スマレジの導入を検討しているけれど、初期費用や月額料金が気になる…
2023年度のIT導入補助金の公募がはじまったけど、スマレジの導入って使えるのかな…?
このようなお悩みをお持ちの方に向けて、『スマレジ』の導入に関連するIT導入補助金の詳細について徹底解説します。
結論として、『スマレジ』の導入に2023年度のIT導入補助金は利用可能です。
また、IT導入補助金を利用することで、通常の半額以下の費用負担でスマレジに導入することができます。
IT導入補助金を使ってスマレジを導入した場合の実質負担
プラン | 実質負担 | |
---|---|---|
【全業種】 プレミアムプラスプラン | 通常459,200円 ⇒154,800円 | 66%OFF 約 |
【小売業】 リテールビジネスプラン | 通常661,600円 ⇒205,400円 | 69%OFF 約 |
【飲食業】 フードビジネスプラン | 通常538,400~694,200 ⇒174,600~328,600円 円 | 約57~68%OFF |
でも、補助金の申請って難しいんじゃない?
たしかに、補助金の申請は簡単ではありませんが、『スマレジ』が支援事業者として申請をサポートしてくれるため、初めて補助金申請を行う方でも安心して利用できます。
この記事では、IT導入補助金を『スマレジ』で利用する場合の具体的な補助上限や補助率、補助対象といった基本的な情報から『スマレジ』でIT導入補助金を活用した場合に実際にどのくらいの費用削減ができるのか、また利用する上での注意点まで徹底解説していきます。
そもそも、スマレジの導入に2023年度のIT導入補助金って使えるの?
冒頭でもお伝えした通り、『スマレジ
以下の通り、2023年度のIT導入補助金の「支援事業者」として登録されております。
念のため、『スマレジ』側に確認を取ったところ、以下のような回答を頂きました。
- 2023年度のIT導入補助金に関して、スマレジが支援事業者として記載されていることを確認しました。補助金は対象でしょうか?
-
ご認識の通り、スマレジは2023年IT補助金対象になりました。
- この補助金の申請について、スマレジ様からのサポートは2022年度と同様に可能でしょうか?
-
はい、同様に対応可能です。
上述の通り、2023年度もIT導入補助金の対象となるようです。
また、2022年度と同様にサポート対応が可能とのことなので、IT導入補助金について相談をしたい方は、ショールームやオンライン相談を利用してみることをおすすめします。
それでは、IT導入補助金を『スマレジ』で使う上での基本的な情報をまとめていきます。
IT導入補助金とは
IT導入補助金は、おもに中小企業・個人事業主などの小規模事業者がITツールを導入する際の費用を補助する制度です。デジタル化による生産性向上を目指す企業の支援が目的となります。
この制度を活用することで、最新のITツールを通常の半額以上の費用負担で導入ができ、業務効率化や売上アップを図ることができます。
5つの申請区分
2023年度のIT導入補助金では、導入したいITツールやその目的によって、以下の5つの申請区分に分かれています。
- 通常枠(A・B類型) 【スマレジ対象】
-
賃上げやインボイスなどこれからの制度変更に対応する上で、生産向上のため必要なITツールの導入費用を支援します。おもにソフトウェアやクラウド利用料が対象で、周辺機器(ハードウェア)は補助の対象外です。
- セキュリティ対策推進枠
-
サイバー攻撃などサイバーセキュリティ問題に対処するために、必要なサービス料金を一部支援します。
- デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型) 【スマレジ対象】
-
インボイス対応や業務効率化・売上アップを支援します。会計、受発注、決済、ECの1機能以上を有するソフトウェアに加え、周辺機器(ハードウェア)も補助対象です。
- デジタル化基盤導入枠(複数社連携IT導入類型)
-
複数の企業が共同でデジタルシステムを導入する際の費用を補助します。
- デジタル基盤導入枠(商流一括インボイス対応類型)
-
発注者がインボイス制度に対応したITツールを導入し、それを取引先が無料で利用できるように支援します。中小企業や小規模事業者を対象とし、発注者側は大企業も含まれます。
『スマレジ
どちらもスマレジのクラウド利用料(月額費用)や導入サポート費用は補助対象となり、「デジタル化基盤導入枠」ではさらに周辺機器(ハードウェア)も補助対象となります。
IT導入補助金の補助対象経費・上限額・下限額・補助率
補助金の上限額は一定の範囲内で、補助率は申請枠によって異なります。
スマレジの導入には「通常枠」と「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)」のいずれかの枠が利用でき、最大で費用の3/4、上限450万円まで補助を受けることができます。
ここでは、『スマレジ
「通常枠」の補助対象経費・上限額・下限額・補助率
類型 | 通常枠 | |
---|---|---|
A類型 | B類型 | |
補助額 | 5万円〜150万円未満 | 150万円〜450万円以下 |
機能要件 | 1プロセス以上 | 4プロセス以上 |
補助率 | 1/2以内 | |
対象経費 | ソフトウェア購入費 クラウド利用費(クラウド利用料2年分) 導入関連費 | |
スマレジにおける該当するサービス | スマレジの有料プラン スマレジの有料プラン+特定の拡張アプリ スマレジの有料プラン+特定の拡張アプリ+特定の外部システム 上記の導入サポート |
「通常枠」は最大450万円までの補助を受けることができます。ただし、対象となるのはソフトウェアのみで、iPadやプリンターなどの周辺機器(ハードウェア)は含まれません。
また、「通常枠」では、1つ以上の「プロセス」を改善するソフトウェアが対象となります。プロセスとは、業務工程のことで、その改善により生産性向上が見込まれるものを指します。
機能要件にあるプロセスとは、生産性向上に貢献する可能性がある業務工程を指します。
少しわかりにくいのでいくつか具体例を挙げてみましょう。
共通プロセス
- POSレジシステムを導入し、支払い処理を効率化する
- 受発注システムを導入し、在庫切れを防ぎ、商品のロスを減らす
- 在庫管理システムを導入し、在庫管理や物流計画を最適化する
- 顧客管理システムを導入し、顧客情報の一元管理や営業の効率化を図る
- 会計システムを導入し、会計処理や請求書の発行を自動化する
- 人事管理システムを導入し、人事評価や勤怠管理を効率化する
業種特化型業務プロセス
- 小売業で賞味期限管理システムを導入し、商品の賞味期限を一括管理し、期限切れのリスク減らす
- 飲食業でレシピ管理システムを導入し、調理工程の効率化を図る
- 宿泊業でサイトコントローラーを導入し、ネット予約の一元管理を行う
上記はあくまで一部のプロセスを例にしただけなので、上記以外にも様々なプロセスが対象要件となります。
