STORES 決済とTimes Pay(タイムズペイ)を9項目で比較！

店舗事業者を中心にキャッシュレス対応できる決済サービスである「STORES 決済(旧:Coiney)」と「Times Pay(タイムズペイ)」。

どちらのサービスもスマホ・タブレットといったモバイル端末を利用することで、導入費用や回線工事不要でキャッシュレス決済に対応することができます。

この記事では「STORES 決済(旧:Coiney)」と「Times Pay(タイムズペイ)」２つのサービスにスポットを当て、9項目で比較を行い、違いを解説していきます。

「STORES 決済(旧:Coiney)」と「Times Pay(タイムズペイ)」の基本情報

STORES決済とTimes Payのキャンペーン情報

現在、『STORES決済』と『Times Pay』はどちらも実施中のキャンペーンはありません。

「STORES 決済(旧:Coiney)」と「Times Pay(タイムズペイ)」を9項目で比較

【比較1】決済ブランドの種類＆決済手数料で比較

対応可能な決済ブランドの種類で比較すると以下の通りです。

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
カード決済の対応ブランド	カード決済全6種 VISA Mastercard 中小事業者向けスタンダードプラン 1.98%(非課税) 中小事業者向けフリープラン 2.48%(非課税) 標準プラン 3.24%(非課税) JCB American Express Diners Club DISCOVER 中小事業者向けスタンダードプラン 2.38%(非課税) 中小事業者向けフリープラン 2.48%(非課税) 標準プラン 3.24%(非課税)	カード決済全6種 VISA Mastercard JCB American Express Diners Club DISCOVER 決済手数料 3.24%(非課税)
電子マネーの対応ブランド	電子マネー決済全11種 iD QUICPay プラン共通 3.24%(非課税) 交通系IC (9種) プラン共通 1.98%(税込)	電子マネー決済全13種 iD QUICPay 決済手数料 3.24%(非課税) nanaco WAON 交通系IC (9種) 決済手数料 3.24%(税別)
QRコード決済の対応ブランド	QRコード決済全24種 PayPay 楽天ペイ プラン共通 3.24%(税込) d払い au PAY メルペイ SmartCode WeChat Pay プラン共通 3.24%(非課税)	–

『Times Pay(タイムズペイ)』は『STORE決済(ストアーズ決済)』が対応していないnanaco、WAONに対応しています。ただし、QRコード決済には対応していません。

一方、『STORE決済(ストアーズ決済)』は、PayPay、楽天ペイ、d払いといった国内で広く利用されているQRコード決済ブランドにも対応しており、多様な決済ニーズに応えることができます。

また、『STORE決済(ストアーズ決済)』は中小事業者向けプランを提供しており、年間のキャッシュレス決済の売上が3,000万円未満の事業者は決済手数料1.98%～利用できます。加えて、交通系電子マネーの決済手数料も1.98％と業界最安水準です。

対応ブランド数・手数料ともに『STORE決済(ストアーズ決済)』が優れています。

【比較2】導入費用と月額費用で比較

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
初期費用	19,800円※スマホまたはタブレットは加盟店側で用意※中小事業者向けスタンダードプランは決済端末が無料	38,000円(税込)
月額利用料	中小事業者向けスタンダードプラン:3300円(税込) 中小事業者向けフリープラン:無料 標準プラン:無料	無料

『STORE決済(ストアーズ決済)』の導入費用は、選択する料金プランによって異なります。「中小事業者向けプラン（スタンダード）」を選べば決済端末費用は0円となり、初期費用を抑えて導入できます。

「中小事業者向けプラン（フリー）」および「通常プラン」の場合は、決済端末費用として19,800円が必要です。いずれのプランでも、お手持ちのスマートフォンやタブレットを利用することで、初期費用を抑えられます。

一方で、『Times Pay(タイムズペイ)』は、導入費用として38,000円(税込)が掛かります。

初期費用で選ぶなら『STORE決済(ストアーズ決済)』が優れています。

【比較3】周辺機器で比較

モバイル端末(スマホ・タブレット)

対応モバイル端末(スマホ・タブレット)は、

『Times Pay(タイムズペイ)』は導入時に提供される専用タブレットを利用します。この専用タブレットはauの4G回線付きのため、ネット環境がないお店や屋外でも利用できます。

対して、『STORE決済(ストアーズ決済)』はモバイル端末のOSを問いませんが、店舗側で用意する必要があります。また、電子マネー決済は、iOS端末のみ対応しています。

