企業間の売掛金を買い取ってくれるファクタリングサービス「OLTA(オルタ)」。
ファクタリングサービスは、法人間取引のみといったサービスが多い中、「OLTA(オルタ)」ではフリーランス・個人事業主でも利用可能なサービスです。
この記事では個人事業主として働く私が「OLTA(オルタ)」を実際に利用した経験談を基に、申し込み方法から必要書類、審査から入金までのスピード、手数料まで徹底的に解説していきます。
OLTA(オルタ)はどんなサービス?
OLTA(オルタ)は、OLTA株式会社が提供するオンライン完結型のファクタリングサービスです。
ファクタリング (factoring) とは、他人が有する売掛債権を買い取って、その債権の回収を行う金融サービスを指す。
OLTA(オルタ)は新しい資金調達の方法として、入金前の請求書を買い取ってくれるのです。
ファクタリングは、金融機関や消費者金融での融資ではないため、信用情報や現在の借入額に関係なく、資金調達することができます。
OLTA(オルタ)の5つの特徴
審査から入金まで全てオンライン上で完結
OLTA(オルタ)は、申し込みから審査、買取金の入金まで全てオンライン上で完結します。
AIを使った独自のスコアリングをより審査を行うため、スピーディかつ安価な手数料で請求書を買い取りしてもらうことが可能です。
他社サービスの場合、面談必須のサービスも少なくないため、申し込みから審査結果がわかるまで時間が掛かってしまうことも少なくありません。
審査スピードが早い
AIスコアリングを導入しているため、申し込みから審査、入金まで24時間以内に完了します。
初回利用時は書類確認や電話ヒアリングがあるため、多少時間が掛かりますが、他社サービスと比較しても非常にスムーズな印象です。
私が過去3回、OLTA(オルタ)を利用した際、申し込みから審査結果の連絡までにかかった時間は以下の通り。
申し込み日時 | 審査結果の連絡日時 | |
---|---|---|
1回目 | 2019年10月21日(月)16:38 | 2019年10月23日(水)12:48 |
2回目 | 2019年11月7日(木)8:37 | 2019年11月7日(木) 18:54 |
3回目 | 2019年11月26日(火) 2:48 | 2019年11月26日(火) 16:38 |
初回利用時の審査に時間が掛かった理由は、「書類不備があったこと」「電話ヒアリングの対応に遅れてしまったこと」が主な理由です。
審査後は、マイページ上から簡単な契約手続きを行うと「約1時間」ほどで指定金融機関に振り込まれます。
個人事業主・フリーランスでもOK
OLTA(オルタ)は、個人事業主・フリーランスでも利用することができます。
ただし、買取可能な請求書は、法人・官公庁との取引に関するものだけです。
これは、OLTA(オルタ)の審査基準が「請求先の信用情報を重視している」ためです。
個人事業主・フリーランス、個人への請求書は買取り対象外です。
少額の請求書でも買取OK!しかも手数料が安い
買い取り対象の請求書は下限・上限ともに設けられておりません。
極端な話ですが、1万円の請求書でも買い取ってもらうことができるわけです。
また、買取手数料は2%~9%と業界最低水準。
手数料の上限料率が設定されているため、
手元の請求書の最低買い取り額を把握した上で、申し込みができます。
他社サービスの場合、最低2%~と謳っていても、
「最低50万円以上の請求書のみ」
「少額の場合は買取手数料20%」
など、条件が厳しいことも少なくありません。
2社間取引なので、請求先に知られることなく買取可能
OLTA(オルタ)のファクタリングは2者間取引のため、取引先にサービスを利用したことを知られることなく、利用することができます。
3社間ファクタリングの場合、請求先の企業への連絡が入り、契約手続きを行ってもらう必要があるため、利用のハードルが高いのです。
3社間ファクタリングのメリットは審査が通りやすく、手数料が安いことが挙げられます。
しかし、OLTA(オルタ)は2者間取引ながら手数料率・審査ハードルともに3社間ファクタリングと同水準で買い取りを行っています。
買取できない請求書
OLTA(オルタ)では、以下のような請求書は買取対象外です。
- 前払金の請求書
- 個人事業主やフリーランス・個人向けの請求書
- 取引の実態が確認できない請求書