スマレジでは、有料プランや拡張アプリの2年分の月額利用料や導入サポート費用が補助対象となりますが、周辺機器の購入代金は補助対象外です。また、補助率も1/2と「デジタル化基盤導入枠」と比べると割合が少ないです。
このことからスマレジの導入では後述する「デジタル化基盤導入枠」の利用がおすすめです。
「デジタル化基盤導入枠」の補助対象経費・上限額・下限額・補助率
「デジタル化基盤導入枠」では「通常枠」では対象外となる周辺機器(ハードウェア)も補助対象となります。
具体的な補助額や補助率は以下の通りです。
ソフトウェア関連
類型 | デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型) | |
---|---|---|
補助額 | 0~50万円以下 | 50万円超~350万円 |
機能要件 | 会計・受発注・決済・ECのうち、1機能以上 | 会計・受発注・決済・ECのうち、2機能以上 |
補助率 | 3/4以内 | 2/3以内 |
対象経費 | ソフトウェア購入費 クラウド利用費(クラウド利用料2年分) 導入関連費 | |
スマレジにおける該当するサービス | スマレジの有料プラン 上記の導入サポート |
ハードウェア関連
類型 | デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型) | |
---|---|---|
補助額 | 10万円 | 20万円 |
機能要件 | 会計、受発注、決済、ECのいずれかの機能を活用するためのもの | |
補助率 | 1/2以内 | |
対象経費 | PC タブレット プリンター スキャナー・複合機 | レジ・券売機等 |
スマレジにおける該当するサービス | 該当なし | iPad プリンター キャッシュドロア バーコードリーダー カスタマーディスプレイ |
ソフトウェア関連では最大350万円、ハードウェア関連では最大20万円、合計で最大370万円の補助が受けられます。また、ソフトウェア関連の補助率は最大3/4と、「通常枠」より補助割合が大きいです。
デジタル化基盤導入枠 | 通常枠 | |
---|---|---|
補助率 | 3/4 | 1/2 |
対象経費 | 50万円 | 50万円 |
補助額 | 37.5万円 | 25万円 |
実質負担額 | 12.5万円 | 25万円 |
さらに、50万円以下の場合は補助対象の下限が設けられません。これは自己資金に合わせて補助金を活用できるため、資金繰りにあまり余裕がない小規模事業者にとって、大きなメリットとなります。
また、申請が比較的簡単で、採択率も高いため、IT導入補助金の申請をスムーズに進めたい方や、周辺機器を安価に購入したい方には「デジタル化基盤導入枠」が最適です。
IT導入補助金の対象事業者
IT導入補助金の対象となるのは、おもに中小企業と小規模事業者です。事業形態は法人・個人事業主のどちらも対象です。
それぞれの定義について詳しく見ていきましょう。
中小企業の定義
業種 | 資本金 | 従業員数 |
---|---|---|
製造業・建設業・運輸業 | 3億円以下 | 300人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
ゴム製品製造業 | 3億円以下 | 900人以下 |
ソフトウェア業・情報処理サービス業 | 3億円以下 | 300人以下 |
旅館業 | 5,000万円以下 | 200人以下 |
その他の業種 | 3億円以下 | 300人以下 |
小規模事業者の定義
業種 | 従業員数 |
---|---|
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) | 5人以下 |
サービス業のうち宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
製造業その他 | 20人以下 |
さらに、上記に加えて、以下の条件が設けられております。
出典:【IT導入補助金2023公式】公募要領 デジタル化基盤導入枠 (デジタル化基盤導入類型)
- 出資価格の総額の2分の1以上を同一の大企業が所有していない
- 出資価格の総額の3分の2以上を大企業が所有していない
- 大企業の役員または職員を兼ねている者が、役員総数の2分の1以上を占めていない事業場内の最低賃金が法令上の地域別最低賃金以上
- 訴訟や法令遵守上において問題を抱えていない
- 経済産業省から補助金等指定停止措置または指名停止措置を講じられていない
- 法人の場合、最低でも一度は決算を迎えている(納税証明の提出が必須事項であるため)
https://www.it-hojo.jp/r04/doc/pdf/r4_application_guidelines_digital.pdf
つまり、大企業の大きな後ろ盾を受けておらず、法律順守している事業者が対象です。ただし、法人では納税証明の提出、個人事業主では確定申告書が必要となるため、開業から1年未満の場合は対象外となります。
IT導入補助金の対象外の場合は、以下の記事で導入費用を抑える方法を紹介しておりますので、参考にしてみてください。
IT導入補助金の申請期間と締切
IT導入補助金の申請期間や締切は年度ごとに公表され、通常は「1次、2次、3次…」といった形で一定期間ごとに設けられます。各申請枠によって期間や締め切りが異なり、遅くとも締切日までに手続きを完了させることが必要です。
ここではスマレジ導入が対象となる「通常枠」と「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)」に絞って、各回の締切スケジュールを見ていきましょう。
対象回 | 通常枠 | デジタル化基盤導入枠 (デジタル化基盤導入類型) |
---|---|---|
1次締切分の締切 | 2023年4月25日(火)17:00 | 2023年4月25日(火)17:00 |
2次締切分の締切 | 2023年6月2日(金)17:00 | 2023年5月16日(火)17:00 |
3次締切分の締切 | 2023年7月10日(月)17:00 | 2023年6月2日(金)17:00 |
4次締切分の締切 | 2023年7月31日(月)17:00 | 2023年6月20日(火)17:00 |
5次締切分の締切 | 2023年8月28日 (月) 17:00 | 2023年7月10日(月)17:00 |
6次締切分の締切 | 2023年10月2日 (月) 17:00 | 2023年7月31日(月)17:00 |
7次締切分の締切 | 2023年10月30日 (月) 17:00 | 2023年8月28日 (月) 17:00 |
8次締切分の締切 | 2023年11月27日 (月) 17:00 | 2023年9月11日 (月) 17:00 |
9次締切分の締切 | 2023年12月25日 (月) 17:00 | 2023年10月2日 (月) 17:00 |
10次締切分の締切 | 2024年1月29日 (月) 17:00 | 2023年10月16日 (月) 17:00 |
