『Airペイ(エアペイ)』はiOS端末(iPadまたはiPhone)とカードリーダーの二点で全69種以上ものキャッシュレス決済に対応できる決済サービスです。
事業者規模を問わず一律1.08~3.24%という安価な決済手数料で利用できることから個人事業主など小規模事業者にも人気です。
しかし、『Airペイ(エアペイ)』はiOS端末(iPadまたはiPhone)にしか対応しておらず、Android端末(アンドロイド)では利用することができません。
そのため、手元にiOS端末を持っていない場合や、持っている場合でも事業用と分けたい場合には、導入費用としてiOS端末代がかかってしまいます。
円安の影響で値上がりしているiOS端末はiPadの通常モデルでも49.800円と高額です。
この記事で解決できること
- iOS端末が手元にないけど、『Airペイ(エアペイ)』を導入したい
- Android端末(アンドロイド)で『Airペイ(エアペイ)』を使いたい
- なるべくコストをかけずキャッシュレス決済を導入したい
こういったお悩みをお持ちの方に向けて、4つの対処法をご紹介いたします。
Airペイ(エアペイ)をAndroid端末(アンドロイド)で利用したい場合の対処法
繰り返しになりますが、『Airペイ(エアペイ)』をAndroid端末(アンドロイド)で利用することは現時点ではできません。
対処法としては『iOS端末を用意する』『iOS端末が無くても使える決済端末を利用する』といった形になります。
これに加えて、導入費用をなるべくかけないという条件を加味した場合、対処法は以下の4つが挙げられます。
- iPadが無料のキャッシュレス導入0円キャンペーンを利用する
- iT導入補助金を使ってiOS端末を安く手に入れる
- Android(アンドロイド)対応の他社サービスを利用する
- 周辺機器を必要としないマルチ決済端末を利用する
それでは一つずつみていきましょう。
対処法1.iPadが無料のキャッシュレス導入0円キャンペーンを利用する
- 実店舗を持つ事業者であること
- お店にWi-Fi環境があること
『Airペイ(エアペイ)』では新規申込者を対象に『iPadとカードリーダーの2点が無料』になる『キャッシュレス導入0円キャンペーン 』を実施しています。
『Airペイ(エアペイ)』の利用に必要な機器が無料なので、費用負担なく、導入できるというものですが、キャンペーンの利用には以下の条件がありました。
- iPadの無料対象は実店舗を持つ事業者のみ
- 提供されるiPadはWi-Fiモデルなのでネット環境は加盟店側で用意
つまり、この対処法はタクシーやキッチンカー、催事出店など実店舗を持たない事業者は利用できません。
なお、カードリーダーのみ無料の『0円スタートキャンペーン』は、実店舗を持たない事業でも利用できます。
『Airペイ(エアペイ)』の各キャンペーンについては以下の記事にて詳しく解説しておりますので、キャンペーンに興味がある方や利用を検討されている方はご覧ください。
対処法2.IT導入補助金を使ってiOS端末を安く手に入れる
- iT導入補助金のデジタル化基盤導入類型の補助対象の事業者
- スマレジ等、IT導入補助金の登録ツールを導入する方
IT導入補助金は、中小企業や個人事業主を含む小規模事業者の生産性向上を目的としたIT導入にかかる費用の一部を補助するものです。
もともと、IT導入補助金を受けるには賃上げ目標や生産性向上目標の作成が必要でしたが、令和3年度に新設された「デジタル化基盤導入類型」ではこれらを求めないことになっております。
「デジタル化基盤導入類型」は2023年10月から始まるインボイス制度の対応を見据えて、企業間のデジタル化を推進することが目的だからです。
つまり、従業員のいない個人事業主やフリーランスも補助対象ということになります。
また、「デジタル化基盤導入類型」ではいままでレンタルのみ対象だったハードウェアの購入費用も補助対象となり、購入費に対して補助率1/2の上限金額が20万円となっております。
また、下限額が定められておりません。
つまり、『Airペイ(エアペイ)』の利用に必要なiPadの通常モデルは定価49,800円ですが、IT導入補助金を利用することで実質半額の24,900円で入手できます。
『Airペイ(エアペイ)』では実店舗を持たない場合はカードリーダーのみが無料の『0円スタートキャンペーン』を実施しているので導入費用を抑えることができます。
ただし、IT導入補助金の利用には以下にような注意点があります。
- IT導入補助金の登録ツールの導入が必要
- 審査に通過した場合のみ補助を受けられる
- 補助金の入金は審査通過後、約1か月と時間がかかる
IT導入補助金の利用には支援事業者が登録したITツールを導入する場合のみ対象です。『Airペイ(エアペイ)』はこれに該当しません。そのため、iPadを使用するタブレットPOSレジの中でも支援事業者として登録しているスマレジ等の導入が必要です。
当然ですが、補助金の原資は税金ですから、申請内容が補助金の意図と合致したものであるか審査が行われます。ただし、2022年度の『デジタル化基盤導入類型』の採択率は8割を超えるため、審査は決して厳しいわけではありません。
もし、POSレジ導入も併せて検討しているのであれば、IT導入補助金の申請に慣れているスマレジ等に相談を行うと申請から審査までスムーズに進めることができるでしょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
対処法3.Android(アンドロイド)対応の他社サービスを利用する
- Android端末(アンドロイド)が手元にある方
『Airペイ(エアペイ)』のようにスマホやタブレットを用いたモバイル結滞端末を提供するサービスはいくつか存在します。
サービスによりますが、iOSとAndroidの両方に対応しているものも少なくありません。
具体的には以下の3つのサービスならAndroid端末(アンドロイド)でも利用可能です。
各社の導入費用は以下の通り。
サービス | 導入費用 |
---|---|
Square(スクエア) | ※決済端末が必要な場合は4,980円~ | 無料
STORES 決済 (旧:Coiney) | 19,800円※スマホまたはタブレットは加盟店側で用意※申込後180日以内に累計10万円以上の決済で無料 |
楽天ペイ | 19,800円~ |
『Square(スクエア)』は、スマホそのものを決済端末として利用できる『スマホでタッチ決済』を使えば初期費用0円です。
また、『Square(スクエア)』は他社と比べてカードリーダーの価格が安いです。
そのため、故障時の交換費用が安価です。
サービス | 故障時の交換費用 | 保証期間 |
---|---|---|
Square(スクエア) | 4,980円 | 注文日から1年間 |
Airペイ(エアペイ) | 20,167円 | 受取月を含む6ヶ月以内 |
STORES 決済 (旧:Coiney) | 19,800円 | 受け取りから1年間 |
楽天ペイ | 19,800円 | 受け取りから1年間 |
つまり、長期的な利用を見据える方にとっても『Square(スクエア)』はおすすめです。
【申込無料】審査結果がすぐわかる!
