
※税別2.95%
QRコード決済
3.24%(税込)
※税別2.95%

つまり、『stera pack(ステラパック)』で3.24%の決済手数料が適用されるブランドが課税対象の場合、実質的な手数料率は3.56%となり、他社サービスと比較して手数料負担が大きくなることになります。

【比較一覧表】決済代行サービス各社の手数料と消費税を一覧で比較

『stera pack(ステラパック)』と他の決済代行サービス各社の手数料を、消費税を加味した実質的な決済手数料で比較してみましょう。

『stera pack(ステラパック)』の消費税区分が明確でないため、全ての料率を課税対象と仮定して表記します。

スクロールできます
決済サービスカード決済電子マネー決済QRコード決済

VISA/Mastercard

JCBAMEX/Diners Club/DISCOVER

UnionPay(銀聯)

iD

QUICPay

交通系電子マネー

nanaco/WAON/楽天EDY

PayPay

d払い

auPAY

楽天Pay
sterapackstera pack2.97~3.56%3.56%3.56%3.56%3.56%3.56%3.56%3.56%3.56%3.56%3.56%
Airペイ(エアペイ)Airペイ3.24%
(非課税)
3.24%
(非課税)
3.24%
(非課税)
3.24%
(非課税)
3.24%
(非課税)
3.24%
(税別2.95%)
非対応3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
Square(スクエア)Square3.25%
(非課税)
3.25%
(非課税)
非対応3.25%
(非課税)
3.25%
(非課税)
3.25%
(税別2.95%)
非対応3.25%
(税別2.95%)
非対応非対応非対応
STORES決済STORES 決済 (旧:Coiney)3.24%
(非課税)
3.24%
(非課税)
非対応非対応非対応1.98%
(税別1.80%)
非対応非対応非対応非対応非対応
PayCas MobilePayCAS2.80%
(非課税)
3.56%
(税別3.24%)
3.24%
(非課税)
3.24%
(税別2.95%)
3.56%
(税別3.24%)
3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
3.08%
(税別2.80%)
3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
楽天ペイ 楽天ペイ 3.24%
(非課税)
3.24%
(非課税)
非対応3.24%
(非課税)
3.24%
(非課税)
3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
非対応非対応3.24%
(税別2.95%)
3.24%
(税別2.95%)
※カード払いは非課税3.24%

緑景色のものが各決済ブランドにおいて手数料率が最も低いです。

上述のように、決済手数料に消費税がかかる場合、実質的な手数料負担にも差が出ます。

VISAやMastercardの決済手数料は『stera pack(ステラパック)』で2.70%と、他社と比べて低めです。仮に課税される場合でも、手数料の負担は比較的軽くなるでしょう。

一方で、他の決済ブランドで課税されるものは、多くの他社サービスが税込3.24%で提供しています。『stera pack(ステラパック)』は別途消費税が課税されるため、他社と比べて10%負担が増えることになります。

加えて、『stera pack(ステラパック)』を利用するには、月額3300円のサービス利用料が発生します。そのため、VISAやMastercardの決済額が多くない場合、コスト面で選ぶには注意が必要です。

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まとめ

『stera pack(ステラパック)』の手数料と消費税まとめ
  • 決済手数料は2.70~3.24%だが決済ブランドごとの消費税の取り扱いは非公開
  • 決済手数料にかかる消費税は一部非課税となり、課税対象の場合は別途消費税が発生する
  • 仮に全ての決済ブランドが課税対象と仮定すると決済手数料は実質2.97~3.56%

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解説記事はこちら

「なぜクレジットカード決済は非課税なのか」など、決済手数料にかかる消費税の取り扱いについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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