11次締切分の締切 | – | 2023年10月30日 (月) 17:00 |
12次締切分の締切 | – | 2023年11月13日 (月) 17:00 |
13次締切分の締切 | – | 2023年11月27日 (月) 17:00 |
14次締切分の締切 | – | 2023年12月11日 (月) 17:00 |
15次締切分の締切 | – | 2023年12月25日 (月) 17:00 |
16次締切分の締切 | – | 2024年1月15日 (月) 17:00 |
17次締切分の締切 | – | 2024年1月29日 (月) 17:00 |
前期:https://www.it-hojo.jp/schedule/
後期:https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
以降のスケジュールは決まり次第、順次公表されます。
なお、2022年度では「通常枠」は2022年12月までに全9回、「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)」は2023年2月までに全19回、実施されました。
2022年度のスケジュールはこちら
対象回 | 通常枠 | デジタル化基盤導入枠 (デジタル化基盤導入類型) |
---|---|---|
1次締切分の締切 | 2022年5月16日(月)17:00 | 2022年4月20日(水)17:00 |
2次締切分の締切 | 2022年6月13日(月)17:00 | 2022年5月16日(月)17:00 |
3次締切分の締切 | 2022年7月11日(月)17:00 | 2022年5月30日(月)17:00 |
4次締切分の締切 | 2022年8月8日(月)17:00 | 2022年6月13日(月)17:00 |
5次締切分の締切 | 2022年9月5日(月)17:00 | 2022年6月27日(月)17:00 |
6次締切分の締切 | 2022年10月3日(月)17:00 | 2022年7月11日(月)17:00 |
7次締切分の締切 | 2022年10月31日(月)17:00 | 2022年7月25日(月)17:00 |
8次締切分の締切 | 2022年11月28日(月)17:00 | 2022年8月8日(月)17:00 |
9次締切分の締切 | 2022年12月22日(木)17:00 | 2022年8月22日(月)17:00 |
10次締切分の締切 | 実施なし | 2022年9月5日(月)17:00 |
11次締切分の締切 | 2022年9月20日(火)17:00 | |
12次締切分の締切 | 2022年10月3日(月)17:00 | |
13次締切分の締切 | 2022年10月17日(月)17:00 | |
14次締切分の締切 | 2022年10月31日(月)17:00 | |
15次締切分の締切 | 2022年11月14日(月)17:00 | |
16次締切分の締切 | 2022年11月28日(月)17:00 | |
17次締切分の締切 | 2022年12月22日(木)17:00 | |
18次締切分の締切 | 2023年1月19日(木)17:00 | |
19次締切分の締切 | 2023年2月16日(木)17:00 |
https://www.it-hojo.jp/past-it/r3-it/schedule.html
IT導入補助金は、一度審査に落ちてしまっても、採択されるまで各回の申請が可能です。ただし、申請の締め切りが近づくにつれて、申請数が増えるため、補助金の交付までに時間が掛かります。
さらに、『スマレジ
スマレジのIT導入補助金「支援事業者」としての実績
『スマレジ
IT導入支援事業者とは?
補助事業を申請者とともに実施する共同事業者(=パートナー)のことです。主に、ITツールの提案・導入及び経営診断ツールを利用した事業計画の策定の支援をはじめ、各種申請等の手続きのサポートを行います。
出典:【IT導入補助金2023公式】IT導入支援事業者・ITツール検索
https://www.it-hojo.jp/applicant/vendorlist.html
『スマレジ』は、このような支援を強化するため、IT導入や事業契約策定の支援を行うコンサルティング会社「ひふみ株式会社」と連携しています。この連携により、『スマレジ』のIT導入補助金申請はよりスムーズに、かつ採択されやすい形で進めることができます。
IT導入補助金の申請サポートは無料で、別途費用を求められることはありませんので、安心して補助金利用の相談ができます。
ちなみに、IT導入補助金の対象となるツールは、支援事業者が事務局に登録し、認定を受けたITツールのみです。例えば、『スマレジ』に似たものを例に挙げると、リクルートが提供するAirレジは、支援事業者として登録していないため、IT導入補助金の対象外です。
スマレジ導入にIT導入補助金を利用するメリットと補助対象
- スマレジの「24か月分の月額利用料」と「導入費用」が実質半額以下になる
- 導入サポートや訪問によるセットアップ、トレーニング費用も補助対象
- スマレジと連携する多様なサービスも補助対象
IT導入補助金を利用することで、『スマレジ
補助対象は「24か月分の月額利用料」と「導入費用」、訪問によるセットアップ、トレーニング費用といった「導入サポート費用」に加え、『スマレジ』と連携する多様なサービスや特定の「外部システムの費用」、さらには「周辺機器(ハードウェア)」など様々です。
『スマレジ』における補助対象とそれぞれの補助率は以下の通りです。
スマレジ導入における補助対象となる費用(デジタル化基盤導入枠)
補助対象 | 補助率 | |
---|---|---|
24か月分の月額利用料 | プレミアムプラスプラン | 2/3または3/4 |
フードビジネスプラン | ||
リテールビジネスプラン | ||
フード&リテールビジネスプラン | ||
初期導入サポート費用 | セットアップ費用 | |
トレーニング費用 | ||
アプリ・マーケット内の特定のアプリ | ||
特定の外部システムの費用 | ||
周辺機器(ハードウェア) | iPad | 1/2 |
レシートプリンター | ||
キャッシュドロア | ||
バーコードリーダー | ||
カスタマーディスプレイ | ||
送料 |
「デジタル化基盤導入枠」の場合、補助率が上限50万円で3/4、上限350万円で2/3、周辺機器では1/2となります。このため、自己負担額が実質半額以下になるのです。
しかしながら、補助率の上限が大きいため、複数店舗で『スマレジ』を導入する場合でも大幅な費用軽減が期待できます。逆に1店舗のみの導入でも下限がないため、小規模な導入でも十分に補助金のメリットを感じられるでしょう。
そして、補助金を利用することで、導入に伴う教育トレーニングや周辺機器の導入もスムーズに行えます。これにより、『スマレジ
スマレジ導入にIT導入補助金を利用した場合の具体的な補助額と実質負担額
