決済代行サービス『Square(スクエア)』が提供する請求書作成サービス「Square請求書」。カード決済可能な請求書を手軽に発行ができることから小規模ビジネスやフリーランス向けのサービスです。
「Square請求書」では「無料プラン」に加えて、月額3,000円の「プラスプラン」が用意されています。「Square請求書」は無料プランでも十分使えますが、事業規模や業種によってはプラスプランを利用することで、請求業務をより効率的に行えます。
この記事では「Square請求書のプランの違い」をテーマに、「プラスプラン」に加入すると利用できる拡張機能について解説します。
「Square請求書」ができることや使い方など基本的な解説は以下の記事をご覧ください。
Square請求書の無料プランとプラスプランを徹底比較
「Square請求書」は無料プランとプラスプランの違いが一目でわかるように、表にまとめました。
機能 | 無料プラン | プラスプラン |
---|---|---|
月額料金 | 0円 | 3,000円 |
決済手数料 | 3.25% ※定期請求書機能は3.75% | |
対応決済ブランド | Visa Mastercard JCB AMEX Discover DinersClub | |
請求書、見積もり、契約書の送信数 | 無制限 | |
登録できる取引先数 | 無制限 | |
請求書の送信方法 | メール SMS リンク | |
デザインのカスタマイズ | 限定的 | カスタマイズ可能 |
一括請求機能 | なし | あり |
分割払いの設定 (支払いスケジュールの設定) | 2回まで | 3回以上可能 |
カスタムフィールド (項目の追加) | 基本項目のみ | 自由に追加可能 |
見積書の作成 | 1パターンのみ | 複数パターン作成可能 |
見積書から請求書への変換 | 手動 | 自動 |
プロジェクト管理機能 | なし | あり |
続いて、上記の違いがそれぞれどのような機能を意味するのか、詳しく解説していきます。
Square請求書のプラスプランで使える7つの拡張機能
プラスプランでは7つの拡張機能が利用できます。
これらの機能を詳しく見ていきましょう。
拡張機能1. デザインのカスタマイズ
プラスプランでは、3種類の請求書テンプレート (オリジナル、モダン、クラシック) から選択可能です。一方で、無料プランではテンプレートの選択ができず、オリジナルのみ使用できます。
また、プラスプランではテンプレートの選択以外に、ロゴサイズの調整や請求書の文言カスタマイズ (例: 「お客さま」を「顧客」に変更) が可能です。
なお、デザインのカスタマイズは無料プランでも試せるので、プランアップ前にデザインを確認し、必要性を判断するとよいでしょう。
拡張機能2. 一括請求機能
プラスプランでは、複数の顧客に同じ請求書を一括でメール送信できます。この機能は、多数の顧客に同じサービスを提供する事業者にとって特に便利です。
一括送信機能を使えば、顧客ごとに個別に請求書を作成・送信する必要がなくなるため、請求業務の効率化に繋がります。
拡張機能3. 分割払いの設定(支払いスケジュールの設定)
無料プランでは1つの請求書に対して最大2回の支払いスケジュールを設定できます。請求書を2回に分けて発行する必要はありません。
例えば、ホームページ制作の依頼を受けた際に、着手金として1回、納品後に1回といった形で2回に分割して支払いを受け付けることができます。
一方、プラスプランでは3回以上の複雑な分割払いスケジュール(マイルストーン)を設定できるため、長期プロジェクトにも活用できます。
後述する「プロジェクト機能」と併用することで、見積もりから契約、支払いスケジュールを一括して『Square(スクエア)』上で管理でき、顧客とも共有できます。
建設業やリフォーム業者、エンジニアなど、長期プロジェクトを請け負う事業者にとって、キャッシュフローの管理を効率的に行えるのは非常に魅力的です。
拡張機能4. カスタムフィールド(追加情報欄)の作成
プラスプランでは、請求書にカスタムフィールド(追加情報欄)を2つまで追加できます。納品日、キャンセルポリシー、個別メッセージなど、様々な追加情報を顧客にお知らせしたい場合に便利な機能です。
ただし、無料プランでも請求書のタイトル下にメッセージを入れられます。例えば、銀行振込の口座情報や簡単な注意事項を追加する場合は無料プランでも問題なく対応できます。
拡張機能5. 複数の見積案の作成
無料プランでは、1回につき1種類の見積案のみ作成可能です。
一方、プラスプランでは、1回の作成で複数の見積案を提示できます。例えば、基本パターン・プレミアムパターンなど、サービス内容に応じた複数の選択肢を一つの見積書で提示可能です。
無料プランでも見積案ごとに別々の見積書を作成して送付できます。しかし、見積案の数だけ見積書を作成する必要があり、顧客も異なるURLにアクセスしなければならず、手間がかかります。
プラスプランなら、複数の見積案を一括作成でき、顧客も一つのURLで全ての案を確認できるため、よりスムーズな取引が実現できます。
拡張機能6. 見積書から請求書への自動変換
プラスプランでは、顧客が見積案を承諾すると、自動的に請求書に変換し送信できます。
一方、無料プランでは、見積書から請求書への変換を手動で行う必要があります。管理画面上からワンクリックで変換可能ですが、多数の見積書を扱う場合は手間と時間がかかります。
見積書から請求書への変換が自動化されることで、以下のようなメリットを感じられるでしょう。
- 時間の節約:
多くの見積書を扱う場合、一つ一つ手動で変換する必要がなくなり、大幅な時間節約になります。 - ヒューマンエラーの削減:
手動操作が減ることで、変換忘れや誤操作などのミスを防ぐことができます。 - 請求業務の迅速化:
見積書が承認されると請求書に自動変換され、顧客にメール送信されるため、請求業務にかかる時間を短縮できます。
さらに、「拡張機能5. 複数の見積案の作成」と組み合わせることで、見積案の修正から請求書発行までのフローが大幅に短縮されるでしょう。