『Times Pay(タイムズペイ)』の専用タブレットは、Times Payの決済しか利用できません。これは、POSアプリなど他のアプリのインストールが制限されているためです。

決済以外の用途でもタブレットを利用したい場合は、iPadを個別で購入し、『STORE決済(ストアーズ決済)』を利用することをおすすめします。

決済端末(カードリーダー)

決済端末	STORES決済	TimesPayカードリーダーセット
決済端末の種類	モバイル決済端末	モバイル決済端末
本体価格	19,800円※中小事業者向けスタンダードプランは決済端末が無料	38,000円
必要機器	iPhone iPad Androidスマホ Androidタブレット ※いずれか1点	不要※導入時に専用タブレット、カードリーダー、プリンターの3点が提供される
プリンター	必要な場合は別途購入	導入時に提供

『STORE決済(ストアーズ決済)』のカードリーダーは、選択するプランによって無料で提供されるか、19,800円で購入する形になります。「中小事業者向けプラン（スタンダード）」を選択した場合、決済端末は無料です。

一方、『Times Pay(タイムズペイ)』は38,000円がかかります。

どちらも充電式で持ち運びが可能で、手のひらサイズのコンパクトな端末です。

レシートプリンター

モバイル決済サービスは、明細をメール送信できるため、レシートプリンターは必須ではありません。しかし、お店によっては紙での明細を求められることが多いこともあるでしょう。

『STORE決済(ストアーズ決済)』の場合、レシートプリンターは別途購入する必要があります。レシートプリンターは安いものでも2万円程度と決して安くはありません。

『Times Pay(タイムズペイ)』は、導入時にレシートプリンターを提供してくれるため、店舗側で用意する必要がありません。ただし、導入費用38,000円(税込)がネックという場合は、レシートプリンターが内蔵されたオールインワン決済端末「stera pack」がおすすめです。

各周辺機器の保証期間

各サービスの周辺機器についての保証範囲は以下の通り。

決済端末	STORES決済	TimesPayカードリーダーセット
保証期間	受け取りから1年間 中小事業者向けスタンダードプラン契約中は永年保証	決済機器発送日から1年間(※タブレットは保証外)
保証期間外の交換費用	19,800円	カードリーダー：16500円 タブレット：22000円 プリンター：16500円

『STORE決済(ストアーズ決済)』の決済端末は、通常1年間の保証が付帯します。ただし、「中小事業者向けプラン（スタンダード）」で契約している期間中は、決済端末の保証が永年（契約期間中継続）となります。

各サービスともに保証対象外となるのは、水没など利用者の不注意や意図的な破損の場合です。

保証対象外の場合、新規購入扱いとなります。その際は通常価格での再購入が必要になります。

【比較4】入金手数料＆入金サイクルで比較

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
入金手数料	無料※手動入金の場合、振込金額が10万円未満の場合、200円/回	無料
入金サイクル	月1回 翌々営業日 ※任意で選択可※翌々営業日の場合は管理画面から振込依頼が必要	月2回

『STORES 決済(ストアーズケッサイ)』(旧:Coiney)と他サービスの入金手数料は両方とも無料です。ただし、『STORES 決済(ストアーズケッサイ)』は10万円未満の入金時のみ200円の手数料がかかります。

入金サイクルは、『STORES 決済(ストアーズケッサイ)』(旧:Coiney)の方が短く、振込依頼から2営業日以内に着金します。ただし、管理画面での操作が必要です。

【比較5】審査・導入スピードで比較

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
申込みから利用開始までの目安	申込みから約3営業日	申込みから約1か月～

『STORES 決済』の方が審査から導入までの期間が短いです。

どちらのサービスも、導入時点では「VISA/Mastercard®」の決済しか行えません。他の決済ブランドは順次審査が通り次第、決済可能となります。全ブランドの決済対応には約1か月程度掛かります。

申込み内容に不備があると審査に遅れが出てしまうので、申し込み内容に誤りがないようお気を付けください。

STORES 決済 (旧:Coiney)

 POINT

申し込みから導入まで約3週間掛かる「Times Pay(タイムズペイ)」に対して、「STORES 決済(旧:Coiney)」は1週間程度で導入可能です。

STORES 決済 (旧:Coiney) ｜公式サイトはこちら

Square(スクエア)