ここでは、『スマレジ
具体例として以下の4つのケースを想定していきます。
- 【全業種】プレミアムプラスプランを導入する場合
- 【小売・アパレル】リテールビジネスプランを導入するの場合
- 【飲食】飲食店でフードビジネスプランを導入する場合
- 【複数店舗での導入】複数の店舗でスマレジを導入する場合
例1.【全業種】プレミアムプラスプランを導入する場合
プレミアムプラスプランは特定業種に特化した機能を除く、『スマレジ
プレミアムプラスプランをIT導入補助金を使って導入する場合に、補助対象となるもの、具体的な補助額、そして実質負担額は以下の通りです。
例:「プレミアムプラスプラン+レジセット+セットアップ+トレーニング」
代金 | 補助額 | 実質負担額 | ||
---|---|---|---|---|
プレミアムプラスプラン(24か月分) | 211,200円 ※月額8,800円×24か月 | 補助率3/4 158,400円 | 52,800円 | 75%OFF |
レジセット | 160,000円 | 補助率1/2 80,000円 | 80,000円 | 50%OFF |
セットアップ費用 | 44,000円 | 補助率3/4 33,000円 | 11,000円 | 75%OFF |
トレーニング費用 | 44,000円 | 補助率3/4 33,000円 | 11,000円 | 75%OFF |
合計 | 459,200円 ※24か月分の月額料金含む | 304,400円 | 154,800円 | 約66%OFF |
IT導入補助金を使った場合、304,400円も費用負担を削減することができます。
24か月分の月額利用料も補助対象となるので、「プレミアムプラスプラン」を実質的に月額2200円で利用できます。これは『スマレジ』の有料プランの中で、最も価格が低いプレミアムプラン(月額5500円)より安価です。
また、補助対象を過ぎた25か月目以降はプラン変更ができるので、実際に使ってみた上で必要な機能がない場合はプランダウンを検討することができます。
ちなみにセットアップとトレーニングの依頼は任意なので、お店側で対応する場合は費用に含まれません。
例2.【小売・アパレル】リテールビジネスプランを導入するの場合
リテールビジネスプランはプレミアムプラスプランの機能に加えて、高度な在庫管理やECサイトの一元管理、免税電子化など、より小売業に特化した機能が追加されたものです。
『スマレジ
例:「リテールビジネスプラン+レジセット+セットアップ+トレーニング」
代金 | 補助額 | 実質負担額 | ||
---|---|---|---|---|
リテールビジネスプラン(24か月分) | 369,600円 ※月額15,400円×24か月 | 補助率3/4 277,200円 | 92400円 | 75%OFF |
レジセット | 160,000円 | 補助率1/2 80,000円 | 80,000円 | 50%OFF |
セットアップ費用 | 44,000円 | 補助率3/4 33,000円 | 11,000円 | 75%OFF |
トレーニング費用 | 88,000円 | 補助率3/4 66,000円 | 22,000円 | 75%OFF |
合計 | 661,600円 ※24か月分の月額料金含む | 456,200円 | 205,400円 | 約69%OFF |
IT導入補助金を使った場合、456,000円も費用負担を削減することができます。
リテールビジネスプランは、スマレジが提供するプランで最も高額の月額15400円ですが、IT導入補助金を利用すれば、実質的に月額3850円となります。
プレミアムプラスプランとの機能性の違いについては以下の記事にて解説しておりますので、プラン選びに迷っている方は参考にしてみてください。
例3.【飲食】フードビジネスプランを導入する場合
続いて、飲食店に『スマレジ
例:「フードビジネスプラン+レジセット+セットアップ+トレーニング」
代金 | 補助額 | 実質負担額 | ||
---|---|---|---|---|
フードビジネスプラン(24か月分) | 290,400円 ※月額12,100円×24か月 | 補助率3/4 217,800円 | 72,600円 | 75%OFF |
レジセット | 160,000円 | 補助率1/2 80,000円 | 80,000円 | 50%OFF |
セットアップ費用 | 44,000円 | 補助率3/4 33,000円 | 11,000円 | 75%OFF |
トレーニング費用 | 44,000円 | 補助率3/4 33,000円 | 11,000円 | 75%OFF |
合計 | 538,400円 ※24か月分の月額料金含む | 363,800円 | 174,600円 | 約68%OFF |
「フードビジネスプラン」は「プレミアムプラスプラン」の機能に加えて、オーダーエントリーシステムに対応した飲食業に特化した機能が利用できます。
オーダーエントリーシステムは、飲食業の注文伝達をデジタル化し、効率的な店舗運営ができるものです。
ただし、オーダーエントリーシステムに必要なハンディ端末やキッチンプリンター等は、IT導入補助金の対象外となる場合があります。
オーダーエントリー関連機器も購入した場合の具体的な補助額と実質負担額は以下の通りです。
例:「フードビジネスプラン+レジセット+ハンディ端末+キッチンプリンター+セットアップ+トレーニング」
代金 | 補助額 | 実質負担額 | ||
---|---|---|---|---|
フードビジネスプラン(24か月分) | 290,400円 ※月額12,100円×24か月 | 補助率3/4 217,800円 | 72,600円 | 75%OFF |
レジセット | 160,000円 | 補助率1/2 80,000円 | 80,000円 | 50%OFF |
セットアップ費用 | 44,000円 | 補助率3/4 33,000円 | 11,000円 | 75%OFF |
トレーニング費用 | 44,000円 | 補助率3/4 33,000円 | 11,000円 | 75%OFF |
ハンディ端末×2台 | 60,000円 | 対象外 | 60,000円 | – |
キッチンプリンター×2台 | 94,000円 | 対象外 | 94,000円 | – |
合計 | 692,400円 ※24か月分の月額料金含む | 363,800円 | 328,600円 | 約57%OFF |
上記では、ハンディ端末やキッチンプリンターを補助対象外として計算しているため、負担割合が大きくなります。
ちなみに、『スマレジ』ではハンディ端末にiPod touchやiPhoneを使用します。現在はiPod touchの生産が終了しているため、上記の表ではiPhoneSE(第二世代)の利用を想定し、1台30,000円と少し高めに設定しております。
これらを中古市場で購入するなど工夫次第で導入費用を抑えことは可能です。