拡張機能7. プロジェクト管理
「プロジェクト管理」を使えば、複数案件や長期プロジェクトを効率よく管理できます。見積もりから契約、支払いスケジュールまでプロジェクト単位で一括管理できるのが特徴です。
プラスプランに加入すると「プロジェクト管理画面」が使えるようになります。ここでは、各プロジェクトの進行状況を5段階(照会・見積もり・予約済み・対応中・完了)でリアルタイムに把握できます。ボード形式の表示で、プロジェクトごとの進捗が一目でわかります。
さらに、各プロジェクトごとに「プロジェクトワークスペース」が利用できます。
ここでは、プロジェクトに関連する見積書・契約書・請求書・書類・メモなどを一か所で管理できます。また、『Square(スクエア)』以外で作成した外部ファイルも添付できます。
「プロジェクトワークスペース」で作成した書類は、プロジェクトに登録した顧客にワンクリックでメール送信できるので、個別に書類を作成して送信先を選ぶ手間が省けます。
さらに、「プロジェクトワークスペース」は顧客と共有することもできます。プロジェクトに関連する情報を1か所にまとめて顧客と共有できるので、コミュニケーションがスムーズになり、プロジェクトの透明性が高まります。
このように「プロジェクト管理」は、単なる請求業務だけでなく、プロジェクトの進行に必要なすべての情報を簡単に管理できます。この機能を活用すれば、進捗管理が容易になり、業務効率が大幅に向上します。特に、複数のクライアントや案件を抱える事業者にとって非常に便利です。
プラスプランの料金体系
「Square請求書」のプラスプランは月額3,000円(税込)で利用できます。
機能 | 無料プラン | プラスプラン |
---|---|---|
月額料金 | 0円 | 3,000円 ※30日間の無料トライアルあり |
決済手数料 | 3.25% ※定期請求書機能は3.75% | |
入金手数料 | 無料 | |
その他手数料 | なし | |
解約金 | なし |
30日間の無料トライアル期間があり、全機能を無料で試せます。
無料トライアル終了後の初月分の料金は日割り計算されます。
- 無料トライアル期間
3月15日~4月14日 - 日割り料金
3,000円(月額費用) × 16日(4月の残日数) ÷ 30日(4月の日数) = 1,600円
決済手数料や入金手数料など、その他の費用は無料プランと変わりません。
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プラスプランの契約期間|プランダウン・解約はいつでもOK
「Square請求書」のプラスプランの契約期間は1か月単位です。最低利用期間の縛りはなく、管理画面から簡単に解約できます。
なお、無料トライアル期間中に解約した場合は費用負担が一切ないので、安心して試すことができます。
また、「Square請求書」以外の『Square(スクエア)』のサービスも契約期間の縛りや違約金はなく、月額固定費もありません。決済手数料のみで、利用した時だけ費用が発生します。
『Square(スクエア)』は、事前にアカウントを作成し審査を通過しておくと、導入がスムーズです。アカウントをお持ちでない方は、以下からアカウント作成を済ませておくと良いでしょう。
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プラスプランに加入した方が良い事業者
「Square請求書」のプラスプランは以下のような事業者におすすめです。
- 長期プロジェクトや複雑な支払いスケジュールを扱う事業者
- 複数の顧客に、同じ内容の請求書を一括して送信した事業者
- 複数の見積案を提示し、効率的に請求書に変換したい事業者
- 請求書のデザインや詳細情報にこだわりたい事業者
とくに、建設業、リフォーム業者、長期システム開発プロジェクトに携わるエンジニアなど、複数案件や長期プロジェクトを一元管理する必要がある事業者はプラスプランへの加入がおすすめです。
「プロジェクト管理」機能を活用することで、複数のプロジェクトを一元管理できたり、プロジェクトに関連する情報を1か所にまとめて顧客と共有できるため、大幅な業務効率の向上に期待できます。
プラスプランへのアップグレード手順【画像付き】
「Square請求書」のプラスプランへのアップグレードはSquareデータ(Squareの管理画面)から行います。
Squareデータの利用にはSquareアカウントが必要ですので、まだSquareアカウントを作成していない方は以下のリンクから作成頂くとスムーズです。
【申込無料】アカウント開設はこちら
それでは、プラスプランへのアップグレード手順を画像付きで解説します。
※メニューが展開されていない場合は上部の「≡」をクリック
※無料トライアル期間内にプランダウンまたは解約すれば料金は発生しません。
まとめ|無料プランとプラスプランの選び方
- 長期プロジェクトや複雑な支払いスケジュールを扱う事業者
- 複数の顧客に、同じ内容の請求書を一括して送信した事業者
- 複数の見積案を提示し、効率的に請求書に変換したい事業者
- 請求書のデザインや詳細情報にこだわりたい事業者
以上、「Square請求書」の無料プランとプラスプランの違いをテーマに解説しました。
「Square請求書」は、無料プランでも基本的な請求業務には充分対応できます。しかし、多くの取引先に同じ内容の請求書を発行したり、長期的なプロジェクト管理が必要な業種は、プラスプランにグレードアップすることで、業務効率が大幅に向上します。
『Square(スクエア)』は、カード決済を受け付けない限り費用負担がありません。また、「Square請求書」のプラスプランは30日間の無料トライアルを提供しているので、興味がある方は実際に使い勝手を試してみることをおすすめします。
Squareアカウントは以下から簡単に申込みできるので、興味がある方はぜひ登録してみてください。
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