 POINT

「Square(スクエア)」は、サービスの利用状況を重視する「途上審査型」であるため、申し込み時の審査が自動で行われます。

そのため、書類提出などは不要で、申し込みフォームから必要事項を入力した直後からカード決済の利用が可能です。

Square公式サイトへ

【比較6】お支払い方法(分割・ボーナス払い)で比較

クレジット決済の支払い方法については、両サービスとも一部の決済ブランドでは分割払いに対応しております。

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
クレジットカードの支払い方法	一括払い 2回払い 分割払い	一括払い 2回払い 分割払い リボ払い

各サービスともにボーナス払いには対応していません。

こうした「お支払い方法」は、決済額が大きくなるほど需要が高い機能になるため、高単価商品を扱うお店は対応しておくことをおすすめします。

ボーナス払いを含む全ての「お支払い方法」に対応可能な決済サービスは『stera pack(ステラパック)』が挙げられます。

【比較7】決済機能で比較

両サービスとも店頭での対面決済向けのサービスです。

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
その他機能	カード決済可能な請求書発行	なし

『STORES 決済(ストアーズ決済)』では、カード決済可能な請求書発行も可能です。

ただし、「ジム」や「学習塾」の月謝など継続的に課金を行う商品を提供している場合は、両サービスとも導入できません。

こうしたお店は、継続課金機能を持つ『Square(スクエア)』を利用すると良いでしょう。

Square(スクエア)

 POINT

「Square(スクエア)」は、モバイル決済で最も多くの決済機能を持つサービスです。「対面決済」はもちろん、「カード決済機能付きの請求書発行」「自社ECサイトでのオンライン決済」「月謝払いなど継続課金」など様々な決済に対応しております。

Square公式サイトへ

【比較8】POSレジ機能で比較

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
POSレジ機能	外部のPOSレジと連携可	なし
連携できるPOSレジ	Bionly Loyverse POS NEXPO Okage DX Platform Orange Operation POS+ STORES レジ Salon Answer poscube あっと決済 かんたんレジ スマレジ ユビレジ	なし

『Times Pay(タイムズペイ)』はPOSレジ連携に非対応です。『STORES決済(ストアーズケッサイ)』は連携可能ですが、一部の決済手段が連携対象外など、連携先のPOSレジによっては機能が制限されています。

POSレジと決済端末を連携することで、レジ上の会計情報を決済端末に自動反映させるため、会計の二度打ちが不要になります。会計ミスの防止や業務効率の向上が期待できます。

既にPOSレジを導入しており、連携させたい場合には、個別連携の対応が可能な『stere pack(ステアパック)』の利用がおすすめです。

【比較9】サポート対応で比較

それぞれのサポート窓口の対応方法と対応時間は以下の通り。

決済サービス	STORES 決済 (旧:Coiney)	Times PAY
サポート対応	電話 メール	電話
サポート受付時間	【平日】10:00～18:00	年中無休10:00～20:00

2社を比較すると、サポート対応では『Times Pay(タイムズペイ)』のほうが受付時間がわずかに長いです。しかし、保証面などアフターサポートを重視する方は他のサービスを検討すべきでしょう。

アフターサポートに力を入れている『stera pack(ステラパック)』は、サポート力が高いだけでなく、導入費用が無料です。また、端末故障時は何度でも修理・交換が無料です。

結局、導入費用や手数料など料金はどっちがお得？

どちらの決済サービスを選ぶか、もっとも重要なポイントとして「いくら掛かるのか？」と料金面が気になる方が多いと思います。

結論としては、「Times Pay(タイムズペイ)」は導入費用が38000円(税込)と高額であること、「STORES 決済」のクレジットカード決済や交通系電子マネーの決済手数料が安価なことから「STORES 決済」の方が料金が安いです。

料金で選ぶであれば「STORES 決済(旧:Coiney)」の利用がおすすめです。

【まとめ】結局、導入費用や手数料など料金はどっちがお得？

この2社間で料金で選ぶなら『STORES 決済(ストアーズケッサイ)』がおすすめです。

『Times Pay(タイムズペイ)』は導入費用が38,000円(税込)と高額である一方、『STORES 決済(ストアーズケッサイ)』はクレジットカード決済や交通系電子マネーの決済手数料の決済手数料が安価です。

ただし、より多くの決済ブランドに安価な手数料で対応できるサービスも存在します。他社サービスも検討し、自身に合った端末を選ぶことをおすすめします。

導入を迷っている事業者の方が、この記事を読んで自分に合ったサービスを選ぶことができれば幸いです。