「ホットペッパーグルメ」では、ネット予約時に貯めったポイントを「1pt=1円」として飲食店で利用することが出来ます。
また、一部のお店が発行している「ホットペッパーお食事券」は購入額の2%~10%のポイント還元を受けることが出来ます。
ポイント利用やお食事券はとってもお得なサービスですが、使う上で「飲食店にとっては損なの?」「利用すると嫌がられるのでは?」といった疑問を抱く人もいると思います。
結論から言うと、お店に嫌がられることはほとんどないでしょう。
この記事では、飲食店でホットペッパーグルメの運用・管理をしてきた私がホットペッパーグルメでの「ポイント」「お食事券」の利用について、その仕組みやお店が負担する手数料、お店に人はどう思っているのか解説していきます。
「ポイント」「お食事券」の利用を嫌がるお店がほとんどない理由
冒頭の通りポイント利用を嫌がるお店はほとんどないので、気にせず使って大丈夫です。
主な理由は以下の通り。
- ポイント利用分は翌月25日にホットペッパーから入金される(手数料なし)
- ポイントを使いたい人を集客できる
- お食事券は、利用条件・販売条件をお店側が自由に設定できる
「①②はポイントの利用」「③はお食事券の利用」についてです。
ポイント利用分は翌月25日にホットペッパーから入金される(手数料なし)
ポイントをいくら使われても手数料は掛からず、利用したポイント分のお金は翌月25日にホットペッパーから入金されます。
ちなみに、一度に利用できるポイントは100~100,000ptです。
一度に利用されるポイントは、100~1,000pt程度がほとんどです。
一番ポイント利用額が多かった方で10,000ptでした。
正直、いくらポイントを使っても翌月入金されるので、嫌がる理由はなかったですね。
ポイントを使いたい人を集客できる
ホットペッパーグルメでお店を探している方の中には「ポイント貯まってるからポイントを使えるお店で予約したい」という方もいます。
「ポイントをつかえるお店」として掲載していれば、こういったお客様の集客につながります。
むしろ、ネット予約時に貯まるポイント(1名/50pt)は、手数料としてお店に請求されるので、私の場合は「ポイントはウチの店で使ってほしい」と思ってました。
ポイント利用してもらわないとお店はポイントをただばら撒いているだけになってしまいますからね。。。
お食事券は、利用条件・販売条件をお店側が自由に設定できる
お食事券の場合、手数料は掛かりますが、利用条件や販売条件はお店が自由に設定することが出来ます。
- 販売価格
- 割引価格
- ポイント還元率(2%/4%/6%/8%/10%のいずれか)
- 販売期間
- 有効期限
- 最大販売枚数
- 1人が購入できる枚数
- 提示条件(来店時or注文、会計時)
- ランチ利用の可否
- 他クーポンとの併用の可否
- 座席指定の可否
- 利用できない時間帯
- 利用できない曜日
飲食店にとって客入りの悪い時間帯でも人件費・家賃といったコストは発生します。
そのため、多少値引きしてでも使ってもらった方がお店としては嬉しいわけです。
こういったお店にとってもプラスになる形で上手く活用している店舗では嫌がれることはほぼありません。
また、お食事券は購入された翌月25日に手数料を差し引かれた金額が入金されます。
来店前に売上が確定する点は飲食店にとって大きなメリットです。
お店が負担する手数料は?
上記でも解説した通りですが、具体例など交えて手数料について解説していきます。
ポイント利用の手数料
ポイント利用の場合は、お店が負担する手数料はありません。
ただし、ポイントを利用するにはネット予約経由となるので、予約に対しての手数料は発生します。
ホットペッパーお食事券の手数料
お食事券の手数料は「ポイント還元分(2%~10%)」です。
販売価格より利用金額を多く設定している場合は、「ポイント還元分(2%~10%) + 値引分」が実質的な負担となります。
例として挙げると以下の通り。
- 値引分:1000円 – 900円 = 100円
- ポイント還元分:900円 × 2% =18円
- お店の実質負担額:118円
また、値引きせずにポイント還元のみを特典とすることも可能です。
- ポイント還元分:1000円 × 10% =100円
- お店の実質負担額:100円
お食事券の「販売価格」「ポイント還元率」「値引額」はお店側が自由に設定することが出来ます。
※ポイント還元率「2%・4%・6%・8%・10%」から設定可能。
嫌がるお店は少数だけど存在する?理由は?