それでも通常に比べて約57%OFFの費用負担で導入できる点は変わりがないため、オーダーエントリーシステムの導入や他社からの乗り換えを検討している飲食店はIT導入補助金を利用して、『スマレジ』導入を検討してみると良いでしょう。
例4.【複数店舗での導入】複数の店舗でスマレジを導入する場合
複数店舗で『スマレジ
ここでは、2店舗で「リテールビジネスプラン」や「プレミアムプラスプラン」を導入するケースを例に、補助額と実質負担額を見てみましょう。
例:2店舗分×「リテールビジネスプラン+レジセット+セットアップ+トレーニング」
代金 | 補助額 | 実質負担額 | ||
---|---|---|---|---|
リテールビジネスプラン×2店舗分(24か月分) | 739,200円 ※月額15,400円×24か月×2店舗 | 補助率3/4 500,000円※ ※補助上限のため | 503,200円 | 約50%OFF |
セットアップ費用×2店舗分 | 88,000円 | |||
トレーニング費用×2店舗分 | 176,000円 | |||
レジセット×2店舗分 | 320,000円 | 補助率1/2 160,000円 | 160,000円 | 50%OFF |
合計 | 1,323,200円 ※24か月分の月額料金含む | 660,000円 | 663,200円 | 約50%OFF |
この場合、ソフトウェア関連の補助金上限を超えてしまいます。それぞれの補助金の申請額と上限を以下に示します。
ソフトウェア関連の対象 | 補助金申請額(補助率3/4) | 補助上限 |
---|---|---|
リテールビジネスプラン | 554,400円 | – |
セットアップ | 66,000円 | – |
トレーニング | 132,000円 | – |
合計 | 668,800円 | 500,000円 |
補助額の上限を最大350万円まで適用させるには、「スマレジ+ アプリ・マーケット内の特定のアプリ」を併用する必要があります。これは、スマレジのみだと「機能要件」のうち「決済」しか要件を満たせないためです。
一方、「プレミアムプラスプラン」の場合、ソフトウェア関連の補助額が50万円以下なので、補助率3/4が適用されます。
例:2店舗分×「プレミアムプラスプラン+レジセット+セットアップ+トレーニング」
代金 | 補助額 | 実質負担額 | ||
---|---|---|---|---|
プレミアムプラスプラン×2店舗分(24か月分) | 422,400円 ※月額8,800円×24か月×2店舗 | 補助率3/4 316,800円 | 105,600円 | 75%OFF |
レジセット×2店舗分 | 320,000円 | 補助率1/2 160,000円 | 160,000円 | 50%OFF |
セットアップ費用×2店舗分 | 88,000円 | 補助率3/4 66,000円 | 22,000円 | 75%OFF |
トレーニング費用×2店舗分 | 88,000円 | 補助率3/4 66,000円 | 22,000円 | 75%OFF |
合計 | 918,400円 ※24か月分の月額料金含む | 608,800円 | 309,600円 | 約66%OFF |
このように複数店舗で導入する場合は、導入費用によって補助率が変わってきます。また、ソフトウェアとハードウェアそれぞれに補助上限が設けられているので、導入店舗が多い場合は上限に達してしまう可能性があります。
また、ソフトウェア関連にはセットアップやトレーニングなど導入サポート費用も含まれるため、これらを依頼しないことでリテールビジネスプランでも補助額を50万円以下に抑えることもできます。
例:2店舗分×「リテールビジネスプラン+レジセット」
※導入サポート費用は含まない
代金 | 補助額 | 実質負担額 | ||
---|---|---|---|---|
リテールビジネスプラン×2店舗分(24か月分) | 739,200円 ※月額15,400円×24か月×2店舗 | 補助率3/4 554,400円 | 184800円 | 75%OFF |
レジセット×2店舗分 | 320,000円 | 補助率1/2 160,000円 | 160,000円 | 50%OFF |
合計 | 1,059,200円 ※24か月分の月額料金含む | 714,400円 | 344,800円 | 約67%OFF |
ただし、リテールビジネスプランは機能性が多いため、導入サポートは受けておいた方が良いでしょう。このように最大限に補助を受け、スムーズに導入を進める上でスマレジとの事前相談が非常に重要です。
スマレジ導入にIT導入補助金を利用前に知っておくべき注意点
『スマレジ
- 開業から1年未満の方は対象外
- 補助金の交付は審査次第
- スマレジの導入は補助金の交付が決まってから
- スマレジの全てのサービスが補助対象となるわけではない
- 最大350万円まで補助を受ける場合、特定のアプリとの併用が必要
- スマレジの導入時にはまず初期費用を一括払い、実績報告後に補助金が給付される
- IT導入補助金を利用するとスマレジの契約は実質2年間になる
- 一度申請した内容変更はできない
- 同年度内の補助金の交付は一度まで
- オンライン上で導入の実績報告が必要
これらの注意点を事前に把握しておくことで、無駄な時間や手間を省き、スムーズな補助金申請と適切な補助金の活用が可能になります。
一つずつ解説していきます。
開業から1年未満の方は対象外
残念ながら、開業1年未満の方はIT導入補助金の対象外となります。
『IT導入補助金の対象事業者』の項で説明した通り、申請には納税証明や確定申告書の提出が必要なためです。
しかし、『スマレジ
また、決済業務の効率化や事業に必要な機能など相談する方がいないという場合は、スマレジショールームやオンライン相談を利用することで、これらの悩みを解決できるでしょう。
補助金の交付は審査次第
補助金の申請を行ったからといって、必ずしも補助金が交付されるわけではありません。審査を通過した事業者のみが補助金を受け取ることができます。
しかし、『スマレジ
もし審査に通らなかったとしても、次回以降、採択されるまで何度でも申請が可能です。2022年度の「デジタル化基盤導入枠」では全19回の公募があり、初回から申請すれば最大19回のチャンスがあるというわけです。
また、「デジタル化基盤導入枠」の採択率は通常枠に比べて高く、2022年度では8割以上が採択されていました。従って、審査難易度はそれほど高くないと言えます。
スマレジの導入は補助金の交付が決まってから
IT導入補助金を利用する際には、まず申請が採択され、その後交付が決定した上で、支援事業者と契約を結び、導入を進める必要があります。
もし交付決定前に導入を始めてしまうと、補助金の対象外となってしまいます。
『スマレジ
また、申請から審査結果までには約1か月ほどかかります。そのため、申請前の事前準備や交付決定後の導入手続きを考慮に入れて、余裕を持ってスケジュールを組むことが望ましいです。
すぐに『スマレジ』を導入したい場合や、導入のスケジュールに余裕がない場合はとくに注意が必要です。