- 支払期日が過ぎている請求書
ファクタリングサービス全般に言えることですが、「翌月分の業務委託料」など前払い金・前受金の請求書は買取ってもらえません。
また、個人事業主・フリーランス、個人に対しての請求書は買取対象外です。
「OLTA(オルタ)」の申し込みの流れ
公式サイトからメールアドレス・希望のパスワードを入力し、会員登録&買い取り申請を行います。
初回の申し込みは会員登録時に併せて行います。案内に沿って、申し込みを行いましょう。
取引を確認できる資料として「金融機関の取引履歴」「決算書(個人事業主の場合は確定申告書)」など提出可能な書類をアップロードします。
初回申し込みに限り、申し込み情報を基に簡単なヒアリングが電話で行なわれます。
審査結果は登録したメール宛に届きます。審査結果の可否を問わずメールが入りますので、申し込み後はメール確認を忘れないようにしましょう。
審査が可決された場合は、管理画面より契約手続きを行います。手数料など買取条件に納得できない場合は、キャンセルすることができます。
契約完了後、1時間前後で指定口座に入金されます。
「OLTA(オルタ)」の請求書買取申し込みに必要な書類
OLTA(オルタ)の申し込みに必要な書類は以下の5点。
- 直近の決算書(個人の場合は、確定申告書Bと青色申告決算書)
- 銀行口座の過去7か月の入出金履歴
- 買取希望の請求書
- 代表者の顔写真付き身分証明書
- 取引の実態を証明する書類
取引の実態を証明する「契約書」「お見積書」「注文書」といった書類は多ければ多いほど、審査が通りやすくなります。
こういった必要書類の具体例を交えて、私がOLTA(オルタ)を利用した際の流れについて解説していきます。
「OLTA(オルタ)」に個人事業主(フリーランス)が申し込んでみた
「使ってみた方が話が早いなぁ」ということで、実際に個人事業主として仕事をしている私が「OLTA(オルタ)」のファクタリングサービスを利用してみました。
まずは公式サイトから会員登録【STEP1】
まずは、OLTA(オルタ)公式サイトから「メールアドレス」と「お好みのパスワード」を入力して「無料登録して申し込む」をクリック。
ここで入力したメールアドレスに「審査結果」や「入金の案内」といった重要な連絡が入ります。
普段仕事で使っているアドレスなど日ごろから目にするものを利用するようにしましょう。
登録フォームの入力と必要書類をアップロード【STEP2】
「無料登録して申し込む」をクリック後に、OLTA(オルタ)から以下のメールが届きます。
メール内のURLをクリックし、登録フォームに従っての各項目の入力と身分証明書をアップロードします。
身分証明書は、「免許証」「パスポート」のいずれかと案内がありますが、どちらもない場合には「顔写真付きの身分証」であれば申し込みが可能なようです。
私はどちらもなかったので、「マイナンバーカード」で登録を行いました。
初期審査に関する回答と電話ヒアリング【STEP3】
初めての申し込み時のみですが、初期審査に関する回答と電話でのヒアリングが行われます。
申し込み後に回答フォームがメールで送られてくるので、各フォームを入力しましょう。
内容は、申し込みと重複するものもありますが、従業員数や税理士との契約の有無など32項目。
回答フォームを基にした電話でのヒアリングが行われます。
請求書の買取の本申し込み【STEP4】
回答フォームへの入力と電話ヒアリングの後は、買取希望の請求書の本申し込みを行います。
本申し込み時には、
- 直近の決算書(個人の場合は、確定申告書Bと青色申告決算書)※初回時のみ
- 買取希望の請求書
- 金融機関の取引履歴
- 取引の実態が確認できる書類
上記の書類提出が必要です。
「取引の実態が確認できる書類」は、契約書やお見積書、納品物のデータなど多ければ多いほど、審査が通りやすくなります。
私の場合、取引の証拠となる書類として以下の書類を提出しました。
- 基本取引契約書
- お見積書
- 納品物のデータ
私が買取を依頼した請求書は、デザインデータの制作と印刷に関するものでしたので、納品データも併せて提出しました。
例えばですが、ウェブ制作の請求書であれば、ドメイン・サーバーの明細、ホームページURLなどを併せて提出すると良いでしょう。
請求書の買取の本審査【STEP5】
本申し込み後は、審査結果を待ちます。
