分割払いやボーナス一括払いに対応することで、お客様は支払いを先送りにできるため、現金の持ち合わせに余裕がない場合でも、購入してもらえる可能性が増えます。
特に高額商品やサービスを扱う場合、お客様の購入決定を左右する大きな要因となります。
この記事では、決済サービス『Square(スクエア)』の支払い方法をテーマに、分割払いやボーナス払いへの対応の可否や類似機能を解説します。
Square(スクエア)の分割払い・ボーナス払いの対応状況
結論として、『Square(スクエア)』は対面決済では一括払いのみに対応しています。分割払いやボーナス払いには対応していません。ただし、オンライン決済や請求書機能を利用すれば、分割払いに似た柔軟な支払い方法を提供できます。
ここでは、『Square(スクエア)』の機能別に分割払い・ボーナス払いの対応状況を解説します。
対面決済は一括払いのみ
『Square(スクエア)』の決済端末でカード決済を受け付ける場合、支払い方法は一括払いに限られます。つまり、店頭では分割払いやボーナス払いで支払いを受け付けられません。
そのため、お客さま側でクレジットカードの支払い方法を後から変更して頂く必要があります。ただし、分割払いやリボ払いには変更できますが、ボーナス払いにはお客さま側では変更できません。
ボーナス払いは、一括払い同様にお客様の手数料負担なく支払いを先送りできるため、高額商品やサービスを扱う店舗にとって重要です。
店頭で分割払いやボーナス払いに対応したい場合は、他社の決済代行サービスを利用する必要があります。対応している他社サービスについては、記事後半の「分割払い・ボーナス払いに対応できるおすすめの決済代行サービス」をご覧ください。
Square請求書では支払スケジュールで実質的な分割払いが可能
『Square(スクエア)』では、クレジットカード決済可能な請求書作成サービス「Square請求書」を提供しています。この機能では、柔軟な支払いスケジュールを設定でき、実質的に分割払いを受け付けられます。
この機能は、フリーランスデザイナーなどが報酬の一部を手付金として受け取り、残りを納品後に受け取るといった使い方が基本です。
しかし、店頭などの対面取引でも活用できます。お客様から分割払いの要望があった際に、この機能を使えば柔軟に対応できます。さらに、通常のクレジットカード分割払いとは異なり、お客さまが分割払いの手数料を負担する必要がありません。
より詳しい解説や使い方は以下の記事をご覧ください。
サブスク機能・定期請求書で定期的な支払いに対応できる
『Square(スクエア)』では、お客さまから同意を得ることで、カード自動引き落としに対応できます。
具体的には、一定期間に定額払いを受け付ける「サブスクリプション機能」、一定期間に自動的に請求書を送信し決済する「定期請求書」という機能を提供しています。分割払いとは異なる機能ですが、用途によっては分割払いの代替の決済手段としても活用できるでしょう。
詳しい機能や使い方は以下の記事をご覧ください。
分割払い・ボーナス払いに対応できるおすすめの決済代行サービス
『Square(スクエア)』では、様々な決済機能を活用することで、分割払いに類似した形で決済を受け付けられます。しかし、一般的なクレジットカードの分割払いやボーナス払いには対応していません。
対面決済で分割払いやボーナス払いに対応したい場合は、他社サービスの導入を検討する必要があります。以下に、分割払いやボーナス払いに対応できる決済サービスを比較表にまとめました。
決済サービス |
stera pack |
PAYGATE |
PayCAS Mobile |
---|---|---|---|
クレジットカードの支払い方法 |
|
|
|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 1.98%~3.24% | 2.00%~ | 2.80%~3.24% |
月額利用料 |
| 3300円(税込) | 1980円(税別) |
入金手数料 | 三井住友銀行は無料 | 無料 | 無料 |
お申し込みはこちら | お申し込みはこちら | お申し込みはこちら |
上記の中でおすすめは『stera pack』です。決済代行サービスによっては、ボーナス払いで受付けた売上は、決済日から入金までに半年以上かかることがあります。