対処法4.周辺機器を必要としないマルチ決済端末を利用する
- 手持ちのスマホを決済端末として使いたくない方
- 導入費用をかけずにプリンター内臓の決済端末が欲しい方
マルチ決済端末は『Airペイ(エアペイ)』のようにiPadやiPhoneといったモバイル端末は必要ありません。
これ1台で決済できるように作られているので周辺機器は一切不要です。また、マルチ決済端末の多くはプリンター内臓型なので別途プリンターを購入する必要がありません。
マルチ決済端末は価格が高いことがネックでしたが、近年、導入費用が無料のサービスが登場してきました。
具体的には以下の2つのサービスが挙げられます。
どちらも導入費用が掛かりません。
それぞれの決済端末の特徴を簡単にまとめると以下の通り。
サービス | 特徴 | 導入費用 | その他費用 |
---|---|---|---|
stera pack | 決済手数料2.70%~と業界最安水準 端末故障時は何度でも無償交換対応 プリンターのロール紙は何度でも無料で追加発注可 | 無料 | 決済手数料:2.70~3.24% 入金手数料:三井住友銀行は無料※他行は220円/1回 月額費用:お試しプランは無料※通常3300円/月 |
スマレジ・PAYGATE | タクシーやキッチンカー等、移動体でも交通系電子マネーに対応可 4G回線付きなのでネット環境がないお店や屋外でも利用可 | 無料 | 決済手数料:2.00%~ 入金手数料:110~440円/1回 月額費用:通常3300円/月 |
『stera pack 』は据え置き型の決済端末なので、店舗事業者向けです。
【初期費用0円】決済手数料2.70%~!
一方、『スマレジ・PAYGATE 』は持ち運びができるだけなく、端末そのものに4Gデータ通信が内臓されているため、ネット環境を用意する必要がありません。タクシーやキッチンカー等の屋外で使う業種にとくにおすすめです。
そもそもAirペイ(エアペイ)をAndroid(アンドロイド)で使えない理由とは?
そもそも『Airペイ(エアペイ)』をAndroid端末(アンドロイド)で使えないのは提供元のリクルートがAndroid(アンドロイド)向けのアプリを開発していないからです。
「なぜリクルートはAndroid(アンドロイド)でも使えるようにしないのか」考えられる理由は以下の通り。
- Android(アンドロイド)に対応するコストと収益性が釣り合わない
- リクルートが提供するアプリの種類が多い
- タブレットPOSの多くはiOS向け
iOS版とAndroid版、両方に対応したアプリを開発する場合、一般的には別々の開発者が担当します。
単純計算で人件費は2倍掛かります。また、各アプリの開発者間でのすり合わせが必要になったり、各OS版で対応できるもの、できないものを適宜共有しておく必要があるなどコストが非常に掛かってくるわけです。
仮にAndroid版をリリースして収益性も2倍になるならまだしも、市場性からなかなか厳しいところがあるわけです。
単純にスマホのシェアで見ても、iOSが6割強を占めております。また、店舗向けのアプリの多くはiOSベースで開発されているものが多く、とくに決済端末とセットで使用するタブレットPOSはiOS向けのものが多くを占めております。
上記に加えて、『Airペイ(エアペイ)』を提供するリクルートではさまざまな店舗向けアプリをリリースしており、Airレジやレストランボードなど無料で使えるものも少なくありません。
これら全てをAndroidに対応するとなると非常にコストを圧迫しますし、iOS端末さえあれば無料で便利なアプリをたくさん使えるわけですから、お店側としてもiPadを購入するコストがそこまで高いと感じないわけです。
まとめ
- 実店舗事業者ならiPadが無料の『キャッシュレス導入0円キャンペーン 』を利用する
- IT導入補助金を使ってiOS端末を安く手に入れる(POSレジと同時導入の方におすすめ)
- Android対応の『Square』等の決済サービスを利用する
- 周辺機器不要のマルチ決済端末を利用する(スマレジ・PAYGATE はタクシー等、実店舗を持たない移動体にとくにおすすめ)
以上、Android端末(アンドロイド)で『Airペイ(エアペイ)』を利用したい場合の4つの対処法について解説してみました。
現時点で『Airペイ(エアペイ)』はiOS端末しか利用できず、将来的にも対応する可能性は低いです。
しかし、iPadとカードリーダーが無料の『キャッシュレス導入0円キャンペーン 』を実施しているため、iOS端末がない方でも初期費用0円で『Airペイ(エアペイ)』を始めることができます。キャンペーンは予告なく終了するため、導入を検討中の方はお早めの申し込みをおすすめします。
各サービスのお申し込みはこちら
お申し込みはこちら
お申し込みはこちら
お申し込みはこちら
お申し込みはこちら
コメント