一方で、このような手続きの流れは補助金の交付を前提として導入を進める際、審査に落ちた場合の資金繰りへの影響を避けるためのものであるとも言えます。
スマレジの全てのサービスが補助対象となるわけではない
補助金の対象となるのは、支援事業者が事務局に登録し、あらかじめ認定を受けたITツールと一部の関連費用です。
そのため、『スマレジ
『スマレジ』が認定を受けているツールは、以下の通りです。
スマレジの補助対象 認定ツール
対象ツール | 通常価格 | 補助率 (デジタル化基盤導入類型) | |
---|---|---|---|
プレミアムプラスプラン(24か月分) | 月額8,800円 | 2/3または3/4 | |
フードビジネスプラン(24か月分) | 月額12,100円 | ||
リテールビジネスプラン(24か月分) | 月額15,400円 | ||
フード&リテールビジネスプラン(24か月分) | 月額18,700円 | ||
レジセット | レシートプリンター | 約20万円 | 1/2 |
キャッシュドロア | |||
カスタマーディスプレイ | |||
バーコードリーダー ※小売業のみ | |||
送料 | |||
拡張システム・アプリ | QR Order (モバイルオーダーシステム) ※飲食業のみ | 月額11,000円 | 2/3または3/4 |
LBBCloud (モバイルオーダーシステム) ※飲食業のみ | 月額13,200円 | ||
どこでも注文くん (モバイルオーダーシステム) ※飲食業のみ | 月額9,900円~11,000円 | ||
いつでも注文くん (モバイルオーダーシステム) ※飲食業のみ | 月額14,300円 | ||
EDWARD ※ECサイト構築 | 月額15,000~38,000円 | ||
ツクルデSaaS ※食品製造業向け在庫管理 | 月額 39,600円 | ||
常連くるみちゃん ※デジタル会員証 | 月額9,900円 | ||
スマレジ・Shopアプリ ※店舗アプリ作成 | 月額17,600円 | ||
スマレジ × Shopify by R6B ※ECサイト構築 | 3,500,000円 | ||
スマレジ × Shopify by EC Builders ※ECサイト構築 | 5,160,000円 | ||
スマレジ × Shopify by EC Builders ※ECサイト構築 | 5,160,000円 |
なお、補助対象となるツールは認定をうけたものから順次追加されます。また、セットアップやトレーニングなど導入サポート費用など、上記に関連するものであれば対象となるものもあります。
そのため、自分が導入を考えている具体的な利用環境において、そのサービスが補助対象かどうかを『スマレジ
とはいえ、補助金の対象範囲に含まれるものだけを申請するだけでも、通常に比べて費用負担を大きく軽減できるでしょう。
最大350万円まで補助を受ける場合、特定のアプリとの併用が必要
IT導入補助金の「デジタル化基盤導入枠」では最大350万円の補助を受けることができます。しかし、最大350万円の補助を受けるには「会計・受発注・決済・ECのうち、2機能以上」という機能要件があります。
そのため、スマレジのみの導入では「機能要件」のうち「決済」しか満たすことができず、補助上限は50万円となります。
ソフトウェア関連
類型 | デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型) | |
---|---|---|
補助額 | 0~50万円以下 | 50万円超~350万円 |
機能要件 | 会計・受発注・決済・ECのうち、1機能以上 | 会計・受発注・決済・ECのうち、2機能以上 |
補助率 | 3/4以内 | 2/3以内 |
したがって、最大350万円の補助を受けるには「会計・受発注・EC」いずれかの機能要件を満たす、「アプリ・マーケット内の特定のアプリ」を併せて導入する必要があります。
補助対象となるアプリがあるかどうかは、スマレジとの補助金相談の際に確認してみましょう。
ただし、『スマレジ導入にIT導入補助金を利用した場合の具体的な補助額と実質負担額』の項で解説した通り、多くの場合は、補助上限50万円の範囲内に収まります。つまり、スマレジは一店舗につき、補助金の枠を超えることなく、安心して導入することが可能です。
スマレジの導入時にはまず初期費用を一括払い、実績報告後に補助金が給付される
補助金は後日給付されます。具体的には、『スマレジ
『スマレジ』をIT導入補助金を利用して導入する場合、事前準備から利用開始までに大体3~4か月かかります。その後、実績報告の報告書作成にさらに1か月ほどかかるため、補助金の交付までには事前準備から約6か月かかります。
そのため、『スマレジ』の導入時には初期費用を一括払いし、全額自己負担する必要があります。
『スマレジ導入にIT導入補助金を利用した場合の具体的な補助額と実質負担額』で挙げた具体例を挙げると以下の通りです。
補助金交付まで立て替える初期費用の目安
導入事例 | 初期費用 | 補助額 | 実質負担 | |
---|---|---|---|---|
【全業種】 プレミアムプラスプランを導入する場合 | 459,200円※ | 304,400円 | 154,800円 | 約66%OFF |
【小売・アパレル】 リテールビジネスプランを導入するの場合 | 661,600円※ | 456,200円 | 205,400円 | 約69%OFF |
【飲食】 飲食店でフードビジネスプランを導入する場合 | 538,400~692,400円※ | 363,800円 | 174,600~328,600円 | 約57~68%OFF |
通常、『スマレジ』を導入する場合、初期費用は周辺機器の代金と導入サポート費用のみとなります。月額利用料はクレジットカード決済となるため、一度に大きな費用がかかることはありません。
しかし、IT導入補助金を利用する場合は異なります。2年分の月額利用料を銀行振込で一括前払いする必要があるため、一時的に立て替える初期費用の金額が大きくなります。
補助金の対象金額が大きくなればなるほど、一時的な現金支出も大きくなりますので、事業者はしっかりと資金準備を行う必要があります。
IT導入補助金を利用するとスマレジの契約は実質2年間になる
IT導入補助金は2年分の月額利用料が補助されるため、実質的に2年間の契約の縛りが発生します。補助金を利用した契約期間は解約、プランダウンができないのでご注意ください。
これは、補助金の目的が、事業者が新たなITツールを継続的に利用し、その成果を積み上げることを促すためです。そのため、この期間内に解約すると補助金の返還が必要となる可能性があります。
通常、『スマレジ
そのため、『スマレジ』を導入する際には、あなたのお店に最も適した使い方や必要な機能をしっかりと確認し、その上で補助金の申請を進めることをおすすめします。
また、このような確認作業は一人で進めるのではなく、『スマレジ』のショールームを訪れたり、オンライン相談を活用することで、専任スタッフのサポートを受けながら進めることができます。