しかし、『stera pack』ならボーナス払いでも他の支払い方法と入金サイクルが変わらないため、資金繰りへの影響を最小限に抑えられます。
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分割払い・ボーナス払いを導入する際の注意点
売上の入金が半年以上先になる場合がある
ボーナス払いは、お客様が夏や冬のボーナス時期にまとめて支払う方法です。お客さまにとっては支払いを先送りできるメリットがありますが、決済代行サービスによっては、加盟店への売上入金がカード会員の支払い時期まで延期されることがあります。
例えば、「PAYGATE」では通常、1~15日の期間に決済した売上は当月末、16~末日に決済した売上は翌月15日に入金されます。
※QRコード決済の売上のみ「毎月1~末日の売上」が翌月末に入金
しかし、ボーナス払いで決済した売上は、以下の期間となります。
このように、決済時期によっては売上の入金が半年以上先になってしまいます。
ボーナス払いは高額商品やサービスを扱う店舗でニーズが高く、お客様の手数料負担がないため利用されやすいです。しかし、ボーナス払いの取引が多いと資金繰りに大きく影響する可能性があるため、注意が必要です。
『stera pack』のようにボーナス払いでも入金サイクルが変わらない決済代行サービスを選ぶことで、資金繰りへのリスクを抑えられます。
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業種や取り扱い商品によっては一括払いのみに制限される
一部の業種や商品では、ボーナス払いや分割払いの導入が認められず、一括払いのみに制限されるケースがあります。
例えば、「占いや姓名判断のような科学的根拠の乏しいサービス」や、「エステサロンや学習塾など効果の個人差が大きく、客観的な効果測定が難しいサービス」を提供する業種が該当します。
これらの業種では、「思っていた結果が得られなかった」というトラブルが起きやすく、ボーナス払いや分割払いを導入すると、返金や解約の問題が複雑になります。
カード会社や決済代行サービスにとって、返金(チャージバック)は事務処理やシステム上のコストがかかり、最悪の場合、代金の未回収リスクも伴います。そのため、一括払いに制限することで、リスクを最小限に抑えています。
一方、家電量販店、家具店、ジュエリーショップ、アパレルなど一般的な商品販売を行う事業者であれば、ボーナス払いや分割払いは通常問題なく導入できます。これらの業種では商品の価値が明確で、ボーナス払いや分割払いへのニーズも高いためです。
一部の決済ブランドは導入できない
ボーナス払いや分割払いに対応できる決済代行サービスでも、全ての決済ブランドが分割払いやボーナス払いに対応できるわけではありません。
VISA、Mastercard、JCBは分割払いやボーナス払いに対応でき、AMEX、Diners Club、DISCOVER、UnionPay(銀聯)は一括払いしか対応できない場合が多いです。
また、対応可能な決済ブランドでも海外発行のクレジットカードは一括払いのみ等、利用制限がある場合もあります。
事前に対応できる決済ブランドや例外的に取り扱い不可の条件などを把握し、会計担当者に伝えておくことで、お客さまへの案内や会計処理がスムーズになります。
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まとめ
『Square(スクエア)』は、対面決済では一括払いしか利用できません。しかし、オンライン決済や請求書機能を活用することで、分割払いに似た柔軟な支払い方法を提供することができます。
ただし、通常のクレジットカード決済での分割払いやボーナス払いが必要な場合は、他の決済代行サービスを検討する必要があります。
ボーナス払いは、高額商品やサービスの販売促進に繋がりますが、入金サイクルの変動による資金繰りの影響や業種による制限など、注意すべき点もあります。
『stera pack』のようにボーナス払いでも入金サイクルが変わらない決済代行サービスを選ぶことで、資金繰りへのリスクを抑えられます。
この記事を参考に、サービス選びの参考に役立てて頂ければ幸いです。
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