申し込みに不備がある場合には、電話orメールで連絡が入ります。
申し込み不備の詳細については、マイページから確認することができるので、必要に応じて書類提出や不足している情報の提出を行いましょう。
審査結果は、申し込み不備や追加での確認の有無にもよりますが、今回の場合、朝9時ごろに申し込みを行い、その日の夕方16時ごろに審査に通過しました。
審査に通過した場合は以下のメールが届きます。
審査否決の場合は以下のメールが届きます。
買取条件を確認して契約【STEP6】
審査完了後は、マイページから買い取り手数料など買取条件の詳細を確認することができます。
買い取りを希望する場合には、サービス規定を確認の上、契約に同意をすればOKです。
契約手続きはマイページの案内に沿って、ボタンをクリックするだけなので、非常に簡単です。
条件が気に入らない場合には、「買取キャンセル」も可能です。
入金は契約完了から1時間程度【STEP7】
契約手続き完了からおおよそ1時間程度で入金されました。
OLTA(オルタ)からの入金は、「三菱UFJ銀行」から振り込まれます。
「三菱UFJ銀行」は、24時間365日即時振込に対応しているため、他行の場合や金融機関の営業時間外でも当日中に入金されます。
取引先からの入金後はOLTA(オルタ)へ振込を忘れずに【STEP8】
取引先からの請求書の売上が入金されたら、OLTA(オルタ)への振込を忘れないようにしましょう。
二社間ファクタリングなので、OLTA(オルタ)から取引先へ連絡が入ることは基本的にはありませんが、入金を忘れてしまうと先方に確認の連絡が入ることがあります。
また、入金予定日を過ぎても取引先から入金がない場合は、OLTA(オルタ)への連絡も忘れないようにしましょう。
ちなみに、過去の請求書買取の明細は、マイページからいつでも確認することができます。
2回目以降の申し込みについて
2回目以降の申し込みは、「請求書の買取の本申し込み【STEP4】」以降の手続きで買取依頼ができるため、非常にスムーズです。
前回と同じ取引先であれば、取引の実態確認がスムーズなため、比較的審査に通過しやすいようです。
もちろん、別の取引先の請求書の買取依頼も可能です。
実際に買取してもらった3件の請求書買取額と手数料は?
私が請求書を買い取ってもらったのは、計3回。
請求書の買い取りは、請求書の額面全額ではなく、必要な金額を申し込み時に指定することができます。
請求書額面 | 買取金額 | 買取手数料(金額) | 買取手数料(料率) | |
---|---|---|---|---|
1回目 | 110000 円 | 100000円 | 8108円 | 7.50% |
2回目 | 254320円 | 240000 円 | 7422円 | 3.00% |
3回目 | 313500 円 | 200000 円 | 6185円 | 3.00% |
初回の買い取りは手数料7.5%と少し高い印象でしたが、2回目以降は3%と買い取り金額のわりには低料率で買い取ってもらうことができました。
買取手数料は、買取金額だけでなく、取引先との信用情報や過去の利用実績で決まります。
つまり、取引先の規模が大きく、OLTA(オルタ)の利用回数が多ければ多いほど、手数料が安くなるようです。
【まとめ】OLTA(オルタ)はこんな人におすすめ!
こんなお悩みをお持ちの方は、ファクタリングを利用してみてはいかがでしょうか。
「資金繰りに困っている」
「次の入金まで資金が足りない」
実際に申し込みを行った感想としては、サイト上がしっかり作られているので、サイトの案内に沿って簡単に申し込みができました。
初回申し込み時は、確認や書類提出が多いため、当日買取はできませんでしたが、翌日入金してもらえました。
2回目以降は、同じ取引先の請求書であれば、当日中に審査から入金まで完了したため、買取スピードはかなり早い印象です。
ファクタリングはカードローンや消費者金融と異なり、信用情報に関係なく、現金を手にすることができるので、借り入れができない事業者にもおすすめです。
緊急時の資金調達の一つとして、事前に会員登録しておくと良いでしょう。
類似サービスであるGMOが提供する「FREENANCE(フリーナンス)の即日払い」の記事もぜひご覧ください。
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