一度申請した内容変更はできない
IT導入補助金の申請については、一度提出した内容を後から変更することは原則として認められていません。
補助対象として申請したITツールやサービスを変更したい場合、通常は採択された申請を一度辞退し、次回の募集時に改めて新たな内容で再申請する必要があります。
これは、申請内容が審査され、補助金の交付が決定されるという流れ上、後から内容を変更することが許されていないためです。
そのため、申請前には『スマレジ
同年度内の補助金の交付は一度まで
同じ年度内にIT導入補助金を受けられるのは1度までです。
『スマレジ
スマレジ以外にITツールの導入を検討している場合、導入費用の合計金額が大きい方で、IT導入補助金を申請した方が費用負担の軽減につながります。
また、年度を跨いだ場合、用途が重複しないものであれば、IT導入補助金の申請ができるので、補助金を活用する計画を立てることが重要です。
オンライン上で導入の実績報告が必要
IT導入補助金は、導入後にオンライン上で事業実績報告が必要です。この報告の約1か月後に補助金は入金され、期限までに報告が行われなかった場合、補助金の受け取りができません。
デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)の申請締切と事業実績報告期間
対象回 | 締め切り | 報告期日 |
---|---|---|
1次締切分 | 2023年4月25日(火)17:00 | 2023年11月30日(木)17:00 |
2次締切分 | 2023年5月16日(火)17:00 | |
3次締切分 | 2023年6月2日(金)17:00 | |
4次締切分 | 2023年6月20日(火)17:00 | |
5次締切分 | 2023年7月10日(月)17:00 | |
6次締切分 | 2023年7月31日(月)17:00 | |
7次締切分 | 2023年8月28日 (月) 17:00 | 2024年3月29日 (金) 17:00 |
8次締切分 | 2023年9月11日 (月) 17:00 | 2024年4月30日 (火) 17:00 |
9次締切分 | 2023年10月2日 (月) 17:00 | |
10次締切分 | 2023年10月16日 (月) 17:00 | 2024年5月31日 (金) 17:00 |
11次締切分 | 2023年10月30日 (月) 17:00 | |
12次締切分 | 2023年11月13日 (月) 17:00 | 2024年6月28日 (金) 17:00 |
13次締切分 | 2023年11月27日 (月) 17:00 | |
14次締切分 | 2023年12月11日 (月) 17:00 | 2024年7月31日 (水) 17:00 |
15次締切分 | 2023年12月25日 (月) 17:00 | |
16次締切分 | 2024年1月15日 (月) 17:00 | 2024年8月30日 (金) 17:00 |
17次締切分 | 2024年1月29日 (月) 17:00 |
公表されているスケジュールによると、6次締切分までの申請は「2023年11月30日(木)17:00」が実績報告の期日となります。
次に、事業実績報告と『スマレジ
スマレジの事業実績報告について
事業実績報告は、オンライン上のフォームから行います。その後、『スマレジ
報告書の作成には時間がかかるため、報告の期限の1か月前までには『スマレジ』の導入を終えておく必要があります。
スマレジ導入のタイミングについて
『スマレジ
そのため、6次締切分までの申請に間に合わせるなら、7月初旬までに、『スマレジ』のショールームを訪れるか、オンライン相談を済ませておくべきでしょう。こ
最悪の場合、申請回が次回以降にずれ込む可能性もあります。そのため、早めに導入の相談を行い、計画を立てることをおすすめします。
スマレジのIT導入補助金の申請方法と交付までの流れ
IT導入補助金の申請から交付まで流れは以下の通りです。なお、事前準備や申請、事業実績報告などIT導入補助金の事務局側への情報提出はすべてオンライン上から行います。
IT導入補助金の交付申請を行う前に、いくつか事前申請が必要です。
- gBizIDプライムを取得する(申請から約1週間でアカウント発行)
- SECURITY ACTIONの実施(申請から約1~2週間で登録完了)
- みらデジ経営チェックの完了(5~10分程度で完了)
「gBizID」は法人・個人事業主向け共通認証システムで、補助金や社保の申請などさまざまな行政サービスへのログインに必要です。 gBizIDプライム、gBizIDメンバー、gBizIDエントリーという3種類のアカウントがありますが、補助金の申請には「gBizIDプライム」の登録が必要です。
「SECURITY ACTION」は事業者が情報セキュリティ対策に取り組むことを宣言する制度です。「みらデジ経営チェック」は、経営課題やデジタル化の進行度合いについて把握するサポートツールです。
つまり、IT導入補助金の申請までに1~2週間の準備期間が必要になることを覚えておきましょう。
支援事業者である『スマレジ』と共に、導入するITツールを選定し、交付申請を共同で進めていきます。
事前準備の段階でスマレジショールームやオンライン相談を利用しておくことで、スムーズに進行できます。
申請から約1か月~1か月半ほどで審査結果の通知が届きます。採択された場合は、『スマレジ』との契約を行い、導入を進めていきます。
もし審査に落ちてしまった場合は、申請内容を見直し、次回以降に再申請を行います。
採択後、『スマレジ』との契約を行い、ITツールの導入を進めていきます。なお、初期費用は24か月分の月額利用料を含む全額を一括前払いする必要があります。
『スマレジ』の場合、入金確認後に導入が開始されるので、初期費用を事前に確認し、なるべく早めに入金手続きを済ませることをおすすめします。
『スマレジ』への初期費用の入金が完了した後、1~2日で周辺機器が発送されます。ただし、在庫状況によっては1か月ほど納品に時間がかかる可能性があるため、申請時に在庫状況を確認しておくと良いでしょう。
その後、セットアップ・トレーニングなどの導入サポートを依頼した場合はスケジュール調整を行います。早ければ1週間以内に導入が完了することもありますが、補助金申請の期間に申し込みが集中する可能性もあるので、利用開始までには入金後約1か月ほどみておきましょう。
『スマレジ』の導入完了後、事業者はオンライン上の申請フォームから事業実績報告を行います。報告には、導入したITツールや周辺機器の情報が確認できる請求書と、支払いの完了を証明する支払明細や振込依頼書が必要です。
事業者が事業実績報告を終えた後、『スマレジ』側で報告内容を確認し、報告書を作成します。この報告書の作成には約1か月かかります。
補助金交付手続きが完了してから約1か月で、指定された口座に補助金が振り込まれます。
補助金の申請から入金までには約6~8か月程度が必要となることが一般的です
