スマレジの使おうと思ってるけど、お店に合わなかったときってすぐ辞められるのかしら?
移転でお店を休業するとき、スマレジの契約って一時的に停止できるのかな?
こんな疑問を抱いている方に向けて、スマレジの契約期間や解約、プラン変更について詳しく解説します。
冒頭では、解約しなくても、費用を抑えつつスマレジのデータを残し、営業再開もスムーズにできる便利な機能を紹介します。その後、スマレジの契約期間や解約・プラン変更時の料金、注意点について詳しく解説し、最後に具体的な操作手順も紹介していきます。
スマレジの解約を考えている方だけでなく、これからスマレジを導入しようとしている方が無駄な費用負担や手間なく、スマレジを活用できる情報をお届けします。
ぜひ最後までご覧ください。
解約前に知っておくと便利なスタンダードプランと休止機能
『スマレジ
しかし、スマレジでは解約をせずに月額無料のスタンダードプランや、休止機能を使うことで、費用発生せず、店舗データを維持することができます。
それぞれの機能のついて詳しくみていきましょう。
スタンダードプラン
有料プランを契約しても翌月から月額無料のスタンダードプランに変更することができます。
『スマレジ
もし、上位プランからスタンダードプランに移行した場合、顧客情報や在庫情報の閲覧はできませんが、データ自体はアカウント内に保持されます。再びプランを上げることで、これらのデータの利用や閲覧が可能になります。
注意点としては、スタンダードプランでは複数店舗でスマレジを利用している場合でも、データを残せるのは選択した1店舗のみとなります。
そのため、複数店舗のうち、一部店舗を休業する場合には後述する休止機能を使うことをおすすめします。
休止機能
スタンダードプランでは、データを残せるのは1店舗のみとなります。
そのため、複数店舗で『スマレジ
この機能を使えば、休業店舗の翌月以降の月額利用料の負担なく、店舗情報や売上データを残すことができます。
具体的な操作手順は当記事後半で詳しく解説していきます。
スマレジの有料プランの契約期間は1か月単位
『スマレジ
少しややこしいのですが、スマレジの利用規約上は契約期間が1年間とされております。しかし、プラン変更に関する明確な規定はなく、プラン変更と解約は1か月単位で行うことができます。
これは規約内の「個別規定」の項目で以下の通り定められております。。
個別規程において、本利用規約の一部の適用を排除し、又は本利用規約と異なる事項を定めた場合、当該部分については、当該個別規程が優先的に適用されるものとします。
「スマレジ」サービス利用規約
つまり、利用規約と個別規定の内容に矛盾が生じる場合、個別規定が優先されるということです。
スマレジの有料プラン申込時の注釈には以下の記載が確認できます。
スマレジ契約内容変更画面から引用
上述の通り、月末までに解約手続きを完了すれば、当月中の有料プラン解約が可能です。
スマレジの解約やプラン変更の申請はいつでもOK!事前予約にも対応
『スマレジ
プランアップは、月途中でも適用でき、利用料は変更月の残日数に応じて日割り計算されます。
解約・プランダウンは、解約希望月の月末までの利用となり、月末までそのプランが適用されます。利用料の日割り計算は行われません。
また、当月いっぱいで解約・プランダウンする場合、申請日の翌日がスマレジの営業日である必要があります。スマレジの休業日は土・日・祝日に加えて、夏季休暇と年末年始休暇があります。
2023年の夏季休暇と年末年始休暇の期間は以下の通りです。
- 夏季休暇:2023年8月14日(月)〜8月16日(水)
- 年末年始休暇:2023年12月30日(土)~2024年1月3日(水)
スマレジの休業日に解約・プランダウンの申請を行った場合、翌営業日に処理されます。年末年始休暇は月を跨ぐため、12月いっぱいで閉業し、スマレジの解約を検討している飲食店などは注意が必要です。
解約やプランダウンの適用タイミングは事前に予約可能なので、前もって手続きを進めておくと良いでしょう。
スマレジの解約やプラン変更時の料金は?違約金はある?