上述の通り、基本的には「ポイント」や「お食事券」の利用を嫌がるお店は少ないです。
しかし、ネット上では「お店の人に露骨に嫌な顔をされた」というような投稿も見かけます。
私自身、お店側の立場で「嫌だなぁ」と思うことはなかったので、あくまで予測ですが、考えられる理由は以下の通り。
- キャッシュフロー上の関係
- 割引しすぎている
- そもそもサービス能力が低い
上述に挙げた理由は、お店側になにかしら問題があると考えられます。
キャッシュフロー上の関係
ポイントを利用した分のお金は翌月入金のため、すぐに手元に入りません。
飲食店に限った話ではありませんが、経営上は黒字なのに、手元に現金がなく必要経費の支払いが出来ずに潰れてしまうこともあります。
私の経験上、ホットペッパーグルメで1か月間に使われるポイントは、多い月でも2万円~3万円程度ですので、キャッシュフローに影響が出ることはほとんどないでしょう。
しかし、上述のことから現金払い以外に異常な拒否反応を示す人も飲食店にはいるため、そういった人にあたってしまうと嫌がられるということ考えられます。
割引しすぎている
これは「お食事券」に関してですが、とにかく安く見せることで集客したいお店で考えられます。
こういった価格以外でお店に価値を作れないお店は、経営上問題を抱えており、お店自体の質が低いです。
つまり、儲かってないのでお食事券や割引といった儲けが減るものに拒否反応を示すわけです。
そもそもサービス能力が低い
これはそのままですね。
サービス能力が欠けているお店やスタッフ教育が行き届いていないお店ではスタッフのやる気がありません。
そもそも、やる気がないので「ポイント」「お食事券」分の差額の値引きといった作業そのものがめんどくさいため、態度や顔に出てしまうわけです。
ホットペッパーお食事券を使うと料理の量が減る?
クーポンサイトあるあるですが、ホットペッパーお食事券を使うと「料理の量を減らされたりするのか」というお話です。
お食事券利用するかしないかでその都度、料理の量を減らすというのはあまり考えられません。
どちらかというと「割引後の価格で原価計算を行っている」です。
- お店の原価率は30%
- 10000円分のお食事券を5000円で販売
- 原価は10000円対してではなく、5000円に対して30%で設定
かなり極端な例ですが、価格相応の原価計算を行っていないので、料理の量が少なくなるわけです。
安くみせて集客する悪徳店(プチぼったくり系)は都心部に結構多いので、特別な理由もなく安すぎるお食事券を発行しているお店は避けましょう。
実際、飲食店の原価なんて考え出したら外食出来なくなるわけですが、まともなお店はリピート客・お店の評判や口コミを大事にするので、上述のような集客戦略は行いません。
ちなみに、コース価格の表記で「〇円⇒〇円」のような表記は割引後の価格で原価設定してる店がほとんどです。
- 4000円⇒3000円と表記されているが元々3000円で販売する想定で原価設定
つまり、お得に見せる演出というわけですね。
ホットペッパービューティの場合は?
ホットペッパービューティもホットペッパーグルメ同様に「利用した分のポイントは後日入金」されます。
まとめ
飲食店におけるホットペッパーのポイント・お食事券事情について解説してみました。
この記事で解説した通り、ポイント利用を嫌がるお店はほとんどないので気にせず使って大丈夫です。
とくにホットペッパーグルメ内でしか利用することが出来ない「ホットペッパーグルメ限定ポイント」は、期限が切れる前にジャンジャン使ってしまいましょう。
ホットペッパーグルメのポイントについては以下の記事でも取り上げているので興味がある方はぜひご覧ください。
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