少しでもスムーズに補助金の交付を進めるためには、事業者側で手続きが必要なものについてはなるべく早急に対応することが大切です。
申請に必要な書類
「IT導入補助金の申請」と「申請に必要なgBizIDプライムの登録」には、それぞれ必要な書類があり、法人と個人事業主で異なります。
gBizIDプライムの登録に必要書類
法人 | 個人事業主 |
---|---|
印鑑証明書 代表者印 | 印鑑登録証明書 個人の実印 |
このうち、「代表者印」および「個人の実印」は厳密には申請書に押印するものですが、申請の流れで書類の記入を行うため、申請時には印鑑証明書に登録してある実印を用意しておきましょう。
IT導入補助金の申請に必要な書類
法人 | 個人事業主 |
---|---|
履歴事項全部証明書 法人税の納税証明書(その1またはその2) | 運転免許証または運転経歴証明書又は住民票 所得税の納税証明書(その1またはその2) 所得税確定申告書B |
法人の申請に必要な「履歴事項全部証明書」は、申請日から3か月以内に発行されたものが必要です。
また、個人事業主の申請に必要な「確定申告書B」は税務署の受領が確認できるものとして、税務署の受付印が押されていること、電子申請の場合は電子署名付きの電子申請等証明書が必要です。
そして、『スマレジのIT導入補助金の申請方法と交付までの流れ』でも解説したように、事前準備として「SECURITY ACTIONの実施」と「みらデジ経営チェックの完了」が必要です。これらも合わせて確認しておきましょう。
審査は厳しい?スマレジ導入における採択率を上げる具体的な方法
審査難易度についてですが、2022年度のIT導入補助金の平均採択率では全体で73.9%ですが、デジタル化基盤導入枠のみに絞ると82.12%となります。つまり、8割以上が採択されていることとなり、審査が厳しいというわけではありません。
2022年度のIT導入補助金の採択率(累計)
申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
---|---|---|
70,235件 | 51,889件 | 73.88% |
2022年度のデジタル化基盤導入枠の採択率
公募内容 | 交付決定日 | 申請数 | 交付決定数 | 採択率 |
---|---|---|---|---|
1次締切 | 5月27日 | 650件 | 566件 | 87.08% |
2次締切 | 6月16日 | 1,662件 | 1,467件 | 88.27% |
3次締切 | 6月30日 | 1,823件 | 1,562件 | 85.68% |
4次締切 | 7月14日 | 2,131件 | 1,855件 | 87.05% |
5次締切 | 7月28日 | 1,712件 | 1,422件 | 83.06% |
6次締切 | 8月12日 | 1,944件 | 1,601件 | 82.36% |
7次締切 | 8月25日 | 2,149件 | 1,759件 | 81.85% |
8次締切 | 9月8日 | 3,075件 | 2,648件 | 86.11% |
9次締切 | 9月22日 | 1,390件 | 1,092件 | 78.56% |
10次締切 | 10月6日 | 1,666件 | 1,299件 | 77.97% |
11次締切 | 10月20日 | 2,051件 | 1,635件 | 79.72% |
12次締切 | 11月4日 | 1,832件 | 1,503件 | 82.04% |
13次締切 | 11月22日 | 2,012件 | 1,577件 | 78.38% |
14次締切 | 12月6日 | 2,239件 | 1,812件 | 80.93% |
15次締切 | 12月20日 | 2,252件 | 1,886件 | 83.75% |
16次締切 | 1月18日 | 2,618件 | 2,146件 | 81.97% |
17次締切 | 2月7日 | 4,312件 | 3,551件 | 82.35% |
18次締切 | 3月3日 | 3,281件 | 2,810件 | 85.64% |
19次締切 | 3月23日 | 7,037件 | 5,448件 | 77.42% |
累計 | 45,836件 | 37,639件 | 82.12% |
https://www.it-hojo.jp/past-it/r3-it/
「デジタル化基盤導入枠」の採択率が高い理由として、実施回が多く、採択されるまで何度でも申請できる点が挙げられます。しかし、上述の通り、全19回のうち14回が80%を超えています。
しかし、2割近くが審査に落ちていることも事実です。採択率を上げるためには、支援事業者との綿密な連携が大切です。
繰り返しになりますが、『スマレジ
『スマレジ』の導入にIT導入補助金を利用し、採択率を上げるためには、ショールームやオンライン相談を早期に利用し、導入までの計画をしっかりと詰めることが大切です。
IT導入補助金以外にお得にスマレジを導入する方法はある?
『スマレジ
ただし、キャンペーンの適用条件は厳しく、IT導入補助金による費用削減ほどは望めません。
詳しくは以下の記事で解説しておりますので、興味がある方はご覧ください。
スマレジ×IT導入補助金のまとめ
スマレジの導入にIT導入補助金を利用するメリット
実質半額以下になる
スマレジの導入費用と24か月分の月額利用料がプラン | 実質負担 | |
---|---|---|
【全業種】 プレミアムプラスプラン | 通常459,200円 ⇒154,800円 | 66%OFF 約 |
【小売業】 リテールビジネスプラン | 通常661,600円 ⇒205,400円 | 69%OFF 約 |
【飲食業】 フードビジネスプラン | 通常538,400~694,200 ⇒174,600~328,600円 円 | 約57~68%OFF |
以上、『スマレジ
IT導入補助金を使って『スマレジ』を導入すると、通常に比べて半額以上の費用削減ができ、周辺機器から導入サポート、24か月分の月額利用料まで対象となります。
一方、IT導入補助金を使うには審査が必要なので、導入までには3~4か月ほどの時間が掛かります。また、24か月分の月額利用料を含む初期費用は一括前払いとなるため、しっかりと計画を立てて準備しておきましょう。
しかし、これらのポイントを押さえて計画を立てれば、自分の状況に合わせて補助金を活用し、無理なく『スマレジ』を導入し、費用負担を抑えることができます。
まずは、自分のお店に必要な機能や周辺機器を把握し、それがIT導入補助金の対象となるかどうかを確認することから始めてみると良いでしょう。
そして、『スマレジ』のショールームやオンライン相談なら専任スタッフがマンツーマンで対応してくれます。導入計画の策定や適切な補助金の選択に役立つため、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
【参考・出典】
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