『スマレジ
以下に、それぞれの状況でどのような料金が発生するのかを詳しく説明します。
- 解約・プランダウン
-
月途中での解約・プランダウンはできず、解約申請した当月の利用料は1か月分発生します。ただし、契約中のプランは月末まで利用できます。
- プランアップ
-
適用日に合わせて日割りが適用されます。つまり、月途中でプランを上げた場合でも、適用日から月末までの日数に応じた利用料のみの負担となります。
次に、具体的な例を用いて、解約やプラン変更時の料金について詳しく見ていきましょう。
月途中に解約・プランダウンをした場合
解約やプランダウンを月途中で行った場合でも、解約月の末日まで利用でき、その月の利用料は一か月分全額が発生します。
例えば、2023年1月5日に解約やプランダウンをした場合は、最短での解約は1月31日となります。
また、解約・プランダウンの締め日は解約希望月の最終営業日の前日となります。
例えば、2023年1月であれば1月30日が解約・プランダウンの締め日となります。
月末日がスマレジの休業日の場合、解約・プランダウンの締め日はその分前倒しとなります。
2023年度の各月の解約・プランダウンの締め日
プランダウン・解約月 | 申請の締め日 |
---|---|
2023年1月 | 1月30日(月) |
2023年2月 | 2月27日(月) |
2023年3月 | 3月30日(木) |
2023年4月 | 4月27日(木) |
2023年5月 | 5月30日(火) |
2023年6月 | 6月29日(木) |
2023年7月 | 7月30日(日) |
2023年8月 | 8月30日(水) |
2023年9月 | 9月28日(木) |
2023年10月 | 10月30日(月) |
2023年11月 | 11月29日(水) |
2023年12月 | 12月28日(木) ※年末年始休暇により前倒しになる可能性あり |
なお、解約・プランダウンは事前申請ができるので、店舗の休業や閉業などが決まった時点で申請を進めておくことをおすすめします。
月途中にプランアップした場合
『スマレジ
計算式
既存プランの料金 +( 新プランの利用料と既存プランの利用料の差額 ÷ 月の日数)× 残日数)
=プランアップ月の料金
なお、小数点以下は切り捨てとなります。
例えば、1月15日にスタンダードプラン(無料)からプレミアムプラン(月額5,500円)にプランアップした場合の計算は次のようになります。
0円+(( 5,500円 – 0円 ) ÷ 31日 )× 17日 )
=プランアップ月の料金:3,016円
また、1月25日にプレミアムプラン(月額5,500円)からフードビジネスプラン(月額12,100円)にプランアップした場合の計算は次のようになります。
5,500円+((12,100円-5,500円 ) ÷ 31日 )× 7日 )
=プランアップ月の料金:6,990円
このように、プランアップの際は利用日数に応じた料金のみが請求されるため、月途中でも必要以上に費用を支払うことはありません。
無料トライアル期間中にプランアップした場合
『スマレジ
この期間中に有料プランにプランアップした場合、無料トライアル期間が終了した月から料金が発生します。その際、月を跨ぐ場合は日割り計算されます。
計算式
(新プランの料金 ÷ 月の日数) × 残日数
=無料トライアル期間終了後の初月の料金
例えば、1月1日に無料トライアルを開始した場合、1月30日に終了します。この期間中にプレミアムプラン(月額5,500円)にプランアップした場合、1月の料金は以下のように計算されます
( 5,500円 ÷ 31日 )× 1日
=無料トライアル期間終了後の初月の料金:177円
また、1月15日に無料トライアルを開始した場合、2月13日に終了します。この期間中にプレミアムプラン(月額5,500円)にプランアップした場合、無料トライアル期間が月を跨ぐため、1月は料金の発生はなく、2月の料金は以下のように計算されます。
( 5,500円 ÷ 28日 )× 15日
=無料トライアル期間終了後の初月の料金:2,946円
つまり、無料トライアル期間中にスマレジの導入を早めに進めることで、お得になるわけです。スマレジを検討している方は、まずはショールームやオンライン相談を利用して、スマレジの基本的な使い方や機能を把握した上で、無料トライアルを利用することをおすすめします。
月途中に2回以上プランアップした場合
『スマレジ
計算式
既存プランの料金 +( 月末終了時点の新プランの利用料と既存プランの利用料の差額 ÷ 月の日数)× 残日数)
=プランアップ月の料金
例えば、1月10日にプレミアムプラン(月額5,000円)からプレミアムプラスプラン(月額8,800円)にプランアップし、1月25日にフードビジネスプラン(月額12,100)にプランアップした場合の計算は次のようになります。
5500円+(( 12,100円 – 5,500円 ) ÷ 31日 )× 22日 )
=プランアップ月の料金:10,183円
また、1月10日にプレミアムプラン(月額5,000円)からフードビジネスプラン(月額12,100)にプランアップし、1月25日にプレミアムプラスプラン(月額8,800円)にプランダウンした場合の計算は以下の通りです。
5500円+(( 8,800円 – 5,500円 ) ÷ 31日 )× 22日 )
=プランアップ月の料金:7,841円
ちなみに、同月中にプランダウンが行われても、既存プランより上位のプランであれば、日割り計算が適用されます。
つまり、月途中で複数回のプラン変更を行った場合でも、必要以上の費用負担なく、自由にプラン変更することができます。
月途中にプランアップし、プランを戻した場合
『スマレジ
そのため、「上位プランの機能に興味があるからプランを上げたけど、やっぱり必要ない」という場合でも同月中であれば費用負担なくプランを元に戻すことができます。
これにより、一時的に特定の機能が必要な場合でも安心して上位プランを試すことができます。
スマレジの解約・プランダウン時の注意点
『スマレジ
- 解約時はデータがすべて削除される
- スタンダードプラン(無料プラン)で残せるデータは1店舗のみ
- 店舗ごとにプラン変更ができない
- 解約・プランダウンの場合は利用料の日割り適用がない
- スタンダードプラン(無料プラン)利用時の解約申請は即時適用となる
- サブスクプランを契約している場合は、書面での解約申請が必要
- 補助金利用時は契約期間が異なる場合がある
これらのポイントを理解することで、スムーズに解約やプラン変更を進められるだけでなく、費用負担や手間を最小限に抑えることができるでしょう。
これまでの内容の繰り返しとなる点もございますが、改めて確認しておくため、一つずつ詳しく解説していきます。
解約時はデータがすべて削除される
『スマレジ
各データはCSV形式で出力することができますが、スマレジの利用期間が長いほど、データ量が膨大になり、その管理は非常に大変です。
そのため、スタンダードプラン(無料プラン)や休止機能を利用し、データを保持することをおすすめします。再び有料プランを契約する際に、登録していた情報や売上データをそのまま利用できます。
とくに、一時的な休業などによって解約を検討している場合は、再開時に無駄な手間をかけずにスムーズに営業を再開できます。
スタンダードプラン(無料プラン)で残せるデータは1店舗のみ
スタンダードプラン(無料プラン)で保持できるデータは、1店舗のみです。
複数店舗を運営している場合、どの店舗のデータを保持するか選ぶ必要があります。商品、スタッフ、顧客情報などは全店舗間で共有されるため、データは残せますが、各店舗の設定や売上データは保存されません。
もし、『スマレジ
ただし、休止機能を利用するには、少なくとも1店舗がプレミアムプランを契約している必要があります。つまり、全店舗が休業する場合でも、1店舗分のプレミアムプランの料金(月額5,500円)は発生します。
店舗ごとにプラン変更ができない
『スマレジ
例えば、店舗Aと店舗Bがあり、店舗Aでフードビジネスプラン、店舗Bでプレミアムプランといった形で利用することはできません。一部の店舗で上位プランの機能を使用したい場合は、全ての店舗を同一の上位プランにしなければなりません。
ただし、店舗ごとにスマレジアカウントを作成し、異なる契約IDを使用することで、店舗ごとに異なるプランを利用できます。しかし、この方法だと、各契約IDごとに商品やスタッフ情報を登録する必要があり、顧客情報も共有できません。
また、店舗間の売上分析も行えないため、スマレジの本来の機能を最大限に活用することが難しいというデメリットも存在します。
解約・プランダウンの場合は利用料の日割りはされない
前述した『スマレジの解約やプラン変更時の料金は?違約金はある?』の項でも解説した通り、『スマレジ
そのため、月途中での解約やプランダウンでも、その月の利用料は全額発生します。
無料プラン利用時の解約申請は即時適用となる
有料プランの解約日は、申請時に希望した解約月の末日となりますが、スタンダードプラン(無料プラン)の場合、解約申請をした瞬間から解約されます。
解約を申請した直後から『スマレジ
また、スタンダードプラン(無料プラン)はアカウントを残していても、費用発生がないので、解約せずにそのままに残しておいても問題ないでしょう。
サブスクプランを契約している場合は、書面での解約申請が必要
『スマレジ
解約書類は、解約申請から2営業日ほどで発送されます。受け取り次第、返送し、スマレジが受け取って処理を完了すると解約が成立します。
通常であれば、月の最終営業日の前日までに解約申請を行えば当月中に解約ができますが、サブスクプランの場合は、書類での手続きが必要なため、実質的な締め日は前倒しとなります。
補助金利用時は契約期間が異なる場合がある
これは『スマレジ
例えば、IT導入補助金を利用してスマレジを導入した場合、2年間は解約NGとなります。つまり、実質的に2年間の契約の縛りが生まれるため、注意が必要です。
しかし、IT導入補助金を利用すると、通常に比べて半額以下の費用負担でスマレジを導入できるため、費用面でのメリットは大きいです。
詳しくは以下の記事で解説しておりますので、興味がある方はご確認ください。
スマレジの解約方法
『スマレジ
スマレジのプラン変更方法
『スマレジ
一時的に費用発生を抑えたい場合には後述する『休止機能の設定』をご確認ください。
※「レジ端末の追加」や「CCT端末(決済端末)連携」、「タイムカード機能」などオプションを利用する場合はそれぞれ設定
ここでは、
- プレミアムプランを2店舗
- セルフレジ1台
上記を設定しております。
なお、変更手続き直後から新プランの各機能が利用可能になります。
スマレジの休止機能の設定方法
『スマレジ
また、休止機能はスマレジで複数店舗でスマレジを利用している場合のみ使える機能です。全店舗を休業し、全店舗のデータを維持するには、最低1店舗は有料プランを継続する必要があります。
1店舗のみで利用している場合は『プラン変更の設定方法』からスタンダードプランに変更しましょう。
「端末にこの店舗が設定されているため、休止できません」と表示される場合
レジ端末が店舗と紐づいていると休止状態にできません。
上記のような表示が出た場合は登録しているレジ端末を削除する必要があります。
レジ端末の削除手順は以下の通りです。
2店舗あるうちの1店舗を休止する場合は、「店舗数2⇒1」といった形で変更します。
まとめ
- 【有料プランの契約は1か月単位】解約・プランダウン時の解約日は月末、プランアップ時は日割りが適用
- 【無料プラン・休止機能】毎月の費用負担なく、スマレジ内の各データを保持できる
- 【補助金・サブスクプラン利用時】契約期間の縛りや、解約時の書面手続きが必要な場合がある
以上、『スマレジ
一般的にタブレットPOSレジは1年ごとの契約が多い中、スマレジは1か月単位の契約と柔軟性に優れています。
また、月額無料のスタンダードプランや休止機能など、スマレジを一時的に利用しない期間は費用発生なく、データを保持できます。これはスムーズに営業が再開できるだけでなく、休業時のランニングコストを抑えることができます。
直近ではコロナウイルスの影響で休業せざるを得ない状況の追い込まれたお店も少なくないと思います。このような不足の事態が発生し、営業ができない場合に余計な費用負担の必要がない点はスマレジを利用するメリットの一つです。
現在、スマレジの解約を考えている方だけでなく、これからスマレジを導入しようとしている方も、こうした契約の柔軟性を加味した上で検討してみてはいかがでしょう?
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